世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)

著者 : 高田純
  • 講談社 (2002年1月18日発売)
3.50
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  • 本棚登録 :85
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062573597

作品紹介

著者は、広島大学原爆放射能医学研究所の研究者である。米国の水爆実験の舞台となった南太平洋の島々から旧ソ連の核兵器実験場カザフスタンや、シベリアの核爆発地点周辺、原爆用プルトニウム製造所からの廃棄物汚染などのあった南ウラル、世界を震撼させた原子力発電所事故のチェルノブイリ、さらには臨界事故の東海村まで、自ら測定してまわった迫真の報告書。

世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)の感想・レビュー・書評

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  • いい本だ。
    放射線に怯えなくなった。怖いものには間違いないけど、道を歩く方が怖い。

  • 新書文庫

  • 資料ID :10101883
    所在 : 展示架
    請求記号 :539.9||Ta28||B1359

  • 自分で各地を調べて歩く、という学者魂に共感。
    しかも調査結果は現地の人にできるだけ早く伝える、という点も。
    ストルガツキー兄弟の作品について言及した部分があって、驚いた。

    福島については、この本では直接調査されておらず、よってデータ検証もないので、続刊を期待。最終的にどういう判断が、このような科学者からおりるのかをぜひ知りたい。

  •  記録としての記述が詳細で、嘘や思いつきで書ける内容ではないことは歴然。放射線被曝に限って言えば、福島の事案などどうってことないのがよく理解できる。

  • 福島原発事故より前の本ですが、チェルノブイリ事故、東海村事故、広島・長崎の原爆、世界の核実験について知る事ができた。

  • 放射線事故に関する知識を得るために入手。読みにくい本ではあるが良書。著者は広島大学原爆放射線医科学研究所を経て現在は札幌医科大学教授。線量評価、放射線保護、医学物理学が専門。

    世界の放射線被曝地(ビキニ環礁、チェルノブイリ、東海村、カザフスタンの核兵器実験場、シベリアの核爆発産業利用実験場、ロシアのプルトニウム製造企業における核災害発生地)を実地調査し、残留放射線量や、住人の被曝状況を評価している。(特に、旧ソ連の各国での調査には色々な困難が伴い、苦労がうかがわれる。一方、極寒の中で地元住人とウォッカを痛飲する楽しそうなエピソードなども書かれている。)

    放射線被曝に関する基礎知識、原子力発電システムの概要、使用済み燃料の処理方法、放射線事故が発生した場合に一般家庭がとりうる措置などについてもページを割いている。

    【以下は、個人的考えも追加した覚書】
    ◆ベクレル、シーベルなどの基本的な線量測定単位について詳述。
    ◆広島の爆心地でも、満員のバスの真ん中にいた・地下室にいた、などの理由で生存した人たちが相当数いる。戦後、この生存者の健康状態と死因を追跡調査した結果、一般人と比較して死亡率増加は認められていない。
    ◆事故直後には人が住めない線量レベルとなった地域も、調査を実施した時点では線量が減衰し居住可能となっているケースもある。自然半減していることに加えて、風・雨・波によって拡散している。
    ◆体内被曝のメカニズムを詳述。ストロンチウムは骨・歯に蓄積されるため人体への被曝をもたらす一方、セシウムは筋肉に取り込まれるために筋肉組織代謝により半減期(30年)を待たずに1~2年で対外に排出される、など。
    ◆チェルノブイリでは住人については甲状腺以外のガン発生増加は認められていない。また甲状腺ガンは治癒率が高い。
    ◆現在の東京の線量は、住み続けていてもまだ大丈夫と納得。
    ◆原子力発電システムの思想は、廃棄物処理、高速増殖炉の実用化、最深度地下処理に依存している。六ヶ所村の再処理工場ともんじゅが稼働していないために、日本の原子力発電政策は袋小路に入っていることを実感。
    ◆福島第一事故発生後の日本政府の住人避難対応は、チェルノブイリ事故の時のソ連政府がとった対応と比較してお粗末極まりない。
    ◆放射線事故発生時においては、どの政府も国民に対するまともな情報公開をしない。
    ◆家庭に線量計と安定ヨウ素剤は必要。

  • 広島大学原爆放射能医学研究所の研究者として、世界中の核汚染地域の現地調査を続けて来た高田純氏の渾身のレポート。セシウムで汚染したキノコを平気で食べているくだりには、ちょっと驚いた。

  • 21番乗り。有隣堂書店たまプラーザテラス店にて購入。未読。こういう「データもの」を待っていた。知りたいのは、学生運動などの「手段のための目的」ではなく、行動判断のためのデータだ。(2011/5/18)

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