「美人」へのレッスン (講談社+α文庫)

著者 : 齋藤薫
  • 講談社 (2002年3月20日発売)
3.60
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062565936

「美人」へのレッスン (講談社+α文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「きれいでありたい」と思うたびに、読む本。
    女性が「美しさ」を求めれば求めるほど、見失ってしまいがちな何かを思い出させてくれる本だと思います。
    引用したい部分が多すぎて困りました。

    1.私が出会った、息をのむ美人
     一流クラブのホステスと老婦人。彼女たち合計十人の共通点はいったい何であったのか?それは”あまりにも意外な清潔感”。これ以外にはない。ふつうに考えたら、色香で勝負する女や、年老いた女は、清潔感など持ち得ない。そこを、あそこまでのレベルで持ち得てしまうことの意外性。そこに私たち女は、息をのみ、打ちのめされるのである。

    5.顔美人より、声美人
     女性にとってもっとも大切なのは、生活する上でいちばん基本的な言葉を、どれだけていねいに心をこめて発することができるか、ここなのだと。人は言葉。生活態度はもちろん、人生どう生きていくかも、この基本の言葉の発し方に出てきてしまう。
     で、その基本とは何か。「おはよう」であり、「ありがとう」であり、「ごめんなさい」、「さようなら」である。
     もう365日使う言葉だから、言い古されて心が通わなくなるのがふつう。だからこそ、そこに心をこめられるか否かが、その人の価値を決めてしまうのだと。
     ひょっとしたら、私たちがよく口にする”内面の美しさ”とは、声と言葉のことなのかもしれない。間違いかもしれないが、内面の美しさとは”美しい言葉をもつこと”であり、それが”にじみ出る”とは”その言葉が美しく発せられること”、つまり”美しい声”になって、周りの空気をふるわすことであると確信したのだ。

    9.美容のムダは、人生のムダ
     ”英会話のマスター”と”美容”は、じつによく似ていると思う。ただ、もっと似ているのは”英語はマスターしたけれど、結局使わない人”と、”キレイになったけど、結局何も変わらない人”。
     「英語ができていいわね」と言うと、本物のバイリンガルは「できるだけじゃ意味ないの。英語を使って何をするかが問題なのよ」と決まって同じ答えをする。”キレイ”も同じなんじゃないかと思うのだ。
     女が化粧するのは当たりまえ、女がキレイであることは、世の中のニーズであり、それに応えるのは女の義務と、その人は言う。この人は、ほんとうにキレイにメイクをし、充分すぎるほど美しい。そこまでのことを”女の当たりまえ”として事も無げにやってのける。そうして、世界中を飛びまわり、男以上にすごい仕事をこなしてる。”キレイどまり”の女じゃないのだ。

    16.ホクロを許せなかった女
    「キレイになりたい」という願望を、女なら失ってはいけないと私はなんども書いてきた。しかし逆に、その願望が度を超し、”美しくないこと”を許せなくなり、”美しくない部分”を憎むようになれば、それはもう”願望”ではなく、「キレイになりたい病」とでも言うべき病気である。
     病気の域に達する人は、まずなんらかの”別の願望”……たとえば幸せになりたいとか誰かの愛を取りもどしたい、といった想いが非常に強い。そして、それを叶えるために「キレイにならなければいけない」という病的な想いが生まれる。「そうだ、キレイになれば、それが叶うんだ」と思いこむ。そういう妄想を抱くのが、いわゆる「キレイになりたい病」の特徴なのである。
     しかし“叶いそうもない目的”が、実際、叶わないとなると、何を思ったか、突然「キレイになること」に目的達成の答えを見出してしまう場合は、つらい。女はどこでそう思わされてしまうのか、いつの間にか「美しさは絶対である!」と思うようになる。実際に、美人がひとつの“権力”をもつ現実を、大人になるまでに何度か見せられてしまうこともあり、口ではそれを否定しながらも、「美しささえあれば、なんでも叶うのだ」という、大いなる錯覚におちいってしまうのだ。
     しかし”単に、美しいこと”は、結局のところ何も叶えてはくれないのだ。“得なこと”はけっこうあったとしても、願いを叶えてはくれないのである。きっと求めてやまないのは、美しさではない、”そういうものではない何か”。その”何か”は”○○欲”とかいう名前などつかないもの。何かもっと純粋なもの。

    21.キレイになる職業のすすめ
    「スチュワーデスって、なんでモテるんだろう? スチュワーデスだからモテるのかな? それともモテる女がスチュワーデスになるのかな?」
    「その両方じゃない? だから人の倍モテるのよ」

    女はせっかく仕事をするんなら、”生活の糧”以上に”心の糧””運命を良くする糧””そして、”キレイになる糧”としての仕事を持つべきだと思うのだ。女の場合、”顔は鏡”だから、そこに不満やらストレスやら不幸やら妬みつらみやらと、本当に何もかもが映し出されてしまう。
     ちょうど映画のワンシーンみたいに、遠くのカメラがあなたの仕事ぶりをキレイに撮っているような設定を考えてみたらいい。
     ”仕事の自分”は”家にいる自分”とは根本的に違う。違わなくてはいけない。常に正しく清らかで、美しい自分じゃなければいけない。なのに誰もが仕事に慣れてくると、”家にいる自分”と全く同じになってしまうのだ。だから、自分を身体ごと”仕事モード”にすっかり切り替えるのだ。
     「わかった! スチュワーデスがモテる本当のワケ、わかった。確かに、”ブランド好き”の男や姑はそれだけでスチュワーデスはエライと思ってるんだけど、彼女たちがもし他の職業の女性よりも平均的にキレイですばらしいとしたら、それは国際線なら10時間もそれ以上も、何百人の目がずっと自分たちの仕事ぶりをかぶりつきでながめているからなんじゃないかな。いやでも、キレイな仕事ぶりになっていくし、いやでも楽しそうな仕事ぶりになっていくでしょ。だからなんだ」

    28.美しさの正しい使い途
     生まれつき美しい人も、いろんなことをして美しくなった人も、どうか聞いてほしい。「美しさは、ただ存在させればいいのだ」という話を。
     「美しさは、作り上げることに必死になってもいい。美しくなることは女の仕事なんだから。一生懸命作り上げるのはけっこう。でもそのあとは、ただ存在させておくこと。何かに使ってはいけない。そのあとは、自分の本当の”仕事場”にもどって、自分の仕事を精一杯しなさい」
     つまり、美しさをもっているのに、何にも使わない女性、その潔さ清々しさに人々は拍手を送るのである。


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    当たり前のように思えるけれど、いざ実践できているかというと、
    答えに窮するようなものばかり。頑張らねばなりません。

    最後に著者の仰る「美人」へのレッスンは簡単です。

    昨日の自分よりも美しくなること。昨日の自分に勝つ。

  • 前半と最後は面白かった。
    けど後半の面白なさが半端ないw
    でも古い本と後から分かって、しょうがないか…とも。

    自己啓発本はあまり好きではないけれども
    内面の美人について書いた本だったので手に取りました。

    最も納得したことは
    「巨大なストレスに、化粧品は勝てない。」
    そうなんですよ!!
    化粧品どころか薬も効かないよ!!
    去年秋頃から肌の荒れ方が信じられない程ひどくて
    かなり悩まされてたけれども
    受験終わって卒業した瞬間だいぶマシなった(・∀・)

    自分自身は他の人よりストレス少ない方やと思ってたのに
    やっぱりストレスになってたようです。


    結局、美しくなるには内面が大事。

  • 美しさの幅は4次元。
    人と関わり続けること

  • 出版された90年代生まれのわたしが、社会人になり読み、ふむふむ、と背筋がピンと伸びる。不思議です。
    所々、そうかな…、いや、これは失礼では?と思う部分もあるけれど、基本的にはふむふむ。らやっぱり斎藤女史。背筋が伸びます。

    化粧品のご利益を信じて、毎日ありがとうといいながら手にとります。
    2016.02.11

  • 仕事をしている時は特にだけど”「人に見られている」ということを意識する”のは大切だと改めて感じた。映画のスクリーンに自分が映っているのを想像するように。あと、巨大なストレスは健康にも美容にも本当に良くない。心も身体も考え方も健やかであることが本当の美人の最低条件なのだろう。

  • 刊行されてからかなり経っているけれど、普遍的。
    単なる美容ではなく、美しくいるための心持ちや姿勢を説いた本。斉藤薫さんは正しくて押し付けがましくなく好き。
    美しくなることを目指すけれど、その先には幸せに過ごすことがある。それも誰かが評価したり、比較して得られる幸せではなく、自分で望み、感じる幸せ。当たり前のことかも知れないけれど、なかなかいつも心がけるのは難しい。丁寧に日々を過ごしたいと思う。
    外見の年齢などはともかく、とても自由に見られることの多いのはなぜだろう?少し考えてみたい。

  • 雑誌でこの著者の記事を見かけたら必ず読んでしまう。美容記事なんだけど、コスメうんぬんでないところがとても好きです。そして思わず、そうそう、といいたくなるような、的を得た内容に満足。

    しかし美人や美容というテーマで、よくこれだけの記事を書き続けることができるものだ、と素直に感服いたします。

  • たくさんの「美」がこの本に。
    化粧品は信じて使うことに効果あり、など説得力ありました。
    昨日より美しい自分になろう!

  • 何を持って美人とするか
    斉藤さんの言葉には説得力があります。

  • 斎藤さんの文章は読んでいるだけで背筋が伸びます。女であることを忘れたときに読み返したくなります。

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