続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062566865

感想・レビュー・書評

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  • 向井千秋さんが宇宙に行っている間のことを、夫の向井万起男さんが綴ったエッセイ。わたしだったら、夫が細かいことにこだわりすぎだわ!とうんざりすると思うが、千秋ちゃんは大らかにハハッと笑って楽しんでいる。外見には全く気を遣わないが、千秋ちゃんは本当に魅力的。

  • 宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那さんが書いた本。(おかっぱ頭に口ひげが印象的な方)。
    ご本人は慶應病院のお医者さんで、且つものすごい宇宙飛行おたく。タイトルの「君について行こう」のとおり、奥さんの宇宙飛行を純粋に心配し、サポートするのだけれど、しっかり主張をしている感じ。ある意味只者ではない。

  • 自分も宇宙に行った気に。
    宇宙飛行を終えて自宅へ帰った夜、弱音を一切吐かないチアキちゃんがマキオちゃんにほんの少しだけ甘えるシーンが、シーズンを通して一番好きです。

  • 宇宙空間でスペースシャトルは、一体どんな体制で飛んでいるんだろう?だとか。無重力になる仕組みなど分かりやすく解説

    また私が一番知りたかった、宇宙に行って世界観は変わるのか?といった地球帰還後のお話まで、書かれています

    向井千秋さんは、宇宙から戻ってきて一番感動したのは
    なんと○○だった!という面白いお話まで
    宇宙に興味のある人は読んでみると、興味深い一冊

  • 宇宙飛行士向井千秋さんの旦那さんである向井万起夫さんのエッセー第2弾。
    今回は向井千秋さんがいよいよ宇宙に飛び立ってから、帰還、一連の宇宙飛行士としての公式日程を終了するまでの1年3ヶ月の記録。

  • ヤバイぐらい面白い。
    宇宙の面白さにハマってしまった(笑)

    宇宙飛行士、向井千秋さんの夫であるマキオさんが
    千秋さんの宇宙飛行の様子+
    宇宙or宇宙飛行士の雑学アレコレについて綴った本。

    マキオさんの雑学のマニアックさに驚かされる。

    例えば、
    ・スペースシャトルは地球に向かって落ち続けてる!?
    ・宇宙って無重力空間じゃなかったの!?
    のような少し物理チックなことから、
    ・宇宙飛行士の食事は?トイレは?
    ・向井さんが帰還後、地球の美しさよりも感動したことって?
    …ナドナド、魅力あるコンテンツ満載です。

    とは言え、素人の僕でもすんなり理解できる内容。
    何か宇宙についてちょっと詳しくなって、
    知的になった気がしてきます。。。(笑)

    肩肘張らない感じで書かれた文章もgood!!
    マキオさんの個性的なキャラがいい感じで文章に出ていて、
    浪人時代の物理のN先生を思い出してしまった(笑)
    わかりにくい例えでゴメンなさい。
    もちろん、褒め言葉です。

  • 「続」は向井千秋さんが宇宙を飛んで帰ってくるまでの期間が描かれている。
    マキオちゃんの心配をよそに、着実に任務をこなして宇宙を楽しんたチアキちゃん。

    それより地球に帰ってきてからのほうが楽しかったというチアキちゃんはやっぱり変な人で、宇宙に行くべくして行った人なんだなあ。

  • 「30年以上にわたって一介の宇宙飛行士,宇宙飛行士であり続けることに生涯を賭けた男はジョン・ヤングだけだ。…ジョンヤングだけが,宇宙飛行士という物が立派な職業であると身をもって証明してくれている。他の無数の職業と同じように,一人の人間が生涯を賭けてもいいという立派な職業であることを証明してくれている」
    「普通の職業についている人がプロ野球選手と同じような人生観に到達することだってあるはずだ。どんな職業に就いている人の人生にだって修羅場というものは必ずあるから。その修羅場にどう立ち向かったかで人生観は決まるのだ。…だから,宇宙飛行を経験した宇宙飛行士は必ず人生観が大きく変わるなんて期待をするのは間違っている,と私は思う」
    「宇宙飛行で私がいちばん影響を受けたのは,宇宙から見た地球でもない,無重力の経験でもない,地球に帰ってきてからの重力との再遭遇なのよ。地球には重力がこんなにあったんだって初めて体で知ったこと。」

  • 「 控えの宇宙飛行士というのは,つらい立場だ。正式な乗組員たちは溌剌と訓練を続けることができる。訓練の先に宇宙飛行が確実に待っているからだ。しかし,控えの宇宙飛行士は,そうはいかない。いっしょに訓練を続けていても,宇宙飛行が確実に待っているわけでもないのだし。そんな立場で気持ちの張りを維持するのは難しい。でも,控えの宇宙飛行士に選ばれた以上,訓練を続けていくしかない。万が一に備えて訓練をしておくことが勤めだからだ。そして,自分が宇宙に行くかも知れない可能性がゼロではない以上,いいかげんな気持ちで訓練を続けるわけにも行かない。可能性がゼロになるまで,気持ちの張りを失わないように努力しなければいけないのだ。」
    「突然,画面が変わって実験室にいる女房が映った。あっ!私は胸がキュンと締め付けられる思いだった。女房は無重力を利用して実験台の前をスーッと移動していく!足は床についていない!」
    「どんな分野でも,本物の一流の人というのは,一流でない人をばかになんかしないという心の余裕を持っている。そして,一所懸命に一流に近づこうとしている人を温かく見守るという姿勢をもっている。人をばかにしたりするのは,一流半か二流の輩だ。」
    「 そして,今度こそ本当に,東京の光が見えてきた。大阪や神戸の比ではなかった。すざまじいまでの光の量だ。
     都市だけではなく日本の地形全体が次第に金色に明るく輝き始めてきたのがわかる。日本がどんどん明るくなってくる。日本は今,まさに日出づる国だった。そして,東北地方の向うから,金色に輝く太陽がゆっくりと見えてきた。」
    「千秋ちゃん,それでも,オレはどうしても言いたいんだ,ケネディ宇宙センターに絶対戻ってこいよって。だって,このオレはケネディ宇宙センターで待ってるんだぜ。いいかい,チアキちゃん,オレが待っているケネディ宇宙センターに絶対戻ってくるんだ!オレのいないところに戻ってどうするんだ!」
    『ねぇマキオちゃん,私,とっても寂しいんだ・・・』『私の体は次第に次第に地球の重力を感じなくなってきてるのよ。宇宙飛行をしたおかげで地球の重力を体で実感できるようになって,とってもおもしろかったのになぁ。せっかく地球には重力があるっていうことのおもしろさが初めてわかってうれしかったのに,地球に戻って三日経ったら,もう,地球の重力をそれほど感じなくなってしまってるの。・・・もうすぐ,宇宙旅行をする前と同じ状態に戻るなんて,私,とっても寂しいんだ。』
    「人生観は,その人が日々をどういう姿勢で送っているかによって決まる。その日々の積み重ねできまる。ところが,こういうことを言う人もいる。”あるときあることをきっかけにして突然私の人生観が大きく変わった”と。しかし,それだって,それまでの日々をどういう姿勢で積み重ねてきたかで代わり方が違っているのだ。決して,その出来ことだけで人生観が決まるわけではない。」
    『私は宇宙に行くまでの九年間でいろいろなことを経験したから,ひょっとしたら,その間に変わったかもしれない。でも,換わったとしても,固体燃料ロケットブースター点火までに,すべて変わっていたのよ,私は。私の人生観を決めたのは,固体燃料ロケット・ブースター点火の前までで,その後の十五日間はオマケね。』
    『地球に帰ってきて,地球の重力と再遭遇したときよ。地球には重力があるんだって体でしったこと。これに比べたら,宇宙から地球を見た感動なんて小さいわね。なんたって,地球の重力。マキオちゃんね,正直言うと,私,宇宙から見る地球は美しいということは宇宙に行く前から想像ついてたのよ。だって,宇宙飛行をした宇宙飛行士はみんな,そう言っていたから。それに,宇宙から撮影した地球の映像なんてたくさんあるでしょ,だから,あぁ,やっぱり美しいという感動はあったけど,意外な感じはしなかったんだ。でも,地球に帰ってきてから体が感じた重力は予想もしていなかったことなのよ。この地球の重力は自分の体で感じて初めて分かるものなの。私は地球に帰ってきて,予想もしていなかった地球の重力を体で感じて驚き,感動したの。これが私の宇宙飛行でいちばん感動したこと。』

  • ああ、おもしろかった!この前の、向井千秋さんが宇宙に飛び立つまで、よりこの続編のほうがおもしろかった気が。こちらはいよいよ千秋さんが宇宙に飛び立ってから具体的な宇宙飛行や宇宙での暮らしや実験の話が、まるでご本人が行ったかのような臨場感で書かれていて。説明もわかりやすくて。もちろん、宇宙飛行士の配偶者がどんなふうに宇宙飛行を見守るかもこまごまとよくわかる。千秋さんが宇宙から戻ってきて、地球の重力に驚いているところがすごくおもしろかった。そして、マキオさんがあとから、あのときもっと重力を感じさせてあげればよかった、と思うところになんだかじーんとした。

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著者プロフィール

むかい・まきお 1947年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部准教授、病理診断部部長を務めた。
「宇宙飛行士・向井千秋の亭主」であることを潔く自認し、『君について行こう 女房は宇宙をめざした』『続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ』などのエッセイを執筆。2009年、『謎の1セント硬貨 真実は細部に宿る in USA』で第25回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『ハードボイルドに生きるのだ』『渡る世間は「数字」だらけ』『無名の女たち 私の心に響いた24人』『米国の光と影と、どうでもイイ話』など。

「2018年 『人に言いたくなるアメリカと野球の「ちょっとイイ話」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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