青春の夢と遊び―内なる青春の構造 (講談社プラスアルファ文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 78
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062562669

感想・レビュー・書評

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  • 「三四郎」のストレイシープと「羊をめぐる冒険」の羊、どう関係するのか。というか、後者の羊はいったい何のメタファーか。ドルフィンホテルのないはずの13階だったかにいるのが羊博士。博士から何を教わるのだったか。主人公の体の中に羊は巣くうのだったか。去年読んだはずなのにもう記憶にない。漱石の方は印象的なことばとしては登場するが、そう何度も出てくるわけではなかったと思う。迷える子羊。青年期の悩み、もどかしさ、将来への不安などを抱え込んでいるのがこの羊か。吉本ばななや大江健三郎などの小説も取り上げられているが、ちょっとあらすじがつかみにくい。唯一、今江祥智だけは分かりやすかった。児童文学だったと思うけれど、臨時教員とはいえ、ちょっと大人びた女子中学生に恋心をいだくというのはどうしたものか。どんな絵を描いたことで、2人から許されたのか。大変興味深い。吉本ばななとの対談がおもしろい。私自身最近よく夢を見る。現実の世界でいろいろと気に病むことができたからか。「ほとんど寝たきりの父が、勝手に徘徊し出して、それを自分が後ろからつけていく」とか、「オムツに出した大便をトイレで処理する」とか。(まったく臭いはしない。あたりまえか。)希望と不安がないまぜになったような夢だ。自分にとっての青春。アメリカでの1年間。学生寮での4年間。東京一人暮らしの3年間。これらを、青春三部作としてまとめたことがあるが(それぞれ1年ずつ連載)、この時期が私の青春ド真ん中だろうか。その後の、恋愛、結婚、そして子育ても、それぞれでまとめておきたいと思いつつ、なかなか筆は進まない。年齢・性別に関係なく、1人の人間の中に、青春真っ盛りの部分もあれば、落ち着いた大人の部分や、子どもっぽい部分などもある。男性性や女性性もあるかもしれない。それがあたかも交響曲のそれぞれの楽器のように、場面場面でどれが優位に立つかが変化する。なるほど、その通りであるように思う。しかし、本というのはすごいと思う。亡くなったあとも、こうして何人もの人に影響を与えることができる。古本で買ったので印税は入りませんが。すみません。

  • ★★★人が思春期、青年期を超え、大人になることは大変で苦悩を必要とする。青年期の上限は心理学的には22歳頃を指すが、現代人は35歳くらいまでと考える。近代西洋の自我は自分を他から切り離された存在として自覚しているが、日本人の自我は常に他とのつながりを意識している。日本人青年の自我の弱さは、現代日本に「成人」をつくるシステムがないからか。夏目漱石「三四郎」、田中康夫「なんとなく、クリスタル」、三田誠広「僕って何」、吉本ばなな「TUGUMI」、村上春樹「羊をめぐる冒険」等を引用して解説。

  • すいません、素人には難しくて、理解不能でした・・・。

  • 09/05

    「三四郎」や村上春樹、吉本ばななの作品を取り上げ、」どの時代も共通の青年期の問題を探る。

  • お母さんからパクリ読み。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。メーカー勤務を経て、現在フリーランスの翻訳者。

「2020年 『パリジャンが教える ヒゲの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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