ニュートリノ天体物理学入門―知られざる宇宙の姿を透視する (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062573948

作品紹介・あらすじ

あらゆる物質を通り抜けてしまう不思議な粒子ニュートリノを観測することによって、いままで見えなかった宇宙の奥の奥まで見ることができるようになった。宇宙誕生の1秒後の姿からミッシングマスの正体まで、知られざる宇宙の実像が浮き彫りにされる。

感想・レビュー・書評

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  • スーパーカミオカンデを取り巻く細かい情報は理解していなかったのですが、本書で拓けました。

  • 著者は、ノーベル賞受賞物理学者、小柴博士。前書きにあるように素人にも理解できるように書いたらしく分かり易い。が、その反面あまり面白くない。ニュートリノを観測することで「宇宙とは?」という命題に答えるのが著者の学者としての使命であったのだろうから、読者の理解を優先するよりも、事実をダイレクトに伝えるほうに力を入れても良かったのではないだろうか。

  • わかりやすさという観点では少し物足りないかな
    2002の本だというのも理由かもしれない
    てことでおすすめ度は2
    第1章の著者の経歴みたいなのはやっぱり面白い

  • ノーベル物理学賞受賞者の著書をわかりやすく書き改めたものです。その帯には「中2の孫娘には3分の1以上、その母親には半分以上わかった」と書かれています。学生時代物理学を専攻していた私は、7分の1しか理解することができませんでした。帯が誇大広告なのか、私の頭がどうかしてしまったのか、それは読んで判断して下さい。私が理解できたのは第1章の「物理との出会い」だけです。でもそれだけで十分本書を読んだ意味があります。著者が中学時代入院していて数学の先生から本をプレゼントされたそうです。アインシュタイン・インフェルト「物理学はいかに創られたか」。これは私が大学入試に向かう特急電車の中で読んでいた本でもあります。私が唯一著作集をそろえている朝永振一郎先生が小柴先生の仲人だったり、別の先輩の結婚式で朝永先生が「今日の花婿には物理は教えましたが、酒は教えませんでした。小柴君には酒は教えましたが、物理は教えませんでした。」なんていうスピーチをされたというエピソードを読むだけで、私は大喜びです。南部陽一郎先生、西島和彦先生、早川幸男先生などの名前を見るだけでもわくわくします。そう、しばらく忘れていましたが、私は高校生のころ素粒子物理学というものにとてもあこがれていたのです。「大統一理論」などということばは見るだけで興奮したものです。中身がよく(数学的に)わかっていなくても。ずっと大学院に進学して研究をしてみたいと思っていました。古典力学、電磁気学から量子力学へと進む中で落ちこぼれてしまって、あるいは他に目が向いて、夢は果たせませんでしたが、今でも素粒子の名前を見たり、霧箱の写真(素粒子が飛んで衝突しているようすがわかるもの)を見たりすると結構ドキドキわくわくするものなんです。そのことに、本書を読んでいて気がつきました。とくにカミオカンデで陽子崩壊の研究をするというのは計画段階から見聞きしていて、どんな結果が出るのだろうかととても楽しみにしていました。内容にしっかりついていくことはできませんでしたが、高校時代にタイムスリップでもしたような気分で1冊読み通すことができました。

  • 2002年ノーベル物理学賞の小柴さんによる、ご自身の研究分野の解説書。いかにも実験屋さんらしく観測機器の話から入っているのはよいが、説明にぶっきらぼうなところがあり、理解を妨げる。例えば167ページ図6-5で天頂角分布の角度依存性がエネルギーに依存する理由が記述されていないなど。あと巻末の読者チャレンジでも2乗して1000では?とか。とはいえ、ニュートリノ天文学という分野自体、将来に向けての大きな可能性を感じさせる一冊である。

  • 素粒子の観測がどの様に天体と関連してくるのかがよく分かる.ただ,少し難しい箇所もある.

  • 【配置場所】工大新書B【請求記号】440.12||K【資料ID】91021122

  • カミオカンデの小柴さんの本だが,2002年だけあって古い.「いろいろ」「さまざま」といった表現で細部を割愛されているのが残念.

  • 小柴さんの経歴の概要と、
    カミオカンデの概要は理解できた。
    ただ、素粒子の理論と実験の概要。
    そして宇宙物理との関係の概要。
    それらが結局よくわからなかった。
    「この本を読んで物理に興味をもってほしい」
    という目的はかなり厳しいのでは?

    ちなみに私は素粒子は専門ではないが、
    大学で物理を専攻した人間…
    だから説明の細部を含め、
    文章自体を理解できる部分は多い。
    でも肝心の文脈というか全体像というか、
    大枠の概要はつかみづらいと感じた。
    自分の読解力不足は否めないが、
    文脈を理解するに必要な事前知識が
    それなりに(多く)必要だと感じた。

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著者プロフィール

物理学者、ノーベル物理学賞受賞者

「2014年 『ニュートリノと私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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