続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062566865

作品紹介・あらすじ

地球に帰還してきた女房に、宇宙でいちばん感動したことを聞かされて、夫は驚いてしまった。それはじつに意外な内容だった。そんなことを口にした宇宙飛行士は、誰一人いなかった。だが、"オレの女房だからこそ、そういうことに感動したんだ"と納得。宇宙を飛ぶ女房を地上から見守り続けた夫が綴る、驚きと感動の宇宙飛行体験記。

感想・レビュー・書評

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  • ヤバイぐらい面白い。
    宇宙の面白さにハマってしまった(笑)

    宇宙飛行士、向井千秋さんの夫であるマキオさんが
    千秋さんの宇宙飛行の様子+
    宇宙or宇宙飛行士の雑学アレコレについて綴った本。

    マキオさんの雑学のマニアックさに驚かされる。

    例えば、
    ・スペースシャトルは地球に向かって落ち続けてる!?
    ・宇宙って無重力空間じゃなかったの!?
    のような少し物理チックなことから、
    ・宇宙飛行士の食事は?トイレは?
    ・向井さんが帰還後、地球の美しさよりも感動したことって?
    …ナドナド、魅力あるコンテンツ満載です。

    とは言え、素人の僕でもすんなり理解できる内容。
    何か宇宙についてちょっと詳しくなって、
    知的になった気がしてきます。。。(笑)

    肩肘張らない感じで書かれた文章もgood!!
    マキオさんの個性的なキャラがいい感じで文章に出ていて、
    浪人時代の物理のN先生を思い出してしまった(笑)
    わかりにくい例えでゴメンなさい。
    もちろん、褒め言葉です。

  • 今回はどちらかというと説明が多いかな。宇宙飛行士が何をしているか分かりやすい。相変わらずマキオちゃん(筆者)はチアキちゃん(妻の向井千秋氏)が大好きではある。今作では女房への信頼度の高さが伺え、そこも面白かった。
    向井千秋氏が重力に関してあれこれやっているシーンが伏線になるのは面白かった。

  • 自分がおそらく決して経験できない、知らない世界を垣間見ることができるのは、読書の大きな醍醐味のひとつだ!と強く感じた一冊。まきおさんのコミカルな文章が楽しい!

  • 向井千秋さんが宇宙に行っている間のことを、夫の向井万起男さんが綴ったエッセイ。わたしだったら、夫が細かいことにこだわりすぎだわ!とうんざりすると思うが、千秋ちゃんは大らかにハハッと笑って楽しんでいる。外見には全く気を遣わないが、千秋ちゃんは本当に魅力的。

  • 宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那さんが書いた本。(おかっぱ頭に口ひげが印象的な方)。
    ご本人は慶應病院のお医者さんで、且つものすごい宇宙飛行おたく。タイトルの「君について行こう」のとおり、奥さんの宇宙飛行を純粋に心配し、サポートするのだけれど、しっかり主張をしている感じ。ある意味只者ではない。

  • 自分も宇宙に行った気に。
    宇宙飛行を終えて自宅へ帰った夜、弱音を一切吐かないチアキちゃんがマキオちゃんにほんの少しだけ甘えるシーンが、シーズンを通して一番好きです。

  • 宇宙空間でスペースシャトルは、一体どんな体制で飛んでいるんだろう?だとか。無重力になる仕組みなど分かりやすく解説

    また私が一番知りたかった、宇宙に行って世界観は変わるのか?といった地球帰還後のお話まで、書かれています

    向井千秋さんは、宇宙から戻ってきて一番感動したのは
    なんと○○だった!という面白いお話まで
    宇宙に興味のある人は読んでみると、興味深い一冊

  • 宇宙飛行士向井千秋さんの旦那さんである向井万起夫さんのエッセー第2弾。
    今回は向井千秋さんがいよいよ宇宙に飛び立ってから、帰還、一連の宇宙飛行士としての公式日程を終了するまでの1年3ヶ月の記録。

  • 「続」は向井千秋さんが宇宙を飛んで帰ってくるまでの期間が描かれている。
    マキオちゃんの心配をよそに、着実に任務をこなして宇宙を楽しんたチアキちゃん。

    それより地球に帰ってきてからのほうが楽しかったというチアキちゃんはやっぱり変な人で、宇宙に行くべくして行った人なんだなあ。

  • 「30年以上にわたって一介の宇宙飛行士,宇宙飛行士であり続けることに生涯を賭けた男はジョン・ヤングだけだ。…ジョンヤングだけが,宇宙飛行士という物が立派な職業であると身をもって証明してくれている。他の無数の職業と同じように,一人の人間が生涯を賭けてもいいという立派な職業であることを証明してくれている」
    「普通の職業についている人がプロ野球選手と同じような人生観に到達することだってあるはずだ。どんな職業に就いている人の人生にだって修羅場というものは必ずあるから。その修羅場にどう立ち向かったかで人生観は決まるのだ。…だから,宇宙飛行を経験した宇宙飛行士は必ず人生観が大きく変わるなんて期待をするのは間違っている,と私は思う」
    「宇宙飛行で私がいちばん影響を受けたのは,宇宙から見た地球でもない,無重力の経験でもない,地球に帰ってきてからの重力との再遭遇なのよ。地球には重力がこんなにあったんだって初めて体で知ったこと。」

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著者プロフィール

むかい・まきお 1947年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部准教授、病理診断部部長を務めた。
「宇宙飛行士・向井千秋の亭主」であることを潔く自認し、『君について行こう 女房は宇宙をめざした』『続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ』などのエッセイを執筆。2009年、『謎の1セント硬貨 真実は細部に宿る in USA』で第25回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『ハードボイルドに生きるのだ』『渡る世間は「数字」だらけ』『無名の女たち 私の心に響いた24人』『米国の光と影と、どうでもイイ話』など。

「2018年 『人に言いたくなるアメリカと野球の「ちょっとイイ話」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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