熱力学で理解する化学反応のしくみ―変化に潜む根本原理を知ろう (ブルーバックス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575836

作品紹介・あらすじ

化学反応はもちろん、私たちが日々経験している変化は、すべて非常に単純な原理に従っています。これが「熱力学の法則」です。キーワードは、エンタルピー、エントロピー、そして自由エネルギーです。本書は熱力学の考え方を易しく説明しながら、化学変化が起こる原理を解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 組み合わせの数によるエントロピーの説明など図解豊富でわかりやすい。

  • 分子の運動エネルギー=熱エネルギーが光のエネルギーとなって光る。
    ろうそくがすぐ暖かくなるのは光のエネルギーだから。放射エネルギー。空気を温めるのは熱運動による熱の伝達。
    真空中では、運動を伝える分子がないのでこの方法では伝えられない。放射は光と同じだから真空中でも熱は伝わる。太陽からは光として到達してそれが空気の分子を揺らして運動エネルギーとなる。

    1kgの物体が1秒間に1m動くときの運動エネルギー(mv2/2)を0.5ジュールとする。mghは0.9ジュール。1calは4.186J=水を2.3度上昇させる。

    水素原子1gの原子の数をモルという。

    電子を共有すると安定して結合する。燃えるとそのエネルギーを放出する=化学結合エネルギー。
    化学結合エネルギーは保存に適している。石油石炭など。
    人間のATPは、リン酸結合が1本切れてADPになるとき31J/モルのエネルギーを放出する。

    化学結合エネルギーを発して安定する=エンタルピーが減少する。アルコールの燃焼はエンタルピーが減少して熱に変わる=安定する方向に変化する。

    自由の程度を表すエントロピー。
    覆水盆に返らず=太公望が再婚を断った故事から。
    エントロピー増大の法則。減少はしない。
    乱雑になる方向に進む。
    固体から液体、気体へ=エントロピーが増大している=自由度が増している=雑然とした状態へ変化。

    一部の氷を作ることはできるが、系全体ではエントロピー増大する。

    地球は太陽エネルギーでエントロピーを減少させた。エントロピーの減少にはエネルギーの供給が必須。

  • 理解できませんでした。

  • 熱力学が式から語られることを分かりやすい例を通じて解説してくれています。もっとも視界のある人は、簡単すぎに思えるかもしれません。僕は、こういった認識もあるのか、といった具合いで流し読みになってしまいました。学問的に見るよりも、たんに読み物として読んだらいいと思います。

  • 20110915Amazonマーケットプレイス

  • 自分の中での、高校と大学の学びを結ぶ良本となった。

  • 読み物としては丁度よい.
    数式などもほとんど出てこないのでサクサク読める.

    ただし,しっかりと学びたい人には余り向かない.
    復習に使える程度と思っておいたほうが良い.

    再読予定

  • ギブスの自由エネルギーについて学びたい人に。

    化学法則の根底にある自由エネルギーについての記述が大半。
    ケースバイケースと理解されがちな化学だが、そこにはたった1つの原則があると説明。
    真理は科学や般若心経でも同じ。
    良書。

  • [ 内容 ]
    化学反応はもちろん、私たちが日々経験している変化は、すべて非常に単純な原理に従っています。
    これが「熱力学の法則」です。
    キーワードは、エンタルピー、エントロピー、そして自由エネルギーです。
    本書は熱力学の考え方を易しく説明しながら、化学変化が起こる原理を解説します。

    [ 目次 ]
    第1章 「こと」を起こす根本―エネルギーとは
    第2章 化学結合エネルギー
    第3章 状態を表す指標―エントロピーとは
    第4章 自由エネルギー
    第5章 反応の方向を決める―化学平衡
    第6章 反応(こと)が起こるスピード

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著者プロフィール

1948年、茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。ロンドン大学博士研究員、協和発酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所教授を経て、2016年より東海大学先進生命科学研究所教授。理学博士。現在のおもな研究課題は、コンピュータ科学を駆使した、より効果的で、より安全な医薬品の開発。さらに、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製にも興味を持って研究活動を展開している。著書に『暗記しないで化学入門』『熱力学で理解する化学反応のしくみ』『「香り」の科学』『カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき』『はじめての量子化学』(いずれも講談社ブルーバックス)など。

「2020年 『カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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