ソニーの「出井」革命 (講談社プラスアルファ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062567015

作品紹介・あらすじ

2兆円近い有利子負債、第2の"VHS対ベータ"を彷彿させる松下とのDVD規格争い、鳴り物入りで買収した映画会社は鳴かず飛ばず、社内を蝕む大企業病で「SONY」ブランドは地に落ちていた…。最悪の経営状況のなか、社長に就任した出井伸之は、いかにして企業革命を進めたか。社内の意識改革から経営戦略、組織変革に至るまで、あらゆる分野で「変化」の波を起こし、瀕死のソニーを甦らせた「出井」革命の原点に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • これまでソニー側の本ばかり読んでいたので、
    なぜ出井なのかという側面がよくわからなかった。

    リ・ジェネレーション という意味がよくわかった。
    DVDという厳しい側面。映画産業への経営的問題。
    大きな変化があった。負の遺産への処理。

    「創業の精神。だから、ぼくは、『変化が必要だ』
    とトップマネージメントが言い切ることが
    すごく重要だと思った。」

    リ・ジェネレーション  変化の必要性
    デジタル・ドリーム・キッズ 変化の方向性
    ①ソニーは、1兆7千億円を超す有利子負債を抱えていた。
    ②市場をリードする、力のある新製品を生み出せない。
    ③大所帯を支えるために大衆化路線を踏み切っていた。
    ④態度の傲慢さ。

    キャッチアップ型経営を支えた条件
    新しい技術など知的財産に自由にアクセスできて
    かつ費用が廉価であること、
    それを応用して製品化する技術があり、
    製造する労働力が安価なこと、
    そうした活動を支える社会的なインフラ基盤の整備と
    いった環境は、その後の知的財産権や労賃の高騰で
    失われてしまう。
    もはや、従来の経営手法は通用しなくなっていた。

    ソニーは、風呂敷のような会社なのかもしれない。
    風呂敷なら、物の形を気にせず包むことができる。
    それこそ、三角だろうが、四角だろうが、
    自由自在である。

    しかも不必要になれば、
    形を気にせず必要になったものと入れ換えられるし、
    あるいは風呂敷を括り直すときに、
    不必要なものは捨てればいい。
    しかし、風呂敷は、あくまでも器のひとつである。
    道具といい換えてもいいが、
    肝要なのはそれを使う人間の才能であり、資質である。

  • 出井さんはこの本の頃までは良かったけど、その後が…

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著者プロフィール

立石 泰則(たていし・やすのり)
ノンフィクション作家・ジャーナリスト。1950年福岡県生北九州市まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。「週刊文春」記者等を経て、1988年に独立。92年に『覇者の誤算――日米コンピュータ戦争の40年』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。2000年に『魔術師――三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で99年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。そのほかの著書に『マーケティングのSONY――市場を創り出すDNA』(岩波書店)、『戦争体験と経営者』(岩波新書)、『さよなら! 僕らのソニー』『松下幸之助の憂鬱』(いずれも文春新書)、『「がんばらない」経営――不況下でも増収増益を続けるケーズデンキの秘密』『働くこと、生きること』(草思社)など多数。

「2021年 『増補新版 フェリカの真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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