毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 2239
レビュー : 208
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062565585

作品紹介・あらすじ

「毒になる親」に傷つけられた子供の心は、歳を重ねても癒されない。悩む数千人の人々を20年以上にわたってカウンセリングしてきた著者が、具体的な方法をアドバイスする"現実の希望"にみちた名著。

感想・レビュー・書評

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  • 「毒親」とは、1989年に本書の著者が「子どもの人生を支配し、子どもに悪害を及ぼす親」を指す言葉として作った造語である。昨今この言葉を使った本も多く出ている。

    「自分の親はそういう親ではないか」という不安や恐怖とともに本書を手にした方もいるだろうが、私は逆の立場で手にした。すなわち自分はその「毒親」に違いないと思い、その自覚と改善で、療養が長引く娘を少しでも早く救うことができないだろうかという思いで読んだ。同種の本も多数読んでいる。

    これは恥をさらすようではあるが、これから子育てをされる方々が同様の辛い思いをされないように、情報共有させて頂きたい。

    本書はすでに「毒親」と言う言葉に何かを感じる方が手に取るにはやや遅すぎる本であり、むしろ何も悩みがなくても、子育てをスタートする全ての両親が知っておいて有効な情報であると思う。

    そもそも、「毒親」というのは、自分が「毒親」であるということが全く分からず自覚がない。むしろ子どものことを第一に考えたり、大事にしたいという気持ちが強く、そういう意識で子育てをしている方が多いかもしれない。

    あるいは「自分は子どものころ、あまりよい子ども時代を送れなかったから、せめて自分の子どもには、存分に幸せにしてやりたい」と考えたり、「自分ができなかった分、子どもには、そういう理想的な生き方をさせてあげたい」とか、「自分は子ども時代に好きなことができなかったのだから、これから子どもと一緒に、色々なことを楽しんで、自分も生きなおそう」とか、そういう風に考えている善意の親が、「毒親」となってしまう場合も多いと思う。

    さらには、「子育て、よくわからない」「どう育てていいのかわからない」「子どもを愛するってどういうことだろう」って感じるような人も、「毒親」となってしまう可能性が十分にあると思う。

    本書の中に、”「毒になる家系」においては、毒素は世代から世代へと伝わっていく性質を持つ。誰かがどこかで意識的に止めない限り途切れることがない。”という表現や、”輪廻をどこかで断ち切らねばならない”という言葉が出てくる。

    本人に自覚がなくとも、すでに自分の子ども時代に、良くも悪くも親の影響を完全に受けきってしまっており、それは遺伝子のように知らず知らずのうちに受け継がれてしまっているようである。もし自分の親が「毒親」であった場合には、自分がいかにそれを反面教師として、違った人生を進んで行こうと心の中で誓ったとしても、自覚しないうちに同様の道を歩んでしまっているのが現実のようである。

    その改善には、自らの気付きによる自覚が必要である。
    そういう気付きを得るには、本書のように、専門的に研究された人の本を読んだり、専門家のカウンセリングやセラピーを受けるなど、自分の外側からの刺激が必須である。なぜなら、「毒になる家系」とあるように夫婦もその両親も似た者同士である場合が多いから、その間では気付かないのである。

    以下、本書の中から得られた有効と思える情報を共有したい。

    ・多くの「毒になる親」に共通していること=自分の不幸や不快な思いを他人のせいにする。そしてその対象にはたいてい子どもが使われる。
    ※人間の感情が他人の言動から影響を受けるのは事実だが、大人であるなら、誰かに傷つけられた時にも、自分を癒すのは自分の責任である(=子どもに当たるな!自分の不快は自分で解決)

    ・「親は絶対である」「いつも自分は正しい」というタイプの親は、好んで勝手なルールを作り、勝手な決めつけを行い、子どもに苦痛をもたらす。

    ・親子が逆転(=親が自分の責任を子どもに押し付け)
    夫婦喧嘩の仲裁をさせているとか、親の不安を子どもに聞かせているなどはコレに該当するだろう。
    →子どもは自分で自分の親を演じなければならず、時には親の親にまでならざるを得ないことがある。そして、子どもには、本来見習うべき人、教えてくれる人がおらず、頼るべき人もいない。大人になっても、物事をやり遂げる力が育っていない。

    ・子どもをコントロールしようとする親は、自分自身に強い不安や恐怖心があるため、子どもに干渉ばかりしている自分をとめることができない(←麻薬的だ)。
    ※子どもの独立を恐れる。子どもに非力感を植え付ける。(自分の支配できる存在を失うのが不安=つまり完全なる親の子への依存)

    ・暴力や言葉の暴力のような目に見えるものだけが支配ではなく、親が心の中にもっている考えが、子どもに影響を与える(本書の中では「操り人形」と表現していた)。
    例えば、親が心の中で「自分より偉くなるな」「自分を差し置いて幸せになるな」「親の望む通りの人生を歩め」「いつも親を必要としていろ」「私を見捨てないで」などと考えているとしたら、それは紛れもない「毒親」である。

    ***

    本書は、「毒親」がどういうもので、なぜそのような事態が起こるのかを明らかにし、そういう事態に巻き込まれた人を救い出すためのプロセスや方法を示している(ただし、本書を読んだだけでは解決はせず、必ずプロの支援が必要と思われる)。

    そのプロセスの最後のほうに、「本当の自分になる」という章がある。そこにこうある。

    親(やその他の人たち)の要求や意向に影響されず自分自身の考えでものを考え、自分自身の感覚でものを感じ、自分自身の意思で行動している時、あなたは本当の自分になっている。

    「親の言うことを聞かないと怒られる」とか、「親の言うことをきかないと親が悲しむ」とか、「親が喜ぶならやろう」とか、そういうことを考えている自分があるなら、それは本当の自分ではない。

    ちゃんとした親に育てられたなら、親に対してそういう気遣いをする子どもとしては、育たなかったはずであるのだ。すでにその時点で親の毒素の影響を受けている。

    本書は、事実を知るための入り口の本であり、本書のみで問題の解決は不可能であろうが、例えば自分自身が自分の親からどのような影響をうけているかを自覚したり、自分が親として自立しているか(=子どもに依存したり、支配したりしていないか)を確認するに、非常に有効な書であると思う。

    知らず知らずのことが、子どもに多大な苦労を強いることになり、そのことで親自身も悩まねばならないことを考えると、本書のような情報に少しの時間を割くことは大きなメリットがあるのではないかと思う。

  • 「毒になる親」
    このタイトルを見て、いったん手にしたものの、悪いものを見たような気がしてまた本棚に戻してしまいました。
    でもやっぱり気になって数日後に買いました。

    まずこの本、冒頭から心をつかれました。
    ある整形外科医の話。
    彼は、本当は親に虐待をされていたのにそれを認めず、それどころか「父親は偉大だ」と誇らしく言います。
    でも話を進めていくうちに、自分は親に虐待されていたと認め泣き出します。
    私もこの本を読み進めていくうちに、時につらくなり、何度も泣いてしまいました。

    『心の不健康な親は、子供の反抗期を子供の離反はおろか自分と考えが違うことすら自分に対する個人的な攻撃と受けとめてしまう。
    そういう親は、子供の「非力さ」と親に対する「依存度」を大きくさせることによって自分の立場を守ろうとする。

    「毒になる親」を許す必要はない。
    あなたが自分に対し良好な感情を持ち、自滅的な人生を建設的なものに変えるためには、必ずしも親を許す必要はないのである。
    私は長年にわたって多くの被害者をカウンセリングし、観察してきたが、「毒になる親」の支配から自己を解放した者は、必ずしも親を許さなくても心の健康と平和を取り戻すことができている。』

    この言葉が実際に「毒になる親」の虐待で苦しんできた人間にどれだけ勇気を与えることか。
    親に傷つけられて悩んでいる人がいたら、この本をぜひ読んで欲しいです。

  • 両親との関係に悩んで読み始めた。今までは親を許すそうといった内容の本を見てきたので、そんなことは必要無いと言い切る姿勢には救われた。本書のチェック項目では、考え、感情、行動の3種類があり、未だに自分の心が親と深く絡んでいることが分かりショックだった。現在は、両親についての自分の考えについて書き出し中。しんどいけど、ここで負の連鎖を断ち切りたい。自分を癒すのは自分にしかできない。

  • 古い本だが、衝撃的で革命的だった。自分が虐待やネグレクトされたわけではない人でも、読んで損はない本だと思う。プロの心理学者による分析と具体的で現実的な対処法は、目からうろこが落ちる体験だ。大人になれば誰でもわかることだが、親も欠点だらけの人間だということ。どんな理由があろうが、無防備で無垢な子どもを傷つけることは許されない。
    完璧な人間がいないように、完璧な親はいない。誰でも一つくらい親を不満に思う点はあるだろう。私たちは時々不可解な言動をする人に遭遇するが、この本を読むと、人にはいろいろなバックグラウンドがあり、それが人格の形成に多大な影響を与えていることがよくわかる。いろいろなケースが載っている。
    驚くのが「親を許す必要はない」ということ。また、怒りや悲しみを表現してもいいのだということ。親と向き合うことは自分と向き合うことでもあり、時に傷の痛みを伴い、勇気がいる。
    『コントロールしたがる親の多くは自分が必要とされなくなることを恐れているため、子どもの心の中に非力感を植え付け、それが永久に消えないことを望む。』子どもが成長をしても子ども扱いをする親がいるが、なるほどそういう心理だったのか、と思った。
    また、こういう親と対処するときに、相手に踏み込ませないためにどういう受け答えをすればいいのかの例もあり、役に立つ。親に虐待をされた人などには、どうやって自分の独立をつかむか具体的なアドバイスがあるので、ぜひ参考に読んでみてほしい。親との関係に悩む友人にも勧めたい。

  • 現在でもそのまま使える内容で30年近く前に書かれたとは思えなかった。もしかしたらうちの親にも毒っぽいところがあったかもなと考えながら読んだけども、ほぼ全編客観的に読めたところを見るに、そんなに毒のない親だったのかなと幸せだったかもと思った。反面実際に毒になる親と過ごした人がこれを読んだらどれだけの感情的な揺さぶりを受けるのかとちょっと恐ろしくもなった。俺にできるのはこれを読んでこういった事を自分の子にしないということと、もし毒になる親を持つ人から打ち明けられた時にちゃんと聞く姿勢を見せること、かな。実際にそういった親を持たない人にとっても、抑圧から開放されるための手法が実際的に紹介されていて示唆に溢れた一冊だと思う。親として読んでよかった。古本市で買った3冊100円の文庫のひとつ。

  • もう何度も読んでいますが、この「親を許す必要はない」「このような親の態度は間違っている」というのは、すでに育ってしまった子供にもそのまま返ってきますよね。本の中で紹介されているのはわりに年齢層の高い患者さんがほとんどで、私も医師についていますが、「若者の可塑性ってすごいね」と言われるほどには、私は若いうちに親の異常性に気づくことができ、そこからの脱却を自分の意志で成し遂げようとしているのだろうと思います。ただ、その若いはずの私ですら、まだ親の毒がそれほど長い年月染み入っていないはずの私ですら、本書で紹介されている親とそっくり同じ言動をとってしまうことがある。私は今26歳、親に振り回される人生と決別しようと決意したのが23歳、2年掛かって頭の中で小さなことから大きなことまで規制したがる親の声を振り払うのに成功して、大きな手術や家族全員の癌を経験して、疲れ果てて今、精神的な病で1年間の自宅療養のさなかですが、いまだのしかかってくる親からのプレッシャーや精神的な病への社会からの偏見、就職するには高い年齢も相まって、仕事もことごとく不採用通知をもらうばかりで、親からの完全な自立にはまだまだほど遠い有様です。そして「おまえにはまともな就職なんてもう無理」「おまえに仕事がないせいで私が仕事を辞めておまえにつきっきりじゃなきゃいけない未来しかない」と怒鳴りながら私より先の私の不採用通知を開けては破り捨てる母に、母と全く同じように、金切り声をあげながら、「うるさいんじゃどっか行けやカス!」「おまえのせいで人生台無しじゃボケ!」と怒鳴り返してしまうわけです。仕事に忙しく、学校からの書類に判を押してほしくて書類を差し出した幼い私に、母がそういって怒鳴ったように。この本を読んでも、私は、私の家庭状況がそのまま再現されていると思うのと同時に、私ももうすでに、毒になる人間になってしまったのだと絶望的な気分になります。私もすでに、誰かに対決され、負かされねばならない、孤独を突き付けられねばならない人間にすでになってしまっています。こういう人間はもう、誰にも受け入れてはもらえない、当然社会にも受け入れてもらえない、私はあの腐りきった親のいる家から一生出ていくことができず、同じように毒をまき散らす有害な人間になってしまうほかない、だから死んだほうがましなのに死ねない、そのサイクルにずっと囚われています。

    この本を読んで救いになったという方も多いでしょう。そういう方にはぜひ、この本で得たことを教訓に、いまより明るい未来を切り開いていってほしいと思います。ただ、私のように、親の異常性に気づき、自立を志し、それでもうまくいかず、私の人格もすでに親と似た部分を少なからず持ってしまっている、そういう、腐りかけの人間に対して、どうすればいいのか、明確に書かれているわけではありません。社会復帰も、医師が許してくれません。家から出ていき、まともな人間に囲まれれば、私もまともな人間になれる気がするのにそれができない。外の綺麗な世界は私の育った環境と違いすぎて、外の世界の人にとっては、私は恐怖の対象でしかない。大学時代に、嫌というほど痛感したことです。手遅れの人間はどうすればいいのか、そこに助言をくださる本ではなかった。手遅れの人間が欲しいのは、親を憎んでよいという言葉ではない、手遅れの自分を制御できない、医師の手も借りたってどうにもできない、こういう自分をどうすれば、自殺せずに、それなりに生きていける人間にすることができるのか、そのヒントなのですけど、本当になかなか普通の人になれなくて困る。普通の人になりたい。親と同じには絶対になりたくない。でも怒りも自殺衝動も何もかもコントロールできない、気づけば何かやらかして、ますます社会復帰から遠ざかる。本当にもう死んでしまいたい。自分を処分してしまいたい。

    そういうわけで、比較的精神状態が落ち着いていて、自分のことがコントロールできて、冷静でいられる時間の長い人、そして自責の念が強く、私のように恨みに駆られていない人には、救いになる本だと思います。過激なタイトルにインパクトのある表紙ですが、親子関係に悩んでおられる方は、一読の価値のある本だと思います。実際に役に立つ段階に自分がいるのかどうかは別として。

    • sumire@bookさん
      参考にさせていただきます。そして・・・きっと貴女も手遅れなんかじゃない。私もがんばりますから、貴女も、貴女の人生を送れると良いですね><
      参考にさせていただきます。そして・・・きっと貴女も手遅れなんかじゃない。私もがんばりますから、貴女も、貴女の人生を送れると良いですね><
      2014/04/11
    • 頭カラさん
      > Michiru Soratsukiさん (2014-04-11)

      コメントをありがとうございます。
      感情の起伏の激しいときがあり...
      > Michiru Soratsukiさん (2014-04-11)

      コメントをありがとうございます。
      感情の起伏の激しいときがあり、ブクログにつけたレビューを後悔することも多いのですが、これがそのときの私なのだなあと残しているものも多々あり、このレビューもそのひとつでした。
      絶望感に呑まれていました。

      親とは別個の存在として歩むことのむずかしさは、いろいろな本で既に言われていますから、誰も簡単なことだとはきっと思っていないことだと思いますし、親からの独立の過程に散らばっている、孤独感とか罪悪感とか、腹立たしさとか悔しさ、絶望感、そういったものと綺麗に、ひっそりと、折り合いをつけていくことのできない自分へのもどかしさも、ある程度は共有されているなあと感じます。私ひとりではないのだと思います。
      でもやっぱり、人に迷惑をかけずにいられない自分自身がどうしても親とオーバーラップして、親からの独立を試みている自分自身でさえ、親と同じく支配的だから、従属を拒んでいるだけではないのか、これは独立の道ではなく、支配の道ではないのかと、いつも考えてしまいます。親と同じ強烈さ、激しさ、利己心、周囲を省みることのない冷酷さ、それが私を親からの独立、という名目でのパワーバランスの逆転に駆り立てているのではないか、とヒヤリとする瞬間がある。自分の腹の中に抱えている恨みとか妬みとか屈辱感とか、そういったものが実際に他人を傷つけてきただけに、毒が毒を制そうとしているだけにしか思えない、そういう恐怖があるのです。

      Michiru Soratsukiさんの本棚も拝見させていただきました。他人様の本棚を堂々と眺めまわすことのできるのがこのサービスの良いところですが、非常に繊細な感性をお持ちの方だという印象を受けました。繊細で優しい方だと、人の気持ちを思いやる比重と、自分の人生を生きる比重とのバランスが崩れても、私のように激しい行動に出て台風のように不快なものをなぎ倒すこともなく、ただひたすら抑圧に耐えている状況も多いのではないかと推察します。現在、自分の人生を満足に生きるものだけが、他人の人生を奪い取り第二の人生として他人の人生を生きたり、他人の人生を塗りつぶして自分と同じ存在にして、周囲を壊すことで自分を一般化したりすることはないのだと言い聞かせながら、食い扶持を探している最中です。もっと早くに自分の人生を取り戻せていればと思うことも多いのですが、自分を騙してまで周囲に適応する、この秀でた我慢の才能が、その成育歴からアダルト・チルドレンには備わっていくのだと思います。自分の感情を自分で感じることも難しい、自分の苦痛に自分で気づけないことも多々あるのですが、この我慢の才能を別方向に使うことができれば、アダルト・チルドレンであるということが不利にはならない環境もあるのではないかと思いながら、履歴書を書く日々です。Michiru Soratsukiさんの人生にも、大きな苦難が、これまでに、あるいは今、今後、あるのかもしれません。確実に今より幸せになれる人生が待っているなんて、我が身を省みてとてもじゃないですが断言できない私ですが、Michiru Soratsukiさんがどこかで、「これでよかったのだ」と思える、満足のいく、納得のいく人生を歩まれることを願っています。

      応援を頂き、ありがとうございました。
      いまの苦しみをいつか、誰の前でも心から笑って、なんでもないことだと言えるような日々が来るよう、諦めず努力していきたいと思います。
      どうかMichiru Soratsukiさんも諦めないで。

      2014.04.11.
      2014/04/11
  • きちんとした心理学や行動認知療法などの観点で書かれていた。随分前に出版されているが、とてもそうは思えない。大きな問題のない人でも、親との間に多少なりとも懸念のある人はかなりたくさんいるはずなので、ほとんどの人が読むべきなのでは。

  • 機能不全家族を理解するために読みました。私は自分の血族ではない人たちを理解するためなのでサクサク読めましたが、本当に当事者の人だったら本当に読み進められるのか?と思いました。(私の配偶者は、この本が本棚にあることは知っていても、一度もこの本を読むことはありませんでした。)
    機能不全家族の介護に関わる過程で、この本の後半(第2章:”「毒なる親」から人生を取り戻す道”)に書かれているような「親と対決」のようなことも経験しました。つらいことは十分に分かっていますが、やはり親に対する自分の気持ちと向き合わなければ、何事も前に進まないように思いました。

  • 読むのが辛い本でしたが、読んで良かったです。
    身体的虐待も若干受けていましたが、抑圧と過干渉は今でもひどくあります。
    自分の認識の歪みやかなりネガティブなところは全て育ってきた環境のせいだとは言えない、自分にも責任が…と考えているところに既に影響が出ているのかもしれないと気づきました。
    「親を許す必要はない」ときっぱり書いてあることに、心が少し穏やかになりました。
    わたしも親と、辛いだろうけどちゃんと対決して、自分の人生を取り戻そうと思います。自分に責任を取ります。

  • 不条理な扱いを親からされて育った子ども。
    不条理なルールを押し付けてくる「毒になる親」それを間接的に助けてしまっている家族。

    そんな家庭で育った子供は意外と自分のことを責め、親を絶対的に悪いと考えられない。

    自分は悪くない、自分がどのような状況に置かれていたかを客観的に確認した上で、親ときちんと対峙して、整理しないといつまでも悪循環のまま、人生を送ることになる。
    という趣旨の本。

    毒親の典型(コントロールばかりする親、アルコール中毒の親、残酷な言葉で傷つける親etc)を説明、何故、毒親はそのような行為に及ぶのかを解説している。

    親が自分のコントロールもままならないなか、一番弱い子供に対して逆に頼ってしまっている部分が露わになっている。
    子ども側からは意外とその部分は見えない。(親は常に威厳をもって、ふるまっていたり、憐みを誘ったり、立場を利用しながら、感情的な部分もうまくコントロールしている)

    毒親の子供の立場からこの本を読むことでなんらかの救いになるのではと思う。

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