女王メアリ 血の死刑台 (講談社プラスアルファ文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062563727

感想・レビュー・書評

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  • 1982年『断頭台に消えた女王…』の再編集。スコットランドを統合した英国国王になる期待から(ダーンリによる)息子(ジェームス6世→ジェームズ1世)は死刑執行に同意した。姦通の証拠となる書簡を焼却したので真相は基本的には謎のまま。
    ツヴァイクの名著を踏まえて(“婚姻による王冠”を望んで不仲になっていた)夫ダーンリ殺しは彼女の意思によるものではなく(ダーンリをグラズゴーから連れ出したのは最後の復縁の試みであったと)下手人とされたボスウェルと愛人関係はなかった(のちにレイプされて堕胎の許されないカトリックの掟で結婚したが)、ボスウェル擁立の貴族たちの陰謀であったと新資料や詳細な分析をもとに“最近の定説”を披露している。それにしても説得力と卓抜な乗馬能力で何度も窮地を脱出している。
    「無実でないとするとダーンリ爆殺事件以降の態度が不審すぎる」のは同意しないでもない。最終章の国王暗殺連座での死刑も嵌められた罠か
    君主の処刑というのは絶対主義の当時では法的には問題がある。エリザベスもさんざんためらった。
    題名は『悲運の女丈夫国王』あるいは『断頭台に立つ深紅の死装束』でどうか。

  • 406256372x  276p 1999・8・20 1刷

  • スコットランドが大好きなので、メアリ二世の小説ないかなぁと思ってたらこの本を見つけた。
    ・・・おもしろい。悲劇の女王は伊達じゃない。
    メアリに対してエリザベスの抱えてたドロドロした感情も詳しく読んでみたいなー。

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著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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