最高裁物語〈上〉秘密主義と謀略の時代 (講談社プラスアルファ文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062561921

作品紹介・あらすじ

昭和・激動の時代の大疑獄事件、「司法の独立」をめぐる男たちの熱き闘い、新憲法制定の知られざる人間模様、命をかけ正義を貫いた裁判官餓死事件、猥褻裁判、そして日本中を震撼させたあの事件。再起不能といわれた著者が"奇跡の生還"を遂げ、脳出血の後遺症と闘い執筆、8年の歳月をかけた入魂の名著。司法記者が書かれざる最高裁の内幕と驚愕の真実を鋭くえぐる!1995年度・日本記者クラブ賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 三権分立とはいうが、立法権、行政権、司法権の関係って未だにもやもやしている。議院内閣制といわれている我が国なんて、立法府の議会が内輪の議員の中から選んだ首相が行政府の内閣を組閣して、大臣だってほとんどが議員なわけでしょ。でもって、司法府を統括する最上位の最高裁判所の長官や判事は、内閣が指名するんだもの。こんなんで分権と言われてもなと、ずっと不思議だったんである。そんなおバカが読むには、かなりハードルが高いとは思いつつも挑んだ。うむ、やはり権力は分散しているのだろうか。

  • 面白い。もっと昔に読んでおけば良かった

  • ジャーナリストの山本氏による戦後から現代における最高裁におけるリベラルとコンサバティブとの戦いの歴史を描いた一冊。非常に心が打たれたというのが正直な感想である。戦時中に人権保障に何も貢献できなかった大審院の経験を踏まえて、立ち上がる戦後の「良心的な」リベラル裁判官と早くも政府との関係を深めるコンサバ裁判官との権力闘争は目を瞠るものであった。戦時中も反抗の意思を貫き、裁判に関する憲法起草にかかわった裁判官がその闘争に負けた瞬間は、あっけなく、そして哀愁にただよっていた。史料検証や事実認識が的確であるかどうかは著者がジャーナリストであるということで言及はしないが、苦い現実を鋭く抉ったノンフィクションであると私は思っている。

  •  日本の司法の流れがよくわかる作品です。

     有名判例の裏にある最高裁の葛藤がとっても痛い…。

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著者プロフィール

1966年、京都府生まれ。大阪デザイナー専門学校、セツ・モードセミナー卒業。『ぶっぶーどらいぶ』 (文・中川ひろたか、主婦の友社)、「かぞくえほん」シリーズ(ポプラ社)、『すやすやぷー』(童心社)などの絵本のほか、児童文学の挿絵、雑誌・広告、ヤクルトカレンダーの絵など幅広く活躍中。
日本児童出版美術家連盟会員。東京イラストレーターズソサエティ会員。

「2019年 『おでんのおうさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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