DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ (ブルーバックス)

  • 講談社
4.17
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本棚登録 : 167
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575829

作品紹介・あらすじ

「ダイナミックに動くDNAの姿を見せたい!」生命誌研究館スタッフの10年以上にわたる挑戦の結果、CGを駆使した大迫力の映像が誕生した。DNAは、体のどこにあり、どんな働きをしているのか。ゲノムの専門家が見ても、何も知らない小学生が見ても、それぞれ発見と感動がある映像美をご堪能あれ。

感想・レビュー・書評

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  • 第2部メーキング編も読むのがオススメです

  • 素晴らしい。多くの教科書は,名著と呼ばれるものであっても,静止画と文章に留まらざるを得ないという限界がある。「生きもの」というダイナミクスは読者の想像力に委ねるしかない。そこに来て,このCG表現は見えない世界を見させてくれる優れた道具で,DNAの振る舞いを(実際の見えとはきっと異なるが)捉えられるようになる。この労を負ってくれた表現者に感謝だ!

    *****
     とにかく研究の世界では表現は重視されていない。本当はこれではいけなんだと思います。これから変わっていくとよいなと思うことです。興味深いことに,自分が研究しているものは大きく,目立つように描き,それ以外のものはいい加減に描くという傾向がありました。重要なものを研究対象にしているんだぞと無意識のうちに思い,また表現する時もそれが外に出てしまうのかもしれません。(p.71)

     映像に限りません。このような形で皆が共有できるものをつくっていくことの意味は大きいと思います。研究が細分化し,それぞれの知識が統合化されずにいると,せっかくたくさんのデータがあっても,それが「生きている」を知ることにつながりません。ちょっと生意気な言い方になりますが,研究者とお会いしていて,ここは動いているはずなのに止まったものとして考えているなとか,もう少し広く見れば新しいことが見えてくるのに残念だと思ったこともあります。研究よりも広い視野を要求される表現の持つ役割と可能性を再認識しました。(p.74)

    科学も演奏まで行って初めて科学として存在するという認識を持ち,そのためにはどのような演奏をすればよいのかを工夫するところまでを研究の一部と考えているのです。もちろん演奏はたとえであり,科学の楽しく美しい表現を求めているのです。(p.88)

     Science Communicationの場合,科学研究の多くは税金で行われるのだからその成果を説明する義務があるというところから始まっています。そこで,科学は素晴らしい,役に立つと宣伝することになります。私たちは,そもそも科学って何なんだろうというところから皆で考えたいのです。そのためには,基本の基本を表現し共有しなければなりません。科学は科学のためにあるのではなく,自然について考える一つの手段なのです。その中で生物学は,生きているってどういうことだろう,人間ってなんだろうということを考えるわけで,それを表現することが大事です。(p.89)

  • 生命の仕組みはそんなに複雑ではない



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    ・新書がベスト

  • 個人的な興味で進化論や遺伝子の本を何冊か読んでいるが、素人なのでDNAの構造や働きなどがイメージできなくてモヤモヤしていた。本書はBLUE BACKSであるが小さなDVDが3枚付属されており、DNAの構造から始まってタンパク質合成(転写と翻訳)、DNA複製と細胞分裂、DNAの損傷と修復、減数分裂などの仕組みについて映像で表現されている。あくまでもDVDがメインで、本はそのダイジェストとメーキングである。DNAのダイナミックで複雑な動きが視覚的に示されることで明確にイメージできるようになった。特にDNAがコンパクトにまとまって染色体の構造になる仕組みや、タンパク質合成でアミノ酸の鎖が合成されていくところ、ラギング鎖の複製、組換えのメカニズムなどは映像ならではだと思う。著者らの「DNAの持つダイナミズムを伝えたい」という想いが詰まった作品である。

    Disk-1
     1.DNAの構造
     2.DNAははたらく-真核生物-
     ・詳しく見る
      ・DNAははたらく-原核生物-
      ・DNAがほどける
      ・mRNAをつくる
      ・タンパク質をつくる
      ・リボソーム
    Disk-2
     3.DNAは伝える1-複製のしくみ-
     4.DNAは伝える2-分配のしくみ-
     ・詳しく見る
      ・原核生物のDNA複製-開始から終結まで-
      ・DNAとタンパク質、どっちが動く?
      ・DNA複製と細胞分裂の連携
    Disk-3
     5.DNAは変化する1-不安定なゲノムDNA-
     6.DNAは変化する2-減数分裂のしくみ-
     ・詳しく見る
      ・ホリデイ構造
      ・組換えの起源

  • DVDが、わかりやすい!

  • DVDだけ見た素晴らしい。そして自分の体の中のいたるところでこんなことが行われているとは、なんてグロテスクなんだと思わずにはいられなかった。

  • 本の部分は簡単な説明とメイキングで特に読む必要はない。とにかく、付属の、というか、本編のDVDが素晴らしい!DNAがタンパク質を作ったり、自己の複製を作ったり、変異したり・・・
    って、何となく本を読んで分かったつもりになっていたけど、ああ、こういうことだったのか、と目から鱗の連続だ。特に、DNAが二重らせんをときほぐしながら、一方通行のポリメラーゼによって、双方向の塩基の列が複製されていく様は、鳥肌が立つほど美しかった。これほどまでに複雑かつ精緻な機構が、どんな生物にも備わっているなんて、本当に奇跡としか思えない。

    (2014/10/9読了)

  • DVDの映像によりDNAの細かい動きがイメージで分かる。

    リーディング鎖とラギング鎖があってDNAが複製されるとか興味深い。本編ではDNA複製装置が動いているように説明されているが「詳しく見る」映像では、実は、逆にDNAのほうが動いていることが示される。こんな便宜的な映像も多いので、全部見て初めて分かったといえるものだ。

    これに限らず、このDVDのメニューも少しミスリーディングな気がするのだ。「詳しく見る」は独立した映像の単位であって、決して大見出しに対するブレイクダウンではない。でもレイアウトはそうは見えない。これら「詳しく見る」も見ないと全部見たことにはならない。

    塩基3つずつでアミノ酸ができるところまで高校で勉強した記憶がある。それがリボソームで行われ、かつ、コドンとアンチコドンにより、mRNAの上をtRNAが2つずつ連係し合って、アミノ酸配列を作り、しまいにはシャペロンに何度も入って蓋をされて締め上げられてたできるとはタンパク質の来歴もすごい。

    全部すごい映像だけど、終盤に出てきたヌクレオチド除去修復の映像とか特にすばらしい。生物の不思議。

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