銀のボンボニエール―親王の妃として (講談社プラスアルファ文庫)

  • 講談社 (1994年12月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062560719

銀のボンボニエール―親王の妃として (講談社プラスアルファ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 朝敵と言われる旧会津藩主の家系に生まれながらも、昭和天皇の
    弟・秩父宮に嫁いだ著者が、自らの生涯綴った回想録である。

    秩父宮との思い出の部分もいいが、皇室へ嫁ぐまでに過した
    松平家での親子の関係や養育掛りだった女性から教えられた
    ことの回想部分が温かい。

    歴史に「もし…れば」は禁句だが、秩父宮が病に冒されること
    なく、50歳という若さで薨去しなかったならば、昭和天皇が
    背負ったものはもう少し軽くなっていたのではなだろうか。

    以下、有名な秩父宮の遺言である。

    「僕は五十年の生涯をかえりみて、唯感謝あるのみ。特殊な
    地位に生まれたと云ふだけで限りない恵まれた一生を終へたと
    云ふ外はない、平々凡々たる一人の人間だが。
     殊に最後の十年は、我民族として国家として歴史上未曾有の難局
    と困苦の間にあったが、此の間を静かに療養の生活を送れたことは、
    幾多の同病の人が筆舌に尽し得ない欠乏の中に此の世を去って
    行ったのに比し、余りにも恵まれすぎてゐたと云ふの外ない。
     何も我民族の為になることもせず、ひいては世界人類の為にも役に
    たゝなかった此の体の最後を、少しでも意義あらしhめる為に、勢津子
    さへ反対──敢へて我慢が出来るならばと云ひたいところだが──
    しないならば、解剖に附してもらいたい」

    当時、不治の病であった肺結核に冒された秩父宮の遺体は遺言通りに
    解剖され、皇族には珍しい火葬に附された。

    子供に恵まれなかった為、秩父宮亡きあと、ひとりで宮家を守った
    著者は1995年に85歳で薨去、秩父宮と同じ豊島岡墓地に眠る。

    さて、昭憲皇太后と貞明皇后の本でも探すか。あぁ…皇室本が増えて
    行く。

  • 序盤から、宮様とは、かくもやんごとなき方々であらせられたか…と、言葉遣いを改めずにはいられない。また戦時中の皇族の方々がどのように過ごされていたかと言うことは今日まで知らずにいたので、どれだけ国民を思い、苦悩何て言葉では言い表せない思いを抱えていらしたのかと…。秩父宮様については、ほとんど何も存じ上げなかったが、国民に慕われたというお人柄がよく伝わる記でした。また、度たび織り込まれる会津についてのエピソードには、日本国内で戦争をしていた日もそう遠くなかったのだと気付かされました。

  • 美智子さんをいじめた人
    自分も、平民出身だったくせに、最悪な性質。

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