- Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062564021
感想・レビュー・書評
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西島技術大佐を主軸に戦艦大和建造を書いた本。
殆どの本だと大和が主人公になるがこれは建造した側に焦点が当てられている。
西島技術大佐はドイツ軍需大臣アルベルト・シュペーアと同じような立ち位置なのだが、造船専門なのと権力が無いことが最大の違いだ。
見出すものが居るか居ないか、そのシステムが有るか無いかと言うだけの話で、どの国にも人材は眠っているのだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻は太平洋戦争開始直前から終戦まで
戦艦大和の作業現場主任を担当していた西島氏だけど、戦争が開始されてからは商船建造に携わっているのが印象的だった。西島氏が商船建造で実行に移した数々の創意工夫が戦後日本の船舶建造を世界一へと導く原動力となったと思うと感慨深い。
一方で特攻兵器の設計、製造に関しても書かれていたがこの本を読む限り、逆らい難い空気が存在していたように読める。正常な思考が残っていれば誰もがおかしいと思っただろう。
若干、本筋から離れたけど太平洋戦争は戦闘開始以前に生産戦でアメリカに大きく遅れを取っていた事がよくわかった。しかし、それが強烈に印象付けられた結果が戦後日本の世界一と言われる生産管理が育った源流になったのではないかと思う。 -
感想は上巻に。
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●<A HREF="http://endinear.way-nifty.com/blog/2005/08/post_4933.html">燃える100冊【05/08/10号】</A>
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「大和」建造に携わった人々の中で,特に工事実施計画の指揮に携わった西島 亮二技術大佐のノートを軸に語るノンフィクション.