僕が医者として出来ること―ホスピスの歩み、これからの夢 (講談社プラスアルファ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062565196

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  • 1990年に「病院で死ぬということ」という山崎さんの本を読んで以来、山崎さんの本は出版されるとすぐに読んでいました。最近の本はないかと探して2001年出版のこの文庫本を見つけたのですが、中身は1995年に出版されたものを文庫収録にあたって加筆したものでした。
    ということで、この本を読むのは二度目ということになったのです。
    でもこの作品を最初に読んだ時は私はドラッグストアーの薬剤師で、今の私は毎日重い病気の患者さんと実際に接する調剤薬局の薬剤師です。だから当時とはまた違う気持ちで読めたと思います。
    ホスピスや終末医療に対する考え方もこの十年でずいぶん変わり、癌の告知も今ではほとんどの場合、患者さん自身に告知されるようになりました。
    ただ、山崎さんが心配されていたように、現在の告知はただ「知らせる」だけで、告知後いかに患者さんを支えていくかという点がおろそかになっているように私には思えます。そして山崎さんが言うように、人生の終わりをホスピスで迎えて最後の有意義な時間をそこで過ごすことよりも、本当に大切なのは「死があるからこそ今を大切に生きること」だと私も思います。

    ホスピス運動が目指すものは、ホスピスのない社会である。ホスピスという特別な言葉で語られなくても、誰もが人生の終わりを尊厳の中で迎えられることが当たり前な社会を目指すことがホスピス運動の究極の目的なのだと僕は考えている。山崎章郎

  • 様々な医療現場で務めたから言える真の医者のあり方!!
    患者も家族も納得できる医療のために、医者が目指すべきものとはいったい何か?日本におけるホスピス第一人者が、これまでの活動と今後の決意を語る!!
    「死」はけっして逃れられないとわかっている患者に、医者はなぜ延命治療を行うのか?それは、「やるべきことは、すべてしたんだ」という医者の満足感を満たすだけのものにほかならない――。末期となった患者が、自分らしく生き、自分らしい最期を迎えるために、医者が本当に目指すべきこととは何か。終末期医療の先駆者としてさまざまな「死」の場面に立ち会ってきた著者が、医療における夢と現実、今後の決意を語る!!


    生きること。
    死ぬこと。
    それについて少し考えてみようと思います。

  • 紛いなりにも浪人時代の一時、医師に憧れを持ちました。そのときに読んだ本です。人間は死を免れない。そして、人間が人間らしい最期をむかえるとはどういうことなのだろうか、人間らしく生きるとはどういうことなのだろうか、そして、医師はどうあるべきなのだろうか。患者中心の医療を切に願って止まない。

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著者プロフィール

1947年、福島県生まれ。千葉大学医学部卒業後、同大学病院勤務。1984年より八日市場市民総合病院(現・匝瑳市)にて消化器医長を務め、院内外の人々とターミナルケア研究会を開催。1990年、『病院で死ぬということ』刊行。91年より聖ヨハネ会総合病院桜町病院(東京・小金井市)に移り、05年までホスピス科部長を務める。05年10月にケアタウン小平クリニック(東京・小平市)を開設。現在、ケアタウン小平クリニック院長。NPO法人コミュニティケアリンク東京理事長。聖ヨハネホスピス研究所所長、日本死の臨床研究会事務局長。著書に『病院で死ぬということ』(正・続、ともに主婦の友社/のちに文春文庫へ収録)、『ホスピス宣言』(米沢慧との共著、春秋社)、『河辺家のホスピス絵日記』(河辺貴子との共著、東京書籍)『新ホスピス宣言』(米沢との共著、雲母書房)、『家で死ぬということ』(海竜社)、『病院で死ぬのはもったいない』『市民ホスピスへの道』(二ノ坂保喜、米沢との共著、春秋社)などがある。

「2018年 『「そのとき」までをどう生きるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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