「分かりやすい文章」の技術―読み手を説得する18のテクニック (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.41
  • (29)
  • (67)
  • (138)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 1084
感想 : 79
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062574433

作品紹介・あらすじ

文章が下手ではみんなに読んでもらえない!

「目的を達成する文章」はどう書くか
日頃、読み書きする文書には必ず、お知らせ、お願い、報告などの「目的」がある。あなたの書いた文章は「目的」を果たしているか? あなたが受け取った文章は、読んで「なるほど」と思えるか?「目的」を正しく伝える18のテクニック。

プレゼンテーションの鉄人が教える 文章を書くための18のテクニック
●思わず読みたくなる
●最後まで読んでもらえる
●読みながらいちいち納得してもらえる
●読み終わったら賛成してもらえる

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1.著者;藤沢晃治氏は、メーカーでソフトウェア・エンジニアとして勤務。分かりやすい伝え方・見せ方・書き方を指導するコミュニケーション研究家です。著作の他に企業向研修の講師としても活躍しています。社会人になってから、独学で、英検一級・工業英検一級・TOEIC900点等を取得したという、大変な努力家です。
    2.本書;8つの章で構成されています。⇒第1章 「分かりにくい文章」がいっぱい!~第8章 「分かりやすい文章」のためのチェック・リスト、です。本書は、「分かりやすい」シリーズ(表現の技術・説明の技術)の第三弾です。文章には、”小説等の芸術文”と”意見等を伝達する実務文”があります。この本は、実務文を対象にして、書き手の意図を読み手に理解し易く伝える術について書かれています。
    3.個別感想(参考になった書中の記述⇒3点);
    (1)第2章から、「”分ける”が”分かりやすい”の原点、情報が事前に小さく分解されていると、意味を吸収しやすく、分かりやすい文章になる」
    ●感想⇒どういう事なのか具体的に書かれていません。私は、1文には1つの事柄(意味)だけを織込むことだと思います。ダラダラとたくさんの事を織込んだ長文にせずに、接続詞をうまく使って、文章を短めに構成すると良いでしょう。
    (2)第3章から、「まず重要ポイントを書き並べる、要点を先に詳細は後に書く、不必要な情報を書かない」
    ●感想⇒この3点は、分かりやすい文章作成の的を射ており、重要な指摘です。私は、文章作成に当たって、重要ポイントについて、キーワード(名詞)という形で主張点を拾い出します。ワードをある程度出したら、文章にします。下書きを終えて、推敲しまとめます。
    (3)第8章から、「分かりやすい文章のためのチェック・リスト(5点→46項目)⇒①素早く伝わる構成になっているか・・・⑤なめらかな文章になっているか」
    ●感想⇒5つは適切な指摘です。私は、中でも「趣旨がスムーズに伝わるセンテンスになっているか(1センテンスの文字数は多くないか・・・)」が重要と思います。他の2冊(表現の技術、説明の技術)も、最終章がチェック・リストになっており、著者の気配りに敬意を表します。ただ、チェック項目が多いので、もう少し絞込み(重点指向)が必要でしょう。
    4.まとめ;最近は、電子メールを使って、読み書きするのが一般的です。仕事に限らず、プラベートでも、書くコミュニケーションが増えています。それだけ、書く事の意義が増しています。整理されて、読みやすく、理解し易い文章作りは、現代人に必須です。分かりやすい意思伝達には、藤沢氏の3部作(表現・説明・文章の技術)が参考になるでしょう。但し、この3冊の前に、国語学(基本原理)の修得が大前提であるのは言わずもがなです。

  • 文章力向上のための入門書。非常にわかりやすい1冊。分かりやすい文章を書くのに高等テクニックは不要で、ポイントを意識するだけで変わる。

  • 題名も分かりやすいですね。日頃分かりやすい文章を書いていないことを自覚しているもので、つい…。

  • ※再読
    プロジェクトでなんか上手くいかないと感じるときは、①答えるべき問いがそもそも違う、②(問いに対する)メッセージが研ぎ澄まされていない、③メッセージの伝え方が良くない、の3点だと思います
    この本は③の処方箋として、事あるごとに読み直しています

    ・分かり易い表現とは、「受け手の脳内整理棚にしまいやすいように情報を送ること」
     – 送られてくる情報の構造(意味)があらかじめはっきりしていれば、整理棚にしまいやすい
    ・今日初めて聞く聴衆の「視点」「発想」で話をする
     – 大前提の説明を忘れない
    ・まず全体地図を与え、その後、適宜、現在地を認識させる
     – 受けては全体の流れの理解をしているか
     – 各テーマでサマリを説明しているか
     – サマリ→詳細の順序を守っているか
    ・スペースは限られるので、欲張らないで詳細を捨てる
     – 一番伝えたいことは何か
     – もっと絞り込めないか
     – なくてもよい情報が混じっていないか

  • 『「分かりやすい表現」の技術』『「分かりやすい説明」の技術』(ともに講談社ブルーバックス)に続くシリーズ第3弾。本多勝一の『日本語の作文技術』(朝日文庫)などの文章術を参照しながら、より実務的な文章の分かりやすさに焦点を絞ってテクニックを紹介している本です。

    単なるセンテンスやパラグラフの組み立て方にとどまらず、メールの読みやすさといったテーマも考慮に入れながら、見た目の分かりやすさなどの工夫によって「斜め読み耐性」を持たせることの重要性も指摘されており、現代の状況に対応した文章術の本となっているように思います。

  • 藤沢氏の本。大好きです。

  • ・脳内関所(頭の本棚)を簡単に通過かさせる必要がある
    →概要から詳細を伝える徹底
    ・「分かる」状態は、伝えられた内容が過去の経験や過去に理解したこととマッチすること
    誰でも過去に経験したことがあるような内容の比喩表現をすることで伝わりやすくなる
    ・点と線の理解。因果関係を伝える線の理解をいかにさせるか
    ・目的を持って文章を書く

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA67014639

  • ・ビジネス初心者にとっては分かりやすく実践しやすい

  • 基本的なことですが国語の基礎がおろそかだと本書に記載されている悪文事例に当てはまります。
    ビジネス上でも分かりやすい文章を心がけたいですね。

全79件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

藤沢 晃治(ふじさわ・こうじ)

慶應義塾大学卒業。管理工学を専攻し、卒論では、AI(人工知能)をテーマとしてチェスを指すプログラムを作成。大手メーカーでも専攻を活かして、ソフトウェア・エンジニアとして勤務。『「分かりやすい説明」の技術』、『「分かりやすい文章」の技術』、『「分かりやすい表現」の技術』の3部作のベストセラーなど、講談社・ブルーバックスの著作がシリーズ合計65万部を超える。2005年に退職後、数多くの企業向けの研修で活躍中。「分かりやすく伝える技術」をテーマに、日本テレビ系の教育バラエティ番組『世界一受けたい授業』にも講師として出演。TOEIC900点、英検1級、工業英検1級、通訳ガイド資格(英語)なども持つ。
その他に『日本人が「英語をモノにする」一番確実な勉強法』(三笠書房>)、『新装版「分かりやすい表現」の技術』(文響社)、『心を動かすプレゼンの技術』(角川書店)、『「判断力」を強くする』(講談社)など著書多数。

「2020年 『頭のいい段取り すぐできるコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤沢晃治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×