そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 430
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062566742

作品紹介・あらすじ

現代思想が難解なのは、現代に生きる私たちの直面するもんだいに直接かかわりがあるからだ。それは、絶対的な価値基準がない「相対主義」のもんだいである。本書では、ニーチェ、フロイト、ハイデガー、ソシュール、サルトル、ドゥルーズ=ガタリ、フーコーら、12人の現代思想のトップスターたちの紹介を通じて、現代思想とその流れを、私たちのもんだいと照らし合わせながら、だれにでもわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 現代思想が難解なのは、現代に生きる私たちの直面するもんだいに直接かかわりがあるからだ。それは、絶対的な価値基準がない「相対主義」のもんだいである。本書では、ニーチェ、フロイト、ハイデガー、ソシュール、サルトル、ドゥルーズ=ガタリ、フーコーら、12人の現代思想のトップスターたちの紹介を通じて、現代思想とその流れを、私たちのもんだいと照らし合わせながら、だれにでもわかりやすく解説する。

  • フランス現代思想の主要な思想家たちをとりあげてわかりやすく解説している本です。

    ヘーゲルで頂点を極めた近代思想は、主体・言葉・真理が一致するはずだという発想に根ざしていました。こうした主体中心主義、あるいはロゴス中心主義への異議申し立てが、現代思想の主要モティーフとなっています。現代思想の源流となったニーチェとフロイトは、自我の外部にある生や無意識の領域について語り、ソシュールは言語が恣意的な体系であることを明らかにしました。他方、フッサール、ハイデガー、サルトルらは、ヘーゲルの絶対精神に代表されるような普遍的な意味をもつ近代的主体に代えて、「実存」に基づく哲学を構築しました。

    現代フランスの思想家たちは、こうした思想家たちの仕事を引き継ぎながら、主体中心主義やロゴス中心主義を全面的に批判し、そこからたえず逃れていくことをめざしました。デリダの「脱構築」、ドゥルーズ=ガタリの「ノマド」にはそうした戦略が認められ、バルトやボードリヤールも現代の消費社会にたえまない記号の差異化の戯れを見いだそうとしていると著者は解説しています。

    ただし、こうした現代思想の戦略には、際限のない相対主義に陥ってしまうという問題が避けがたくつきまとうことになります。著者は、単に主体の「外部」が存在することを認めるだけでは、いまだ「他者」との倫理的な関係を築くことではないと指摘し、「内部」と「外部」とのあるべき関係について、自己の内なる不透明なものを認めつつ、それと鷹揚に付き合っていくような「倫理」がめざされなければならないと主張します。

    なにを解説しても全共闘体験やサルトル体験を起点に語り出されるのが、いかにもこの著者らしいという気がします。

  • 近現代哲学のアウトライン
    長い。
    ニーチェの章だけ読んだ。

  • 古本屋へ

  • KS6a

  • 2015.01.20 哲学から思想へ、相対主義を超えてと言う流れが理解できたが、簡単とはいえ私にはなかなか難解でほとんど理解できていないのではないか?でも興味深いので不思議だ。

  • 講義録なので仕方ないが、思想入門には入りやすいかもしれない。が、その割に歴史的に順序が入れ替わっていたり、知らないと分かりづらいこともチラホラ登場するので、これ一冊で「分かった!」とは到底なれない。これを出発点に自分から勉強するしかない。むしろ既知の思想家については、良くも悪くも復習になったり、豆知識が増えるので面白いかもしれない。

  • ー目次より

    ・ニーチェ
    ・フロイト
    ・ソシュール
    ・ハイデガー
    ・サルトルとレヴィ=ストロース
    ・デリダ
    ・ドゥルーズ=ガタリ
    ・ロラン・バルトとボードリヤール
    ・フーコー

    ヘーゲルの思想は章立てこそされていないものの随所に登場し十分理解できる。
    図も豊富で分かりやすく、面白く読める。
    同じ語り口でより近代の思想をやってくれたら絶対買うと思う。

  • 2011.08.21 開始
    2011.08.28 読了

    ドゥルーズ、ガタリにシンパシーを抱く。

  • 37/482

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著者プロフィール

1947年、岡山県津山市に生まれる。福岡でだいたい育つ。’79年から執筆活動をはじめ、駿台予備学校講師(論文)も行う。評論家・哲学者とよばれることもあった。2007年没。著書に『思想としての全共闘世代』(筑摩書房(ちくま新書)、2006年)『考える技法』(PHP研究所(PHP新書)、2005年)『絵と文章でわかりやすい!図解雑学 現代思想』(ナツメ社、2004年)『ガイドブック哲学の基礎の基礎』(講談社(講談社+α文庫)、2003年)『考える力がつく論文の書き方』(大和書房、2002年)『そうだったのか現代思想』(講談社(講談社+α文庫)、2002年)『現代社会のゆくえ』(彩流社、2000年)『自分というもんだい』(大和書房、1997年)『哲学通になる本』(オーエス出版、1997年)『小阪の合格小論文』(東京書籍、1997年)『ことばの行方・終末をめぐる思想』(芸文社、1997年)『はじめて読む現代思想 1 水源編』(芸文社、1995年)『はじめて読む現代思想 2 展開編』(芸文社、1995年)『日曜日の図書館』(小山 慶太 他との共著、増進会出版社(Z会出版)、1995年)『市民社会と理念の解体』(彩流社、1994年)『コンテンポラリー・ファイル』(彩流社、1994年)『現代思想のゆくえ』(彩流社、1994年)『自己から世界へ』(小阪 修平 他著、春秋社、1992年)『歴史的実践の構想力』(廣松 渉との共著、作品社、1991年)『ORGAN 10』(現代書館、1991年)『社会主義の解体』(小阪 修平 他編、現代書館、1990年)『ORGAN 9:社会主義の解体1990』(小阪 修平 他、現代書館、1990年)『わかりたいあなたのための現代思想・入門』(小阪 修平 他著、JICC出版局、1989年、宝島社文庫ー宝島社、2000年)『非在の海』(小阪 修平著、河出書房新社、1988年)『オルガン 3』(現代書館、1987年)『オルガン 2:欲望の市民社会論』(小阪 修平 他編、現代書館、1987年)『思考のレクチュール 5:地平としての時間』(小阪 修平編、作品社、1987年)『思考のレクチュール 4:記号の死』(小阪 修平編、作品社、1986年)『思考のレクチュール 3:存在への往還』(小阪 修平編、作品社、1986年)『オルガン 1現代思想批判』(小阪 修平 他編 現代書館、1986年)『思考のレクチュール 2: 生命のざわめき』(小阪修平 編著、作品社、1986年)『わかりたいあなたのための現代思想入門 2 日本編』(小阪 修平 他著、JICC出版局、1986年、1990年)『現代社会批判 の彼方へ(との対話 5)』(見田 宗介との共著、作品社、1986年)『現代思想批判 言語という神(との対話 4)』(栗本 慎一郎との共著、作品社、1985年)『イラスト西洋哲学史』(小阪修平著、ひさうち みちお画、JICC出版局、1984年)『資本論 FOR BEGINNERSシリーズ イラスト版オリジナル 17』(ダヴィッド・スミス著、フィル・エバンス画、小阪修平訳、現代書館、1983年)『マルクス FOR BEGINNERSシリーズ イラスト版オリジナル 3』(エドワルド・リウス著、小阪修平訳、現代書館、1980年)などがある。

「2000年 『現代社会のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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