DNA複製の謎に迫る 正確さといい加減さが共存する不思議ワールド (ブルーバックス)
- 講談社 (2005年4月1日発売)


- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784062574778
感想・レビュー・書評
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2005年の時点だがまだ判らない事が非常に多い
岡崎怜治博士 白血病で夭折 婦人が研究を引き継ぐ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
PCR検査が世を賑わせていますが、解説動画を見ても何一つ分からず、「そもそもDNAって何…」とこの本を手に取りました。
2005年と古い本ですが、おかげでお安く(Kindle500円弱)、またちょうどいい入門書でした。ありがたい。
1.2章はDNAとは、そしてその増え方。
これが読めるようになります↓
DNA二重鎖開裂はCMG(Cdc45/MCM/GINS)複合体が中心的な役割を担っており、DNA合成は3種類のDNAポリメラーゼPolα, Polδ, Polεが行うと考えられている。
ここまででだいたい本の半分の分量です。ていねいに書かれています。
3章は1.2章のおまけ、特殊なDNA修復を行なうポリメラーゼたち。
4章は5章につながる序章ですが話がむずかしい……。
5章はテロメアというものについて。
人にはテロメアというものがあってだんだん短くなって死ぬ、というのは聞いたことがある人も多いと思います。
DNAの端っこの部分をテロメアというんだそうですよ。そして短くならないためのテロメラーゼという機能もある。
さらに細胞の老化はテロメアの長さではなく、テロメア・ループの構造が正常かどうかによって左右されている……。
一般向けに書かれているので役割については易しく、飛ばし読みしても問題ないようにできています。
ボリュームたっぷりでお買い得です。 -
テロメアがなぜ短くなるかや、複製の進みかたなど分かりやすい。
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[ 内容 ]
私たちの体の細胞が分裂するとき、細胞の中では必ず、DNAが複製される。
生命現象の根幹を担うこの反応は、一糸乱れぬ正確さで行われると考えられがちだが、じつは思った以上に不完全で、結構“いい加減”なのである。
そして、まだまだ、よくわかっていない。
本書は、いまなお多くの謎が残る「DNA複製」の世界に的をしぼり、そのしくみをわかりやすく解説する。
[ 目次 ]
第1章 複製はこうして始まる―華やかなる細胞内シンクロ
第2章 DNAポリメラーゼはいかにはたらくか―驚くべき正確さ
第3章 DNAポリメラーゼはいかに間違うか―驚くべきいい加減さ
第4章 片足を上げるDNA―DNA複製の全体像
第5章 複製はこうして終わる―残された謎、そして憂鬱なテロメア
第6章 複製外伝―いろいろな複製様式
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