クェーサーの謎―宇宙でもっともミステリアスな天体 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062574587

感想・レビュー・書評

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  • 寝る前のフォトリーディング&起床後の高速リーディング。

    率直に面白かった。ブルーバックスの速読の仕方を身につけた思い。飛ばすところ、高速で熟読するとことが分かった読書であった。故に星四つ。

    クエーサーとは異常に明るい超巨大ブラックホール。宇宙の遠くの方にある。近くにもあるだろうが、光を失って死んでいる。ブラックホールが光るのはガスの降着円盤という現象による。死んだブラックホールはそこにあるが、光らなくなるのは降着円盤がエネルギーを放射しなくなる現象による。

    下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

    14:クエーサーは銀河中心核で超巨大ブラックホール。

    24:ほとんどの銀河は中心にクエーサーを持つ。

    32:赤方偏移はドップラー効果と関連した現象。

    38-39:クエーサーはなぜ遠くにしか無いのか。(これは本書の後半に答えが書いてある。クエーサーは死んで近くにある。光を放たなくなっただけ。)

    124-125:ブラックホールにはガスの降着円盤という現象がある。これがブラックホールをかがやかせる。ガスの放射熱の輝き。

    142-143:銀河はマージャー(統一)する。

  • [ 内容 ]
    クェーサーは太陽の1兆個分の明るさをもつ宇宙で一番明るく、そしてもっとも遠い天体だ。
    宇宙誕生後10億年頃に現れ、現在の宇宙ではほとんど観測されない。
    多くの謎に包まれたクェーサーの正体とは?
    最新の観測データからその実体に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 謎のクェーサー
    第2章 クェーサーの発見
    第3章 クェーサーの種類
    第4章 クェーサーの起源
    第5章 クェーサーの進化
    第6章 クェーサーの謎解き

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著者プロフィール

1954年北海道旭川市生まれ/東北大学大学院理学研究科博士課程修了・理博(84年 東北大学 天文学)東北大学大学院理学研究科助教授(91年).愛媛大学大学院理工学研究科教授(2006)・同大学宇宙進化研究センター長/専攻・銀河天文学/
主な著書:『現代の天文学 第4巻 銀河』(07年日本評論社;共著),『宇宙進化の謎』 (11年,講談社),『宇宙の始まりの星はどこにあるか』(13年,角川新書)

「2017年 『銀河宇宙観測の最前線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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