- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062562904
作品紹介・あらすじ
おもしろい!!わかりやすい!!マンガ中国の思想シリーズ中国人の知恵のすべての基本がここにある!!
比喩と寓話で誰にでもわかりやすく道理を説いた『孟子』。真の学問修得を志す者の必読書とされた『大学』。孔子の思想をいっそう明解にした『中庸』。『論語』とともに「四書」に数えられる3つの書、中国人の知恵の源流をまとめた1冊。社会で納得のいかないこと、人生の中でぶつかる様々な疑問など、乱世に生き残るための考え方のヒントが隠されている。
感想・レビュー・書評
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このシリーズ、字が小さくて1ページあたりの情報量が多すぎる点は個人的にはマイナスですが、全体としてはよく出来ていると思っています。
本書については、自分が教育系の仕事をしているせいか、「助長」(無理に成長させようとすると、かえってぶち壊しになるという戒め)のくだりが、一番印象に残りました。
特に目の前の子が、もう少し考え方を変えられたら、もう少し精神的に成長できたら、生きづらさが減って日々の幸福度が上がる(気がする)ときに、早くそうしてあげたくて焦っちゃうんですよね。
自分サイドに焦りがあると、やはりどうしても上手くいきにくい…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年3月5日 31冊目(3-2)
中庸とは -
おもしろい!!わかりやすい!!マンガ中国の思想シリーズ中国人の知恵のすべての基本がここにある!!
比喩と寓話で誰にでもわかりやすく道理を説いた『孟子』。真の学問修得を志す者の必読書とされた『大学』。孔子の思想をいっそう明解にした『中庸』。『論語』とともに「四書」に数えられる3つの書、中国人の知恵の源流をまとめた1冊。社会で納得のいかないこと、人生の中でぶつかる様々な疑問など、乱世に生き残るための考え方のヒントが隠されている。 -
【内容を簡単に紹介】
古代中国で、役人の試験"科挙"にも科目として採用された『四書五経』の中の3つ。これに『論語』を合わせると『四書』になります。
学ぶ者の姿勢、人としてのあり方について書かれています。
ただ、あくまで原典読むためのイントロのような位置づけで。
原典読むとまた違う印象を持つと思います。
(今回は全て原典未読の状態での感想です)
【心に残った点】
心に残った言葉とともに、3つ取り上げたいと思います。
上から、『孟子』から2つ、『大学』から1つ。
(『中庸・大学』は原典を近々読むので薄目で。。。)
・「大丈夫」
一度志を得たならば、どんな脅しや圧力にさらされても、条件が変わったとしてもその志を曲げることはしない。足元を観られることもない。そのようなひとを「大丈夫」と言うのだと。
どんな時でも、自分の中の、大切にしている価値観を曲げない人になりたい。
・「腹心」
人付き合いは鏡のよう。人をボロ雑巾のように扱えば、扱われた人はその人を敵視する。人を道具のように扱えば、扱われた人はその人を敬わない。人を自分の体の一部のように扱うならば、扱われた人はその人を自分の腹心(腹、心…内面か?)のように見る。
鏡の法則、winwinの考え方…人付き合いの基本とも言える。でも、ふとした時に忘れて傲慢な言動をしてしまう。
・『修身斉家治国平天下』『切磋琢磨』
世の中をよくするには、国を治めなくてはならない。
国は、多くの家族でできている。
家族は、何人かの個人で成り立っている。
だから、世の中をよくしたいのならば、まずは個人を正さなくてはならない。
しかしそのためには、何よりもまず、自分自身を正さなくてはならない。
自分自身を正すというのは、どういうことでしょう。
私は、自分自身が大切にしている価値観に従って、生きていることだと思います。
価値観は・・・2つのことを繰り返していくことでできていきます。
1つは、知識を吸収すること。
もう1つは、感性を育むこと。
例えば、仕事について色々な知識を吸収していくわけですが、蓄積していくのは知識だけではないはず。
知識とその実践の繰り返しの中で、知識の中にある"基本となる価値観"を学んでいくわけです。(法律だったら誰を守る為の条文なのか、とか。おもてなしの作法だったら何を狙いとしているのか、とか)
知識を吸収して、その中にある価値観を、自分の固有の感性の栄養としていく。
感性を広げて、深くして、自分自身の価値観を生みだす。
そうすれば、どんなことが起きようとぶれない、強い"大丈夫"になれる。
その為に、日々の仕事、勉強をおろそかにしてはいけないわけです。
骨を切るがごとく磋(みが)くがごとく、
玉を琢(う)つがごとく磨くがごとく。
切磋琢磨の姿勢で、知識を取り入れ、感性を育てることをしていきたいです。
【薦めたい人】
大学生になったらまずは読んでほしい本。
そのほかにも、自分に喝を入れたい時に手にとってもいいかもです。
マンガなのでイメージしやすいですし。 -
儒教の四書に数えられる『孟子』『大学』『中庸』を扱った本。この三つは関連づけて読むとなかなか単独で読むよりも飲み込みやすいです。そういった意味でこの組み合わせは成功でしょう。
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大学生で読む本かどうかは置いておいて、言ってることが全て当たり前に感じ、何も影響されなかった。つまり面白くなかった。これなら禅の思想のほうが良い。
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軽い気持ちで中国思想をわかった気にさせる本です