量子力学のからくり―「幽霊波」の正体 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062574150

作品紹介・あらすじ

粒子が波として振る舞っていることは実験の結果から間違いないと思われるのに、それは、いざ観測しようとすると消えてしまう「幽霊波」なのだ。量子力学の必然として現れる、この幻の波をあえて数式を見せながらわかりやすく解説。式の数学的展開ではなく、「式が何を意味するか」を説明し、幽霊波の正体に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 量子力学の概要があまり数式をいれずじっくり説明されていて良かった。わかりやすい。

  • 量子力学について解説。波動関数は量子が存在する確率を表すとか。それは、確率の波。幽霊波とも。途中からシュレジンガーの波動方程式とかディラックの方程式とかでてきて、式を鑑賞しているだけだが、だんだんと難しくなってきたな。とにかく、この世の中でいままで量子力学に反するような実験結果は表れていないという。理解しにくくてもそれが量子力学なのだろう。エンタングルメントなんて、理解を超えている!

  • 気軽に読めて、数式の意味については丁寧に解説されています。

  • 電磁波とかイメージでは分かっていなかったものが、しっかりした言葉で表されていて、少しすっきりしました。

    第1章 分母から1を引けばよい
    第2章 電子が波であるという証拠はあるのか?
    第3章 見ようとすると消える幻の波――幽霊波
    第4章 幽霊の出所は波動方程式だ
    第5章 無から有が出る
    第6章 「私の方程式は私よりも賢い」
    第7章 トンネル効果?それがどうした!
    第8章 結局、誰も量子力学を理解できないのか?

  • [ 内容 ]
    粒子が波として振る舞っていることは実験の結果から間違いないと思われるのに、それは、いざ観測しようとすると消えてしまう「幽霊波」なのだ。
    量子力学の必然として現れる、この幻の波をあえて数式を見せながらわかりやすく解説。
    式の数学的展開ではなく、「式が何を意味するか」を説明し、幽霊波の正体に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 分母から1を引けばよい
    第2章 電子が波であるという証拠はあるのか?
    第3章 見ようとすると消える幻の波―幽霊波
    第4章 幽霊の出所は波動方程式だ
    第5章 無から有が出る
    第6章 「私の方程式は私よりも賢い」
    第7章 トンネル効果?それがどうした!
    第8章 結局、誰も量子力学を理解できないのか?

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    [ 参考となる書評 ]

  • ブルーバックスですが,量子力学をこれから学ぼうという人,学んでいる人にも読み応えのある一冊だと思います.ただ,エネルギーの概念などがさらっと出てくるので,まったく物理をさわったことのない人にはきついかもしれません.

    量子力学に登場する式の意味するところやその解釈を,ほとんど式を使わずに丁寧に解説してくれています.特に不確定性原理のところはとてもわかりやすかったです.量子力学がつくりあげられてきた歴史についても随所で取り上げられていて,この式はどういう背景から生まれてきたのかということなどが知れて,頭の中で整理ができました.

    純粋に量子力学をおもしろく感じさせてくれました.数式に立ち向かう勇気が出た気がします.

  • 倦厭していた分野でしたが、親しみのある文章のおかげでどうにか読み終えることができました。学部生への入門書に宜しいかと。

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著者プロフィール

山田克哉(やまだ・かつや)
1940年生まれ。東京電機大学工学部電子工学科卒業。米国テネシー大学工学部原子力工学科大学院修士課程(原子炉理論)、同大学理学部物理学科大学院博士課程(理論物理学)修了。Ph.D.。セントラル・アーカンソー大学物理学科助教授、カリフォルニア州立大学ドミンゲツヒル校物理学科助教授を経て、ロサンゼルス・ピアース大学物理学科教授に就任。2013年6月に退官。アメリカ物理学会会員。主な著書に『原子爆弾』『光と電気のからくり』『量子力学のからくり』『真空のからくり』『時空のからくり』『E=mc2のからくり』(いずれも講談社ブルーバックス)などがある。「読者に必ず理解してもらう」意欲にあふれた熱い筆運びで、ブルーバックスを代表する人気著者の一人。1999年には、講談社科学出版賞を受賞した。

「2023年 『重力のからくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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