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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784062575829
作品紹介・あらすじ
大迫力映像を収録したDVD3枚付き
「不足も過剰もない機能の美。生命のありようがここに見える」
福岡伸一氏が絶賛!(『生物と無生物のあいだ』著者)
誰も見たことのない、躍動するDNA
「ダイナミックに動くDNAの姿を見せたい!」生命誌研究館スタッフの10年以上にわたる挑戦の結果、CGを駆使した大迫力の映像が誕生した。DNAは、体のどこにあり、どんな働きをしているのか。
専門家をも唸らせる機能美の極致
「動いているDNAのリアルな姿。岡崎フラグメントが作り出されるときの巧みすぎる繰り返し運動。RNAポリメラーゼのあまりの巨大さ。ここにはあらためて専門家をも瞠目させる機能美がある。それを見ることのできる、そして触れることのできる映像表現となしえたことに心から敬意を表したい。これこそ"生命誌"の到達点といえるのではないだろうか。」――福岡伸一(青山学院大学教授、『生物と無生物のあいだ』著者)
感想・レビュー・書評
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第2部メーキング編も読むのがオススメです
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素晴らしい。多くの教科書は,名著と呼ばれるものであっても,静止画と文章に留まらざるを得ないという限界がある。「生きもの」というダイナミクスは読者の想像力に委ねるしかない。そこに来て,このCG表現は見えない世界を見させてくれる優れた道具で,DNAの振る舞いを(実際の見えとはきっと異なるが)捉えられるようになる。この労を負ってくれた表現者に感謝だ!
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とにかく研究の世界では表現は重視されていない。本当はこれではいけなんだと思います。これから変わっていくとよいなと思うことです。興味深いことに,自分が研究しているものは大きく,目立つように描き,それ以外のものはいい加減に描くという傾向がありました。重要なものを研究対象にしているんだぞと無意識のうちに思い,また表現する時もそれが外に出てしまうのかもしれません。(p.71)
映像に限りません。このような形で皆が共有できるものをつくっていくことの意味は大きいと思います。研究が細分化し,それぞれの知識が統合化されずにいると,せっかくたくさんのデータがあっても,それが「生きている」を知ることにつながりません。ちょっと生意気な言い方になりますが,研究者とお会いしていて,ここは動いているはずなのに止まったものとして考えているなとか,もう少し広く見れば新しいことが見えてくるのに残念だと思ったこともあります。研究よりも広い視野を要求される表現の持つ役割と可能性を再認識しました。(p.74)
科学も演奏まで行って初めて科学として存在するという認識を持ち,そのためにはどのような演奏をすればよいのかを工夫するところまでを研究の一部と考えているのです。もちろん演奏はたとえであり,科学の楽しく美しい表現を求めているのです。(p.88)
Science Communicationの場合,科学研究の多くは税金で行われるのだからその成果を説明する義務があるというところから始まっています。そこで,科学は素晴らしい,役に立つと宣伝することになります。私たちは,そもそも科学って何なんだろうというところから皆で考えたいのです。そのためには,基本の基本を表現し共有しなければなりません。科学は科学のためにあるのではなく,自然について考える一つの手段なのです。その中で生物学は,生きているってどういうことだろう,人間ってなんだろうということを考えるわけで,それを表現することが大事です。(p.89) -
生命の仕組みはそんなに複雑ではない
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¥
mmsn01-
【要約】
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【ノート】
・新書がベスト -
個人的な興味で進化論や遺伝子の本を何冊か読んでいるが、素人なのでDNAの構造や働きなどがイメージできなくてモヤモヤしていた。本書はBLUE BACKSであるが小さなDVDが3枚付属されており、DNAの構造から始まってタンパク質合成(転写と翻訳)、DNA複製と細胞分裂、DNAの損傷と修復、減数分裂などの仕組みについて映像で表現されている。あくまでもDVDがメインで、本はそのダイジェストとメーキングである。DNAのダイナミックで複雑な動きが視覚的に示されることで明確にイメージできるようになった。特にDNAがコンパクトにまとまって染色体の構造になる仕組みや、タンパク質合成でアミノ酸の鎖が合成されていくところ、ラギング鎖の複製、組換えのメカニズムなどは映像ならではだと思う。著者らの「DNAの持つダイナミズムを伝えたい」という想いが詰まった作品である。
Disk-1
1.DNAの構造
2.DNAははたらく-真核生物-
・詳しく見る
・DNAははたらく-原核生物-
・DNAがほどける
・mRNAをつくる
・タンパク質をつくる
・リボソーム
Disk-2
3.DNAは伝える1-複製のしくみ-
4.DNAは伝える2-分配のしくみ-
・詳しく見る
・原核生物のDNA複製-開始から終結まで-
・DNAとタンパク質、どっちが動く?
・DNA複製と細胞分裂の連携
Disk-3
5.DNAは変化する1-不安定なゲノムDNA-
6.DNAは変化する2-減数分裂のしくみ-
・詳しく見る
・ホリデイ構造
・組換えの起源 -
DVDが、わかりやすい!
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DVDだけ見た素晴らしい。そして自分の体の中のいたるところでこんなことが行われているとは、なんてグロテスクなんだと思わずにはいられなかった。
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遺伝子DNAのはたらきについて、わかりやすい映像で学べます。
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【配置場所】工大新書B【請求記号】464.27||K【配置場所】91072888
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DVDは映像がきれいですごくよかったです。
ブルーバックスの『大学生物の教科書 第2巻』でDNAの複製について読んだのですが、全体的な流れを把握するのが難しく、動画でみてみたいと思ってこの本を買いました。この本で正解だったと思っています。理解が深まりました。 -
これは本というより、DVDですが。。。
様々な進化の本を読んで、圧倒的にDNAについての知識が足りないと感じ、見てみた。
結果、本当にこんなものが何もないところから自然発生したとは、到底信じられない、と思った。
一つの細胞の中に、こんなに精巧なナノマシンが入ってるとは!まさに生命の神秘。
いまの学校では、こんなのを見せたりするのだろうか?もし高校生の私が見てたら、人生違ったかも。。。 -
理系大学生、そして生物科のものですがこのDVDには驚かされました。とっても綺麗、そしてとってもわかりやすい。もちろん細部は省かれてはいますが、ここ何十年で飛躍的に進化した生物学の一端を最も綺麗な形で触れることができるでしょう。楽しめる一冊だと思います。そして、今までの遺伝子やDNAといった概念が覆され、ものすごく動的なものであると考えさせられると思いいます。
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[ 内容 ]
「ダイナミックに動くDNAの姿を見せたい!」
生命誌研究館スタッフの10年以上にわたる挑戦の結果、CGを駆使した大迫力の映像が誕生した。
DNAは、体のどこにあり、どんな働きをしているのか。
ゲノムの専門家が見ても、何も知らない小学生が見ても、それぞれ発見と感動がある映像美をご堪能あれ。
[ 目次 ]
第1部 ダイジェスト編
第2部 メーキング編-誕生物語
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
DNAがたんぱく質を作ったり、分裂したりする機構をCGで再現したDVDが付いています。遺伝学や進化生物論関係の本はよく読むのですが、実際にDNAがどう働いているかと点については、いまいちピンと来るところがなかったのですが、何となく分かったような気にさせてくれます。mRNAとかリボゾームとか減数分裂とか動原体とか、高校の生物で勉強したときに聞いたような言葉が連発です。
ブルーバックスという媒体がベストの選択であったかどうかは分かりませんが、こういった成果をDVD付書籍という形で世に出したという点は非常に意味があるように思います。
この本を読んだ日に、米クレイグ・ベンター研究所で細菌のゲノムを人工的に合成することに成功したというニュースが出ていました。まだまだこの分野の進歩は続きそうですね。 -
基本的な話題はこの書籍で大体理解できます。私はそれよりも付録目当てでした。面白いです。
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2008/10/10
DVDの映像がとってもきれい。 -
2008/5/31 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2008/8/25~8/26
DVD3枚がついたヴィジュアルブック。DNAやRNA、それに関係するたんぱく質の動きなどが綺麗なCGで表現されている。まさに芸術である。また、自然が一番の芸術であることを再認識させてくれる本。科学好きはもちろん科学嫌いの方にもお勧め。
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