皮膚感覚の不思議―「皮膚」と「心」の身体心理学 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 212
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575317

作品紹介・あらすじ

「くすぐったい!」「痒い!」「痛い!」「気持ちよい!」の正体
「心」は「皮膚感覚」に影響を及ぼし、「皮膚感覚」が「心」を育てる!

「皮膚」と「心」の意外な関係
なぜ、くすぐる仕草をされるだけでもくすぐったい?ツボ押しは痛いのに、なぜ気持ちよい?痛みは我慢できるのに、なぜ痒みは掻かずにいられない?見ず知らずの人に触れられるとぞっとするのに、恋人に触れられると、なぜうっとりする?――これらの理由に身体心理学で迫る!

感想・レビュー・書評

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  • 五感の中でも他とは一線を画する「触感」を、生理学と心理学双方から追求する。触感とは何かという解説の後、「痛い」「痒い」「くすぐったい」「気持ちよい」というそれぞれの感覚の正体を探り、最後に心と触覚の関連についてまとめている。視覚・聴覚などは、センサー自体は精密だが、その刺激の評価は比較的単純だと思えるようになった。一方、触覚の方は、単純だが複数の刺激が、神経系で重層的に処理され、更に心理的なバイアスをかけて知覚されるという複雑さを持つ。音や映像と違って、なかなかデジタル化できない理由でもあり、まだまだ未解決の謎が多いようだ。生理学だけでは解けず、心理や社会性もかなり影響するようで、一人っ子よりも二人兄弟の方が痛みの訴えが強く、三人兄弟になるとそれが最大になるという。(これはわかる気がする)

  • 141-Y
    閲覧新書

  • なぜ痛い!のか?
    なぜかゆい!のか?
    というあたりが理解できた。ブルーバックスってすごいよね、と納得。

    「痛み」の解説はアリストテレスに始まり、デカルト、ウィトゲンシュタイン を経て現代のGC理論に至る。といって難しいわけでもなく、ほどよく簡潔でスマートな内容で読みやすい。

  • 皮膚感覚、触覚が動物の感情から生命まで左右する。痛い、痒い、くすぐったいなど、普通過ぎて「なぜ?」など考えたこともなかった。視点を変えさせてくれる本だ。

  • 皮膚感覚に関する豆知識的を集めたような本。

    体性感覚は、触覚、圧覚、痛覚、温度感覚のような皮膚感覚と、位置感覚、筋肉/運動感覚のような固有感覚に分けられる。両者は組み合わさって働いている。触れるという行為には、相手の物体からのフィードバックが伴っているのだ。

    痛みは単純な生理現象ではなく社会性があるようだ。本当に痛みの感覚が違うのか、訴えの程度が違うのかはよく分からないが。。。

    赤ちゃんをぐるぐる巻きにしておくスウォドリング。世界各地にある風習。触覚的刺激を与えてストレスを下げるとか。

  • 皮膚感覚について科学的説明を加えた本で、情報は少し古いが、皮膚で感じ取る五感についての説明は具体例も多くとても分かりやすい。
    そして、本文の最後で、触覚を育むことが、感受性豊かな心を育て、さらには自立的な心を確立するためには必要であり、人の痛みの分かる思いやりのある人間に育ててゆくことは大人の責任である。
    ということで、たくさんの大人の方に読んでいただきたい本である。

  • 触覚の仕組みと、心とのつながり。詳しく、それでいてわかりやすく書かれているため、入門書としてはとても便利です。また、現在の「視覚」文化から、古くからあった「触」文化を復権させることが、今起こっているストレスや精神疾患やらを解消する早道だと説く。著者は、「人」や「心」というものに重きを置いた考え方をしているが、猿の赤ん坊のように人も、代替品で十二分もしくはそれ以上の効果が出てしまった場合のことを考えてはくれなかった。そこのところだけが、「……あれ?」でした。

  • 皮膚は露出した脳である
    この一言に納得!!共に外胚葉から分化するし、非常に納得です。

    内容も理学療法士として参考になるような、痛みや心の関係など非常に参考になりました。

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著者プロフィール

山口 創(やまぐち・はじめ)
1967年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は健康心理学・身体心理学。桜美林大学教授。臨床発達心理士。タッチングの効果やオキシトシンについて研究している。著書に『手の治癒力』『皮膚はいつもあなたを守ってる』(以上、草思社)、『皮膚感覚の不思議』(講談社ブルーバックス)、『子供の「脳」は肌にある』(光文社新書)、『最良の身体を取り戻す』(さくら舎)など多数。

「2022年 『文庫 人は皮膚から癒される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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