山口組四代目 荒らぶる獅子 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (3)
  • (4)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 64
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062563277

作品紹介・あらすじ

山口組四代目竹中正久、一和会の兇弾に斃(たお)れる!「一言でいうたら、男だった、ということで死にたいわ……」極道社会の頂点を極めた襲名からわずか202日。刺客に銃殺された竹中正久の壮絶な生きざまを、関係者の証言と綿密な取材で描く。溝口敦の山口組ドキュメント第2弾。


一言でいうたら、男だった、ということで死にたいわ……

山口組四代目竹中正久、一和会の兇弾に斃(たお)れる!「一言でいうたら、男だった、ということで死にたいわ……」極道社会の頂点を極めた襲名からわずか202日。刺客に銃殺された竹中正久の壮絶な生きざまを、関係者の証言と綿密な取材で描く。溝口敦の山口組ドキュメント第2弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山口組四代目組長竹中正久の生い立ちから一和会の凶弾に斃れる最後の日までを赤裸々に描き出した力作ドキュメント。戦後史に暴力団が果たした役割とその変遷が描き出されていて興味深い。また、四代目の人間的な魅力、反権力の筋を通した生き様についつい感情移入し肩に力が入る。ベラミ事件や四代目最後の日の描写は、あらかじめ顛末をわかっていてもついつい手に汗握り、「ああ、そっち行ったらあかん」と声をかけたくなるほどだ。それでもなお、この本で一番リアルであり凄みがあったのは、四代目の実弟である竹中組組長竹中武の手による巻末の解説である。『生(ナマ)』の迫力にドキュメンテーションが負けている。

  • 読んで気づいたが、前に読了していた。

    相変わらず、溝口御大の文章はうまくない。
    というか、この業界で達者な文筆家に会ったことはない。
    接続詞の使いかたも構成も雑だ。
    ただ、彼の真骨頂は対象を(しかもアングラな)捉えて離さない
    マングース的なところにある。
    だから、四代目の生き様は活写されているのだろう。
    特に、良き所も悪しきところもフラットな立場から書いたというのは勇気がある。
    田岡親分の自伝は、自己顕示欲にまみれて、汚い話はできない酷いものだった。
    せせこましい姿が見え隠れしていた。

    それに比べ、竹中正久は「清貧」であり、「反警察」であり、「シャイ」であり、「仁義」を通した男。
    ただ、やっぱりそこから惹かれるものは少ない。
    竹中正久という男の一本筋が見えづらい。
    たとえば、彼だったらこういう状況にこういう判断をするだろうな、
    という基準が見えてこないのだ。
    見えてきたとして、それはずいぶん底の浅いもの――利益や女など
    に限られている。

    堅苦しい世界で生きるカタギとして
    ヤクザに憧憬を覚えることは少なくないが、
    その実態はまた別の法が支配する世界であるのだ。

  • 一言でいうたら、男だった、ということで死にたいわ……

    山口組四代目竹中正久、一和会の兇弾に斃(たお)れる!「一言でいうたら、男だった、ということで死にたいわ……」極道社会の頂点を極めた襲名からわずか202日。刺客に銃殺された竹中正久の壮絶な生きざまを、関係者の証言と綿密な取材で描く。溝口敦の山口組ドキュメント第2弾。

  • なるほど、当時の竹中組ってのは兄弟である意味構成されていたのか。最後の四代目暗殺の場面が白眉。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書には『暴力団』(新潮新書)、『血と抗争 山口組三代目』『山口組四代目 荒らぶる獅子』『武闘派 三代目山口組若頭』『ドキュメント 五代目山口組』『山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント2008~2015』などの山口組ドキュメントシリーズ、『食肉の帝王』(以上、講談社+α文庫)、『詐欺の帝王』(文春新書)、『パチンコ30兆円の闇』などがある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

「2021年 『喰うか喰われるか 私の山口組体験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

溝口敦の作品

ツイートする
×