音のなんでも小事典―脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで (ブルーバックス)

制作 : 日本音響学会 
  • 講談社
3.56
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本棚登録 : 276
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062571500

作品紹介・あらすじ

あまりに身近すぎて普段は意識しないが、音には、ふしぎな性質、意外な使い道がたくさんある。たとえば、邪魔な騒音は音で消し、水中では画像も音で運ぶ。コンサートホールは建築音響技術の粋。超指向性マイクロホンでマウンド上の投手と捕手の密談を聴き、雑踏の中の人には音のスポットライトで語りかける。微小世界を覗いたり、体の中をみたりすることもできる。さらに、外国語上達法や、音色の心理学、絶対音感や赤ちゃんが聞いている音の話など、音に関連する心理や生理までも追究し、あらゆる角度から徹底解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 困った時に頼れる”ブルーバックス”。
    今回もまさに、音についてざーっと知識を入れるのに役立った。項目立てや、コラムも実に多彩で面白い。「録音した声は本当に自分の声?」の謎が解けて、スッキリ!
    巻末の索引も”事典”としての機能を果たしている。保存版。

  • 【推薦文】
    音を聞く体の仕組みから、音を聞かせる科学技術まで、「音」にかかわる様々な知識がわかりやすく書いてあります。それぞれの説明も簡単で、文章も読みやすくお勧めです!
    (推薦者:機械知能システム学科 B3)

    【配架場所】
    大岡山: B1F-文庫・新書 408/B/1150
    すずかけ台: 3F-一般図書 408/B/1150

  • 最近色々読んでいるのですが、知識としてだけでなく読み物としても面白い!もっと早く読んでいればよかったと思いました。

  • 周りの声や音楽、また、カラオケやエコーなどの音を使った技術、そして、音を聴くということはどういうことなのかという根本的な話まで、幅広く、科学的に、わかりやすく解説してくれる一冊となっている。これを読めば、普段生活する中で、何気なく聴いていた音がもっと面白く、豊かに感じられるかも。

    音のなんでも小事典
    脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで
    日本音響学会編
    講談社ブルーバックス 1996
    中央館2F:雪花文庫
    408//B94//1150

  • ☆☆☆☆☆
    こういう科学の基礎を知ることのできる本は時々読むと良い。それは、忘れていたり、鈍ってしまっている地上での生活や人体への身近な疑問の感性が取り戻されるから。
    こういう感性は直接お金がどれ位稼げるかという価値ではないから、皆んな近寄らないけど、身につけると(取り戻すと)わかりますネ。モノの見え方や見方が変わってくるのが。
    抽象的な前置きはここまで!
    では、数多く知ったことがらのなかで一押しなものを幾つか(知っている人も黙って聞いていてくださいな)

    ①音とは空気の振動である。空気の圧力の平均より高い部分と低い部分ができて、それが波(音波)として伝わっていく現象。(音を伝える物質は空気だけでなく、他の気体、固体も伝えることができる)
    空気は「バネ」の「質量」の性質をもち、振動することができる。そして、振動は「波」として空間の中を伝わっていく。こうして音が生まれる。
    ←これはなんとなく知っていたけど「空気がバネ」という表現がいいし、「振動は波」という表現もいい。絵が浮かんでくる。

    ②人間の赤ちゃんの言語発達と同じように、小鳥も育った環境に強く影響される。
    ◎キンカチョウの雛をジュウシマツに育てさせると、キンカチョウはジュウシマツの歌を習い、これを歌う。
    ◎テープ録音で複数の種類の歌を聞かせた場合には、自分の種の歌を選んで、これを習うことができる。(小鳥は、生まれつき自分の種の歌のパターンを脳の内部に持っているのである)
    ◎若鳥の限られた時期にお手本となる歌を聞く必要がある。この時期を逃せば歌の習得は手遅れとなり、生涯正しい唄は歌えなくなる。この時期は、普通、生後約50日で終わる。そし、何ヶ月後に、覚えた歌の記憶を辿って自分で歌い始める。自分の歌を自分の耳で聞く聴覚フィードバックによって、歌が完成していく。

    ←これは凄いでしょ。
    『インプリント』って昔習ったけど、雛は手本となる対象から学ぶ本能を持っているんだ。でも、自分の内部にも“種”の維持機能が埋め込まれていて、それを環境と本能のバランスで選択していく。そしてそれが限られた時期(クリティカルエイジ)【苫米地氏が良く使う】にのみ可能だなんて。
    そして、『聴覚フィードバック』の存在。
    私はこれが聴覚の最大の隠れた働きだと思っている。
    ここでは、歌の向上のための調整にのみ使われているという紹介だけど、人間となるとそうはいかないんだ。
    これがのちに私が興味をそそっていくことにつながる。

    まだまだ、面白い基礎知識があった。
    そしてここからチェーンリーディングが進んでいくことになる。

  • 小事典とは要するに雑学本のことなのか。

    章分けからして「音の知識」「音声の科学」「音楽の科学」「音技術」と、最初から体系的に総括することを諦めたかのような潔さ。

    本書が間違っているわけでも不誠実なわけでもないのだが、音に関して楽しみながら体系的に学べる<a href="http://mediamarker.net/u/akasen/?asin=4152092149" target="_blank">『響きの科楽』</a>を読んだ後では全てが霞んでしまう。

    ブルーバックスは難易度にバラツキが大きいレーベルだが、読みやすさと難しさと学びの量のバランスは、いつだって誰にだって難しいということを実感させられる一冊。

  • 資料番号:011215654
    請求記号:424オ

  • "あまりに身近すぎて普段は意識しないが、音にはふしぎな性質、意外な使い道がたくさんある。たとえば、邪魔な騒音は音で消し、水中では画像も音で運ぶ。コンサートホールは建築音響技術の粋。超指向性マイクロホンでマウンド上の投手と捕手の密談を聴き、雑踏の中の人には音のスポットライトで語りかける。微小世界を覗いたり、体の中をみたりすることもできる。" 目から鱗、耳から鼻息の良辞典。第一刷発行から、もうすぐ20年、是非とも最新動向を増補した改訂版が欲しい。

  • 2-2 音楽論

  • [ 内容 ]
    あまりに身近すぎて普段は意識しないが、音には、ふしぎな性質、意外な使い道がたくさんある。
    たとえば、邪魔な騒音は音で消し、水中では画像も音で運ぶ。
    コンサートホールは建築音響技術の粋。
    超指向性マイクロホンでマウンド上の投手と捕手の密談を聴き、雑踏の中の人には音のスポットライトで語りかける。
    微小世界を覗いたり、体の中をみたりすることもできる。
    さらに、外国語上達法や、音色の心理学、絶対音感や赤ちゃんが聞いている音の話など、音に関連する心理や生理までも追究し、あらゆる角度から徹底解説する。

    [ 目次 ]
    第1章 一歩すすんだ音の知識
    第2章 音声の科学
    第3章 音楽の科学
    第4章 身のまわりの音技術
    第5章 音の技術の最先端
    理解を深めるための最終章 音ってなんだ?(音の物理;音の生理・心理;声とことば)

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