新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 459
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062573849

感想・レビュー・書評

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  • 良くも悪くも、全く考えずにスラスラ読めるといった感じの本。高校生にも、一通り統計力学の計算問題ができるようになった大学生が読んでもそれなりに面白く感じると思う。

  • 1970年代に書かれた本らしいのですが、最終章のカタストロフィの予言的内容が今の世の中にピッタリとあてはまっているようで恐ろしい。情報量の氾濫のために、人類は早晩滅亡すると考えている、という言葉も真実味を帯びる。エントロピー過多による生活のくずれはすでに起きているとみていいのでは?

  • 初版は中学生の頃に読んだ記憶があります。図書館にブルーバックスのコーナーがあり、同じく都築卓司さん著者の「タイムマシンの話」と並んで置かれていました。どちらも導入部は面白かったと記憶していますが、途中から専門的な話となり、投げ出してしまいました。

    40年以上経ち、今回再読してみましたが、面白かったです。
    本書は熱力学の第2法則を豊富な寓話を使ってわかりやすく説明します。数あるブルーバックスの中でも、巻末にあるブルーバックス発刊の趣旨に最も近い本と思います。
    感覚的に理解するのが面倒な第2法則を「分離の状態は、やがて混合という結果に追い込まれることを述べたもの」と「追い込まれる」という言葉を使って説明するなど、職人的教授という気がしました。

    面白かったのは、空気が積もらない話。

    「①空気分子はできるだけ位置エネルギーを小さくしたい。そのために地上につもってしまうのが最上の策である。
    ②たくさんの粒子からできている体系は、実現の確率の最も大きな状態になろうとしている。このためには、空気分子は非常に薄く、同じような密度で遥か上空にまで広がるのが得策である」
    そして著者は「両法則の顔をたて」、空気は下に濃く、上に薄く分布すると説明します。

    本書のすごいのは、「マックスウェルの悪魔」という分子を自由に操ることのできる悪魔を登場させ、分子移動の不可逆性を寓話として理解させようとすること。また、これまた理解が難しいエントロピーを金属とゴムの収縮の違いを例にとって説明し、読者に何となく理解した気にさせてしまうこと。40年前、完読しなかったのが悔やまれます。

    なお、エントロピーを理解しても、日常生活に役に立たつことはないと思います。それでも、読書の楽しさを十分に味わえるおすすめの★★★★★。

  • 【電子ブックへのリンク先】

    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000028347

    ※学外からの学認経由での利用方法
    https://www.lib.hokudai.ac.jp/uploads/2017/07/gakunin_maruzen_ebook.pdf

  • 非常に面白かった。本書の初版が出版されてから、今日に至るまで人類全体のエントロピーは増大し続けている現状を鑑みると、本書の結びにある人類自身がマックスウェルの悪魔となり、自らの救世主となる未来は遠い。

  • 読了。

  • 【配置場所】工大新書B【請求記号】421.4||T【資料ID】91020886

  • 2年前に読んで途中でギブアップしたものをリベンジ。新装版のせいか、今回はまず最後までいけました← まずエントロピーについて理解せねば・・・^^;まだ物理も習いたての自分にとって、難しかったですが内容的には面白かったです。なぜ落ちた物体は上へ行かないのかとか、人間など生物が自分の体を自分の意思で動かせるのには理由がある・・・など、なるほど(?)と思える身近な現象満載でした。またリベンジしたいですw

  • 熱力学第二法則、エントロピー増大についてわかりやすく解説している良著。物理の世界と同じように人間社会も放っておくと色んなモノが複雑化(エントロピーの増大)していく。たたでさえ情報量が増えて選択・決断の機会が増えているのだから、一つ一つをシンプルにすること(反エントロピーの増大)を心掛けないといけないと教えられました。

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