暗記しないで化学入門 無機化学編―酸化還元でわかる無機化学 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575126

作品紹介・あらすじ

「電子のやり取り」のことを、化学では「酸化還元」と言います。暗記するしかないと思っていた無機化学は、実は「電子のやり取り=酸化還元」でその大部分を、すんなり理解することができるのです。化学の「理屈と面白さ」がわかる、絶好の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 「暗記しないで」というのは「根底に流れる考え方を丁寧に追わずにただ丸暗記するという苦行に敢えて挑戦することなどなく」という意味。

    筆者自身が書いているように「馬鹿丁寧」な説明。冗長に感じるところもあったけど、それでもなお有り余る読みやすさ。

  • むしろ化学を「暗記もの」と考えたことがないので、タイトルには逆の意味で驚く感じ。

    それはともかく、原子の話に始まって高校で学ぶ無機化学の基礎をわかりやすく教えてくれる。わかりやすさのあまり「これだけで良いの?」と逆に疑問・不安を感じてしまうほど。

    あるいは「イオン」など、基本的な概念についても非常にわかりやすく書かれていて、そうした基本知識を把握するための入門書としても使えると思う。

    さらに無機化学と有機化学を繋ぐ第十章「有機化合物における酸化還元」もよくまとまっていて、自然に有機化学への興味がわいてくる。

    個人的に高校の化学というのは出だしから躓きやすさ満載だと感じるけれど、基本的事項がどのように展開・発展していくのかを強調する良書だと思う。

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著者プロフィール

1948年、茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。ロンドン大学博士研究員、協和発酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所教授を経て、2016年より東海大学先進生命科学研究所教授。理学博士。現在のおもな研究課題は、コンピュータ科学を駆使した、より効果的で、より安全な医薬品の開発。さらに、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製にも興味を持って研究活動を展開している。著書に『暗記しないで化学入門』『熱力学で理解する化学反応のしくみ』『「香り」の科学』『カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき』『はじめての量子化学』(いずれも講談社ブルーバックス)など。

「2020年 『カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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