発想のタネになる科学の本: 冬眠遺伝子から超伝導でビルを浮かせる話まで (ブルーバックス 1189)
- 講談社 (1997年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062571890
作品紹介・あらすじ
円周率の数字を音符にしたらメロディーになった!日食や月食が、株式市場の相場を決める?コーヒーの好き嫌いから、肥満体質や記憶のよしあし、果ては同性愛になる・ならないまで、すべては遺伝子が決めている!オスだけで子孫を残すバイオの新技術。モーゼも真っ青、磁場で水面を真っ二つにする話などなど、次から次へと読みたくなるおもしろい話題を満載。従来の常識や枠組みを超えて科学の新境地を切り開く最先端の発想が、あなたの頭を刺激する。
感想・レビュー・書評
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雑学本であり、理系の自分としては非常に興味深い内容であった。
・コーヒー好きは遺伝のせい
珈琲に含まれるカフェインを代謝する酵素の一つNAT2を支配している遺伝子は人の中でペアで存在するが4種類ある。この中で1種類だけカフェインからAFMUという特定の代謝産物を作る。この種類のものだけ珈琲を習慣的に飲む傾向がある。
珈琲の飲み過ぎで不妊症になるデータもある。
酒が弱い体質なのに習慣的に酒をに見続け、酒飲みとなった人は食道がんになりやすい。顔が赤くなりやすい人は明らかに危険である。
酒飲みは、ドーパミン不足が原因
ラットによる実験結果だとよく酒を飲む人はアルコールで脳内のドーパミンの放出を増やし、心の均衡を保っているのではと推測できる
体内の免疫活性が笑いでアップ
うつ状態の人の免疫機能が低下することは分かっている。笑によりガンを攻撃するナチュラルキラー細胞が活性化することが判明した。
早起きジョギングに突然死の危険有
起きがけのl激しい運動は心臓に過大な負担があるといえる
男ばかりの兄弟の弟ほどゲイになりやすいという新しい見解が発表。医学的な仮説としては男をたくさん産めば生むほど胎児を男にしていくプロテインを含んだ免疫システムがバランスを崩して、子供に女性的な細胞が目立ちやすくなる。
若い女性の喫煙者が増えているが、タバコを吸う女性は吸わない女性と比べてしわが多くて速くふけるという研究結果が発表された
長寿はカルシウムの力ではないか。沖縄は長寿が多いことで有名である。その沖縄の飲み水はサンゴの影響でカルシウム含有率が本土の水と比べて異常に高い。
人間は自分の自由意思で興味の持てることをしている時が最も目が冴え、頭もさえるもの
DHAはアルツハイマーの予防にもなる
アフリカのジンバブエに生息するサイは角が闇値で高く売れる。このことから密猟が相次ぎ、絶滅の危機に陥った。そこで政府はサイの角を切る政策をした。批判も多いがサイの数は増えつつある。
樹木は互いに話している
同じようなタイミングで、非常によく似た電位の変化を示す樹木グループがあったこと。人間では会話中にお互いの脳波が同期することが知られている。植物でも、電位の同期的な波形変化はグループ更新を表現している可能性もある。詳細をみるコメント0件をすべて表示