生まれいずる者よ 金の髪のフェンリル (講談社X文庫 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 72
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062558624

作品紹介・あらすじ

革命の象徴であり、虐げられる人々の希望の星である『金の狼』フェンリルは、白の聖者であるタウバを師として日々の鍛練を重ねていた。そんなある日、シティとDエリア、ふたつの世界の統合を目指していたマーロン博士の死という悲報と共に、フェンリルに遺言が残されたことが知らされる。遺言を求め旅立つフェンリルたちは、やがて驚くべき事実を目の当たりにすることになり-。

感想・レビュー・書評

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  • 【6】フェンリルたちがマーロン博士の遺言を求めて訪れた地は、パロという地名からしてブータンかな?今回は薄らとユージン・キーツとセシルの過去に触れられて、多少はユージンにも人並みに恋心を抱く機能があったのかと救われそうだったけど、何だこのソフィアに対する行動は。究極のぶきっちょさん?ユージンを冷酷な方向から引き返せない一因を作ったのはソフィアの乳母っぽい人にもあるような。処でタウバさん、俺様的言動ウケるわ~。

  • 代理母のことが、脳裏に浮かんだ本作。
    子と母のつながりは、何を指すのか。お腹に居た時間か、遺伝子か、それとも、生まれてからの時間か。
    そして、子がだれと過ごすかを、だれが決めるのか。そもそも、だれかが決めていいことなのか。

    タウバが言う、「愛情を分類して、どうするつもりだ?」(169p)というセリフ。
    そう、愛情は分類するものではない。ないけれど、それはすべての解決にはならない。あったかもしれない愛情。手の届かない、あるはずだった愛情。それを望むことは、罪だろうか。

    フェンリルは、自分がオリジナルから注がれてきた愛情を思い出し、ソナムの子を血のつながりはなくともたしかな愛情を注いでくれる処に届けることを決意する。


    シリーズ第6作

  • 神話シリーズ6作目。
    かなりユージン特集号(笑
    ラスボスユージンの唯一の人間らしさと、
    その由来を紐解く短編も収録されていてちょっと切ない。
    本編では酷い目にあっているのに
    すごい達観しちゃってるソナムがすごい。
    いくら事情が読めるからって、普通そんなに穏やかではいられないだろう。

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著者プロフィール

榎田尤利(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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