脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 176
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062572699

作品紹介・あらすじ

脳と心に快楽や恐怖をもたらす薬と食べ物。なぜだか頭の冴えるときとボケるときがある。なんだか心が晴れる日と憂うつな日がある。そのとき脳ではたらいている物質は、食べ物や大衆薬を通して日常的に摂取している。脳と心の"薬"と"毒"の正体を見る。

感想・レビュー・書評

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  • クラフトワークとか『銀河鉄道999』あたりで育った世代のもつ「機械のからだ」への憧れを思い起こさせる一冊。

    薬学における「痛み」とは、「シグナル」としての痛みであり、その痛いと感じるためのシグナルがどのように脳において処理されるのか、なぜ「痛み」を感じるのかという「仕組み」よくわかる。
    ほかにも「心(気分)を変える」というのは、シグナルのやりとりを外部から調整することであることで、結局のところ「感じ方」はシグナル化できる、外部から調整可能という感じでした。とくにストレスと化学物質との関係はほとんど知らなかったので勉強になった。

    あとアセチルコリンについても記述もあって役立ったのだけど、できれば最新の情報で更新したものが読みたい。

  •  この本の裏表紙には,次のようなコピーが書かれています.
     「脳と心に快感や恐怖をもたらす薬と食べ物−なぜだか頭の冴えるときとボケるときがある.なんだか心が晴れる日と憂うつな日がある.そのとき脳ではたらいている物質は,食べ物や大衆薬を通して日常的に摂取している.脳と心の「薬」と「毒」の正体を見る.」

     内容には,脳の構造から神経伝達物質のことについて分かりやすく書かれている.ノルアドレナリン,セロトニンやドーパミン,依存と禁断症状など,精神疾患に関しても,詳しく書かれているのです.
     ブルーバックスという本は,難しい科学に関する内容を分かりやすく読ませる本として定評があります.文系の人でも読みやすいですよ.精神疾患に関して,特に脳の働きと精神症状との関連性を理解するときには役立ちます.

  • 実際に効果を実感することができる面を取り上げて書かれているので日常生活において理解復習ができる。素晴らしい。

  • 105円購入2014-02-21

  • 心は脳が作り出している。そして脳神経細胞どうしのやり取りで心が作られる。その心を平穏に保たせるためにはシナプス間でやり取りされる微量物質のバランスが重要である。その微量物質はアセチルコリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン、ギャバなどが代表的なものである。

  • 脳に影響をあたえる物質や食べ物が心に与える影響などについて。

    章立ては以下の通り

    第一章 生きている脳
    第二章 脳内物質のアンバランス
    第三章 心を変える身近な物質
    第四章 食べ物で心が変わる

    日常生活において身近に感じられるのはやはり第三章であろうか。カフェインやアスピリンなど日常でお世話になる可能性がある物質である。特にカフェインはナシではいられない、といった人もいるだろう。

    そんなカフェインが脳でどのように働き影響を与えるかというのは気になるところである。気になる人はぜひ読んでみてくださいな。

  • 心は脳の働きそのものである。
    千数百億個の神経細胞が細かなネットワークを形成して情報を交換している。その現れが心である。
    喜びや悲しみも、悩みや判断も脳の働きである。それを生み出しているのが様々な神経伝達物質である。そういう仕組がわかりやすく書いてありとても参考になった。
    好きも嫌いも、合理的も理不尽もすべて脳の神経細胞の情報交換の現れである。それが様々な物質(向精神薬)で左右されちゃうのだから、心なんて全くいい加減なものである。
    あまりこだわってもしかたがないのだが、苦しい人にとっては苦しくてたまらないのだからあんまりこんなことを言うと叱られちゃうだろう。

    Mahalo

  • 脳内の化学物質のはたらきがよく分かった。

  • 脳の中で物理的にどういうことが起こっているのかを知るために有益な本。シナプス、シナプス間隙、神経伝達物質などについて書かれている。やさしく書かれているのと、ところどころに図による説明があるため理解しやすい。

  • 4062572699 181p 1999・10・20 1刷

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著者プロフィール

生田 哲(イクタ サトシ)
薬学者/評論家
薬学博士。1955年、北海道に生まれる。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)。
遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。現在は日本で、生化学、医学、薬学、教育を中心とする執筆活動と講演活動、脳と栄養に関する研究とコンサルティング活動を行う。著書に、『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く 』 (講談社+α新書)、『よみがえる脳』『脳にいいこと、悪いこと』 (以上、サイエンス・アイ新書)。『よくわかる! 脳にいい食、悪い食』『子どもの脳は食べ物で変わる』(以上、PHP研究所)など多数。

「2021年 『遺伝子のスイッチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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