- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062573412
作品紹介・あらすじ
「和牛」と「国産牛」……この違いがわかりますか? はじめて知る「畜産」のはなし。極上の霜降り肉はどうやって作られるのか。ブロイラーはどんな一生をおくるのか。肉豚は何カ月で食べ頃になるのか。人間の飽くなき欲求に翻弄され、過酷ともいえる大仕事を強いられている家畜たちの物語。(ブルーバックス・2001年8月刊)
豚、鶏、牛たちが美味しい食材になるまで 霜降り肉はどうやって作られるのか。ブロイラーはどんな一生をおくるのか。人間の飽くなき欲求に翻弄され、極めて過酷な大仕事をさせられている家畜たちの物語。
感想・レビュー・書評
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食べ物としての動物たちが生きている姿は、ほとんど目に触れることはない。彼らは美味しい食材を提供するために、一体どのように生きているのだろうか。極上の霜降り肉はなぜ美味しいのだろうか?豚は何か月で食べ頃になるのだろうか?この本は答えてくれる!
(機械系エンジニアリングデザインコース D1)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タブーを含む家畜の文化的背景や家畜化の歴史、動物的特徴がわかりやすく説明されている。
どれも役割を果たした最後の姿がせつない。まさに人間のために進化を遂げたマシーンだ。
知ったからといって、何もできないが、無知であってはいけない領域だと感じる。 -
畜産についてわかりやすく書かれていた。
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これを読んだらみなさん
食べ物をうかつには残すことはできなくなるはずです。
残酷すぎだよ?だったら肉は食べないことです。
私たちができることは命を落としてくれた
動物たちに感謝をして「いただく」ということです。
実はこの本は私の学んでいた分野の
バイブル的な本なのです。
なので懐かしさを覚えました。
育種の部分にはときめきました。
これは家畜ではなくても馬でもときめくのでは。
その種を改良していくのですから…
きっと畜産関連に関わっている人は
すごく親近感の沸く本なはずです。 -
『和牛道』と異なり、畜産動物に対して、産業的な目配りもしながら、ブルーバックスの本ということもあり、スタンダードな生物学的な関心がテーマとして一本貫いた良い入門書だと思われた。家畜の特性とか知りたい人(どれくらいいるのかわからないが)にお勧めだなあ。
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[ 内容 ]
極上の霜降り肉はどうやって作られるのか。
ブロイラーはどんな一生をおくるのか。
肉豚は何カ月で食べ頃になるのか。
人間の飽くなき欲求に翻弄され、過酷ともいえる大仕事を強いられている家畜たちの物語。
[ 目次 ]
豚(肉に命をかける豚)
鶏(産卵鶏という名の機械 食べるために作られたブロイラー)
牛(霜降り肉を作る黒毛和種という牛 牛はなぜそんなに乳を出すのか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
人間の都合によって、姿形を変えられてしまった動物たちについて紹介しています。
「しかしここ100年、それはゆるやかな淘汰から、はっきりとした人為淘汰に形を変え、彼ら(家畜たち)は急速に、優れた経済形質を持った動物へと返信してきている。かつて我々のまわりに生息していた”祖先”に比べると、まったく似ても似つかない動物になっている。
言い方を変えるなら、人間の限りない欲望と贅沢な嗜好による、理不尽ともいえる要求に翻弄され、過酷ともいえる大仕事を強いられているのが、今の彼らである。(p. 5 はじめに)」