人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)
- 講談社 (1998年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062572385
作品紹介・あらすじ
放射線の健康影響資料と動物実験を厳密に調査し、少しの被ばくなら危険ではない多数の証拠を記述。最近の生命科学でわかりはじめた「人体防御機能のすばらしさの秘密」の一部を紹介。「放射線は少しなら心配無用」といえる科学の時代がきたことを本書は告げる。
感想・レビュー・書評
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この著者の原論文を検索していくつか読んだことがあるが、「ホルメシス効果があるので、アメリカの原爆投下は日本の放射線健康衛生の向上に役だった」、とか書いてたぞ。トンデモ。学会誌全体としてもホルメシス効果を認知する方向にはない。ちなみに、ホルメシス効果とまったく逆の効果を応答曲線で示す立場もあり、環境影響派によって指示されている。
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▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90236632
(推薦者:人間発達文化学類 昼田 源四郎先生) -
放射線を正しく怖がるための基礎的な知識が得られたと思う。
途中、46億年の地球の歴史も出てきて、進化論とも関わりがあることに壮大さを感じた。 -
【目次】
序章 わが青春と原子放射線
1章 放射線に対する不安
2章 放射線の人体への影響
3章 人体は放射線に弱くて強い
4章 低線量の危険と発がん機構
5章 生物の進化と環境への適応
6章 原発事故放射能にびくともしない人体 -
926円購入2011-06-28
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漠然とした不安を感じている人がその感情が何によるものか確認するための一助になるはず。本書いろんな人が取り上げてますね。
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新書文庫
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【配置場所】工大新書B【請求記号】492.4||K【資料ID】91000368
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科学は、「ない」ものを証明できない。
これが基本。
でも、著者は、「ない」と言い切るところに軸足を置いているように
思われます。
そこだけが引っかかるところです。
「いまの科学技術では、心配があるとは言えない。」
が正しいんだと思うけど、
そういうあいまいな物言いでは、科学に携らない人々
の信用は得られないとも思われる。
そのあたり、立ち位置の違いで評価は分かれるでしょう。