入門 たのしい植物学―植物たちが魅せるふしぎな世界 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575393

作品紹介・あらすじ

「ミスター植物学」が、植物のふしぎな謎に迫る!

植物学はおもしろい!
電信柱に突如咲いた美しい花々、ガラスビーズで栽培したキノコ、真っ赤な突然変異レンコンなど植物のふしぎな生態を紹介しながら植物学の基礎をたのしく解説します。まったく新しい植物学の入門書!

<植物たちのふしぎな生態>
●電信柱に美しい花々が咲いた
●根からいきなり芽が出ることがある
●枝の途中から新しい品種が生まれる「枝変わり」
●太鼓の音を聞かせて、シイタケをはやす
●花の色で、生まれる子孫(種)を守る
●メロンとカボチャからできた?「怪しいメロチャ」

感想・レビュー・書評

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00162986

  • ☆R03-10グリーンジャイアント 燕麦(穀物とは?) 植物体系が分かった方が理解深まる→植物分類の記述なし

    植物の細胞 分化全能性(どの部位にもなる)

    クローン羊ドリー 親の体の一部から取り出した細胞の核を核を除いた未受精卵へ

    植物の接ぎ木、挿し木
    リンゴのふじ 種で増やすと花粉を作った親の性質が入ってしまう・自分の花粉で種をつくる事は出来ない(自家不和合性) 果実は花粉がめしべにつく刺激で形成・果実を作るのは花粉が付く前から木が持つ遺伝子・種を蒔いても育つ木はふじではない!☆品種の維持、窃盗対策に好都合

    トウモロコシは花粉の性質が実に現れる(キセニア/交雑現象)

    植物が上に生える 重力の影響・オーキシンの働き

    種なしビワ 房総半島 希房☆ビワの種は大きいから、それがない分、可食部が大きそう

    花の色素 抗酸化作用あり→紫外線が当たり、活性酸素の害を消すため
    高山植物→きれいな色多い

    アントシアニン→リンゴ、ブドウ、ナス…の皮、 種を紫外線から守る

    ポリフェノール(多くの物質の総称) 野菜果物が含むのはフラボノイド(色素の1つ) アントシアニンは代表的な色素

    ブルーベリー 戦時中の英国人パイロット・ブルーベリージャムを多く食べた兵士で好成績で研究

    光合成 二酸化炭素と水→発生する酸素は水の酸素原子に由来する☆植物が吸収する二酸化炭素は空気中にほとんど無くても問題ない理由か?

    植物工場 連続照明・人工的に二酸化炭素を供給

    冷蔵庫の野菜室に発光ダイオード 野菜の光合成→新鮮さキープ、ビタミンCアップ

    光合成の光を吸収する色素 クロロフィル

    段ボールでキノコを栽培(オガクズの代わり・水を供給しているだけ・栄養供給はしていない) 米ぬかを栄養素として加える

    ヤコウタケ(光るキノコ・インテリアに)

    理科の実験器具 授業時間内で観察できるように内容要検討☆理科教材・実験器具が高額な理由、公立校の決められた時間内では子どもに不利益

    遺伝子組み換え食品 消費者が知識無くて安全性分からず

    ウィスカー法(whisker頬のひげの意)髭のような針状の物質 取り出した遺伝子を他の植物と共に攪拌→その植物の遺伝子の中に入る

  • 葉っぱ一枚の光合成を人間の技術では再現できないことがとても印象的だった
    植物は夜に背を伸ばすことをはじめて知った
    トマトとじゃがいもを組み合わせたポマトが印象的だった、遺伝子組み換えは画期的な技術だから、良い方向に活かしていってほしい
    また消費者の自分も正しい知識を持てるようにしたい

  • 「ミスター植物学」が、植物のふしぎな謎に迫る!植物学はおもしろい!
    電信柱に突如咲いた美しい花々、ガラスビーズで栽培したキノコ、真っ赤な突然変異レンコンなど植物のふしぎな生態を紹介しながら植物学の基礎をたのしく解説します。まったく新しい植物学の入門書!(出版社HPより)

    ◆◇工学分館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT21591243

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    植物はよくできているんだなと考えることになった。冒頭の電信柱に咲いた花にも驚いたし、突然変異した品種を商品化した話はなかなかに面白かった。光合成に有効なスペクトルが決まっていることにも驚いたが、吸収率が低いスペクトルも少しでも吸収するための構造には大変に驚いた。
    まあ、品種改良や遺伝子組み換えの話に関しては少し前に植物の多様性が狭まることが人類に与える影響の大きさを知る機会があったのですごいと感じるとともに一抹の不安が巻き起こったのは事実だね。
    内容とは別に驚いたのはこの感想を書いた当時に話題になっている『新潮45』で著者の田中修氏とビートたけし氏が対談したことがエピソードの一つよして書かれていたことだ、対談したときは真っ当な雑誌だったんだなとしみじみと感じた。

  • 電柱の上部に、ノウゼンカズラはどうやって芽吹いたのか。
    元の株は何年も前に絶えてしまっていたのに。
    赤色のレンコンを品種登録するまで、どんな過程を踏んだか。
    ガラスビーズでどうやってキノコを育てるか。
    こういった面白い話題が次々に上げられ、謎が解かれる。

    特に面白かったのは、キノコの話。
    高齢化が進むキノコ農家が、原木栽培をやめられない理由、しかし味がいいはずの原木栽培のキノコが高くは売れない理由など、社会的な問題から新しいキノコの栽培法が生まれていくのが読んでいて面白い。

    本書の最後は遺伝子組み換えの可能性について述べている。
    昔、バイオテクノロジーに脚光が当たった時、未来を支える技術として期待されていた...気がするのだが、いつの間にかあまりマスコミでも取り上げられなくなった。
    当たり前の技術となったのか、意図的に看過されているのか?

  • 田中修さんの本2冊目。最近観葉植物を育て始めて「植物はすごい」を読み面白かった為、本書も読んだ。植物学について全くと言っていいほど知識はない。最初の方は知識がなくとも楽しめたが、終わりの方にちょいちょい専門用語が出てきて置いていかれた感じがしたので、もう少し解説が欲しいと感じた。田中修さんの本は楽しいので好きだ。他の本も読んでみる予定。

  • 植物学の入門書。とにかく読みやすい一冊。

    著者はマスコミに呼ばれることも多い研究者。そのせいか、人がどういうところに興味を持つのか、どこで理解に苦しみ引っかかるのか、それをよくわかってるのだろう、という印象を受ける本の作り。
    序盤は少々俗っぽい事例を取り上げつつ読者の興味を惹き、徐々に話を深めていく。
    書いている内容は高校生物レベルのもので知識量を増やすという目的にはあまり適しませんが、植物関係の本を読んでどこか分かったふりになっている部分を押さえてくれている一冊なので、分野全体に見通しが付きやすくなる一冊。
    高校教員との交流もあるようで、高校生向けの実験に関する記述もある。良い入門書。

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著者プロフィール

1946年 群馬県生まれ
1976年 九州大学大学院博士課程修了(農業経済)、農学博士
1976年 群馬県勤務、県農業試験場研究員、県農業試験場農業経営課長、
県農林大学校農林学部長、県環境保全課長、県第一課長(企画課)、
県農政課長、県民局長、県理事兼農業局長を経て、2007年3月退職

「2018年 『老農船津伝次平の農法変革論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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