制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062573962

作品紹介・あらすじ

必要なとき、必要なだけ、その力を取り出せて機械は、はじめてものの役に立つ。制御対象の状態を目標に「合わせる」、その状態を「保つ」、そのために使うエネルギーをできるだけ「省く」という、制御の考え方と実際の方法をやさしく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    ブルーバックスの茶色は工学系。制御工学と題しており、ざっくり工学部で学ぶ学問と、さらにはその就職先業界を知ることができる本と言える。業界を知るというのは、製鉄・溶鉱炉・自動車工場などなど、個人レベルの電子工作や小規模な研究室ではできないような話も盛り込まれているから。
    制御工学はエンジニアリングには必須の知識。しばらくメーカーに勤めた私としても、広くオススメできる本だ。

  • ※2010.12.21売却済み

  • 105円購入2012-11-01

  • 同著者の『フーリエ-ラプラス解析』
    http://booklog.jp/item/1/4000059548
    に引き続き再読。

    様々な制御理論の概要の紹介にとどまるが、歴史的背景や理論適用にあたっての問題点や今後の課題を著者の豊富な経験から丁寧に解説しているので非常に読み易い。

    工学部などで制御理論を受講する前に是非一読しておくべき一冊です。

    ちなみに制御理論の入門書でわかりやすいとAmazonの評価が高いのは
    はじめての現代制御理論 (KS理工学専門書)
    http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%88%B6%E5%BE%A1%E7%90%86%E8%AB%96-KS%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E5%B0%82%E9%96%80%E6%9B%B8-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%92%8C%E4%B9%9F/dp/4061565087/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1370604463&sr=8-1&keywords=%E5%88%B6%E5%BE%A1%E7%90%86%E8%AB%96
    はじめての制御工学 (KS理工学専門書)
    http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%88%B6%E5%BE%A1%E5%B7%A5%E5%AD%A6-KS%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E5%B0%82%E9%96%80%E6%9B%B8-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%92%8C%E4%B9%9F/dp/4061557912/ref=pd_sim_b_1

  • 産業革命、第二次産業革命の話から制御工学がどれだけそれに貢献したかを述べた本。
    フィードフォワード、フィードバックが変数の安定化に必要な概念ということを学びました。
    画像処理に制御工学の考え方が必要だと思い読みました。
    楽しかったです。

  • 数式少なめで制御を学ぶ上で実用的とは言い難いが、その役割は
    沢山ある制御の教科書に任せておいて、それらの教科書を読む前
    にこの本を読んでおくと役に立つかもしれない。

  • これはいい本。文系の自分には非常にありがたい。

  • 制御について、幅広くどんなところで使われているのか、これからどんな分野で活躍するのか書かれている。
    実際の制御理論についてはあまり述べられていないが、制御工学が普遍的でありいろんな分野で不可欠であることがわかった。

  • 自分が学校で習った制御工学は,まったくおもしろくないものだったが,その理由の一つとして,理論に寄りすぎた抽象的な話ばかりしていたからだと今になって思う.しかし,本書は,幸いなことに終始実例をあげて制御とはどういうことかを説明していてわかりやすい.なぜ,制御工学が抽象的な記述になってしまうのかも,様々な分野で制御が使われていることがわかれば,その理由も自然と実感できるはず.

  • [ 内容 ]
    必要なとき、必要なだけ、その力を取り出せて機械は、はじめてものの役に立つ。
    制御対象の状態を目標に「合わせる」、その状態を「保つ」、そのために使うエネルギーをできるだけ「省く」という、制御の考え方と実際の方法をやさしく解説する。

    [ 目次 ]
    第1章 「制御」の誕生
    第2章 制御とは何か
    第3章 森羅万象に宿るダイナミックス
    第4章 ロボットアームに絵を描かせる
    第5章 商品価値を高める制御
    第6章 重厚長大から微細濃密まで
    第7章 ロボットの進化
    第8章 広がる制御のフロンティア

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著者プロフィール

システムイノベーションセンター副センター長,東京大学名誉教授,大阪大学名誉教授

「2021年 『現代システム科学概論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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