ファンタジーを読む (講談社+アルファ文庫 F 1-7)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062561716

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーは子供向け作品だと軽視していたら、とんでもなかった。河合さんによって、ファンタジーの中にとてつもない奥深さがある事を知り、読みすすめるのが面白くて仕方なかった。

  • 児童書の中には大人が読んでも楽しめるものがいっぱい。特にファンタジーは子供のためだけでは無いのだと思う。ここで紹介されているファンタジー作品は魂を揺さぶるようなストーリーで、私たち大人も没頭して読んでしまうようなものばかり。紹介されていたうちの一つ「トムは真夜中の庭で」は私も大好きな本だ。リンドグレーンの「はるかな国の兄弟」は絶対に読んでみたい。

  • 作品の選択がまずよい。こんな作品があったのか、という驚きばかり。そして、読後に読む河合さんの解説に唸らされる。

  • (著作)子どもの本を読む
    トムは真夜中の庭で フィリパ・ピアス 児童文学作品の傑作中の傑作。夢があの世界とこの世界の通路
    床下の小人たち メアリー・ノートン 小人もの。借り暮らしのアリエッティ
    影との戦い ゲド戦記1 ル=グウィン 魔法使いへの成長の話。「影」は無意識の全体。「真の名」を知って初めて魔法使いは支配できる。
    秘密の花園

  • 逗子図書館にあり

  • 実は、思っていた内容と全然違っていたので(^_^.)
    途中まで読んでこのまま保留に。

  • 著者の「子どもの本を読む」の続編として、ファンタジー作品のみを取り上げて書かれたもの。
    物語を読む意味がわからないという人向けか。
    しかし、なぜこの物語にこんなにも惹かれるか、という人向けでもあるね。
    魂には「物語」が必須ということなのよね。

  • 第一章と、最後のゲド戦記に関する三章、他に「床下の小人たち」と「マリアンヌの夢」の章を読んだ。

    「ファンタジーは魂のあらわれ」とする考えに感銘をうけた。
    そのほかにも述語論理の解説も面白い。

    この本を通じて、新たなファンタジーを手に取りたくなった。

  • いい作品が沢山紹介されている。
    文学から心理学的解釈をしながら、人間の心の動きを紐解いていく。他にもこういった趣旨の氏の本を幾つか読んだが、毎回思うのはあらすじの説明がすげえうまい!というか、もう本篇よまずとも。。。というくらいに思えてしまう。
    本書は、本好きファンタジー好きであれば、精神心理学など興味がなくとも面白く読めると思う。

    ファンタジーというのは心の動きに呼応した物語であると、ものも良く解らぬままオハナシに耽っていた幼い頃から感じていたことではあるが、本書を読んで一層その思いを強くした。
    どれだけ自分が物語に救われてきたか。
    改めてその素晴らしさに触れた様に思う。

    紹介されている物語のいくつかは是非、読んでみたい。

    ので、ここに覚書。
    *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
    『はるかな国の兄弟』リンドグレーン
    『足音がやってくる』マーヒー

  • 途中まで読んで放っておいたが,同著者の他作品を読んだのを機に改めて読み直した.
    ファンタジー作品を紹介しながらその意味を心理学的な立場から説明し,人生の教訓を得ようと云う内容.
    以前読んだ時は気付かなかったが,近年映画になったゲド戦記やアリエッティも紹介されていた.
    著者の紹介が上手い.あらすじを読むだけでもワクワクして,原著を読んでみたくなる.
    心理学的考察も,人生について考えさせられる.人生におけるイベントの位置づけ,精神的な成長の過程,何に価値を見出すかなどなど.

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