明恵 夢を生きる (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 447
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062561181

作品紹介・あらすじ

生涯にわたって自分の夢を記録しつづけた名僧・明恵の『夢記』を手がかりに、夢の読み方、夢と自己実現の関係、ひいては人間がいまを生きるうえで大切なこと等をユング心理学の第1人者、夢分析の大家が実証的に説く。夢で生き方が変わることもある……。
第1回新潮学芸賞を受賞した、人間の深層に迫る名著。

感想・レビュー・書評

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  • たまたま歴史的に興味があったので読んでみた。
    鎌倉という時代は 稀有な仏僧たちが 生まれている背景
    など 臨床心理士という立場で 日本民族の精神構造等々
    形成していく過程で 大きな役割を担ってきたのではないか…
    という ところに 触れているのも 関心が持てた。

    あまり 明恵のことについては 知らなかったがこれを機会に
    明恵のことなども 知りたくなった。

  • 生涯にわたって自分の夢を記録しつづけた名僧・明恵の『夢記』を手がかりに、夢の読み方、夢と自己実現の関係、ひいては人間がいまを生きるうえで大切なこと等をユング心理学の第1人者、夢分析の大家が実証的に説く。夢で生き方が変わることもある……。
    第1回新潮学芸賞を受賞した、人間の深層に迫る名著。

  • 勧められて読んだ本。鎌倉時代の日本に、夢を分析して生き方の参考にしていた人がいたとは驚きである。また、明恵上人自身の生き様も知ることができた。仏教とはなんなのかについても深く考えさせられた。

  • 滋養に満ちている本。個人的には空を飛ぶ夢がみたい・・・。

  • 心理学と宗教、そして夢が古文なので・・読みにくい部分、多々あります。なので★4つ。
    明恵の宗教に、そして市井に生きる心のありよう--あるべきやうは--につてい触れることは自分の現在のあり方の愚かな点に気づかせてくれます。
    そして、河合先生の明恵の体験に対する広い態度がとても素晴らしい。
    自分の行き方を方向付けるためにも読んでよかったと思わせてくれる1冊です。

  • 河合隼雄 「 明恵 夢を生きる 」明恵上人の夢を心理学的に考察した本。夢診断、明恵の人生や思想、仏教世界をわかりやすく説明。

    夢を生きるとは
    *覚めた目で自分の夢を見る〜自分の夢を主体的に体験し深化して自らのものとする=自己実現
    *夢が発展することは その人の心の発展

    雨が降ることにより 小さい池が 大きい池につながる夢
    *小さい池=禅観、大きい池=諸仏菩薩、雨=修行

    金色の二羽の孔雀の夢
    *明恵の精神の高揚を示す
    *二→華厳と真言、父性と母性、心と体、合理と非合理...統一

    あるべきやうわ=明恵の生き方
    *時により 事により その時その場において、「あるべきやうは何か」問いかけ、その答えを生きようとする

  • 19/04/12。
    4/18読了。

  • さて、明恵。学ぶほどに好ましく、そこに感じるのは全く違う存在への憧れ、というものではなく、日常の自分は妥協してしまっているが本来ならこうありたい姿、というものをそこに見出す。
    ストイックさ、潔癖さ、合理性、自己への客観視などなど、、、「そういう考えもあるのか」ということではなく、「ちゃんとそこまで徹底して実践できた人があるのか」という驚きになる。
    だから、あまりに徹底した他力本願のありように、そんな考え方もあるのか、、、と感動した親鸞や、どこから共感していいのかわからないほど膨大な道元、天才過ぎてついていけない空海。そういったものとは違う。
    「釈迦」に憧れ、自制し、自惚れず、死を側においておける。そういうのは、「こうありたいけど、そこまではやり過ぎかな」とか、「ちょっとキツいよね」みたいな安易さで妥協しているが、自分のなかに守れていない教義としてあるものである。
    なので、ひたすら、自省への道を発見させられる。
    畏敬の念はあるが、親しみを感じずにはいられないものもある。

    あるべきようは。
    これは問いかけなのだ。
    在るべき様は、どういうものだ?と。それを考え、実践するのだ。
    How should I be ?
    ということか。

    本書は、明恵の夢を、夢記を通してユング心理学者の河合隼雄氏が夢分析していく。
    何せ遠い800年も昔のことを夢分析するので、過剰な分析をしていないあたりが良心的。
    また、そのなかでも、夢の変遷と、時代背景や明恵の伝記をあわせみることで、明恵の個性化を見出していくとともに、そういったことにある程度自覚的ですらあった明恵に驚いていく。
    取り敢えずまずは僕も夢記をしてみようと思う。

    「我、戒を護る中より来たる」そんな最期の言葉を言えるほど堂々と生きるべきなのだ。それが、あるべきようは、を問い続け、実践していくことなのだろう。

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  • 読むのが少し大変だけど面白かった。読んだけどまだ読みつくせ無いところ沢山ある感じ。この本は、夢を軸にして河合隼雄、明恵、仏教、心理学それぞれに対する興味との関連も出てくる。明恵自体よく知らない状態で読んだので持った印象の精度を自己点検はできてないかも。とはいえ、著者の思っていることはいつになく伝わるような書き方をしているように思った。問題を抱えた人を眺めるのではなく、歴史上の人物を資料を通して河合隼雄が語るというのはなかなか面白い。より素の感覚に近い語りなのではないかな?と思ったりもできて面白かった。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。メーカー勤務を経て、現在フリーランスの翻訳者。

「2020年 『パリジャンが教える ヒゲの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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