カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)
- 講談社 (2010年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062576734
作品紹介・あらすじ
MITの他、アメリカの数多くの大学で採用されている『LIFE』を忠実に翻訳。美しいイラストや写真が多用されていて、理解の手助けとなる。細胞の基本的な成り立ちから今日の「分子生物学」までを系統的に学べる。DNAのすべてがわかる、世界基準の生物学教科書。
感想・レビュー・書評
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アメリカの大学生物学の教科書と聞いて読んでみた。
むちゃくちゃ面白い!!!
本当におもしろくでビックリした。
東大の大学の生物の授業はあんなにおもしろくないのに、、、、((((;゚Д゚)))))))
確かに、日本の大学生物学の教科書の方が詳しい点もちらほら見られる。が、圧倒的に引き込まれかたが違う。
アメリカと日本の教育の差に愕然とした。くっ、悔しいが負けた、、、。
なんで、こんなに引き込まれるのだろう!!ワクワクしてくるのだろう。
その理由の一つに、「歴史的な流れを踏まえてドラマチックに描かれている」ことがあると思う。
「当時〜については、全く未知の領域だった。」→「それを明らかにしたのかは〜だ!」→「では、〜はどうなっている?」→、、、
なんていう風に、どのようにこの分野が広がってきたのかが分かる。こういう風にヒストリカルに書かれると単純な知識の羅列にくらべ、臨場感がででくる。
そして、書き方もバツグンに上手い。
どうやったら、読み手がワクワクしてくるかを押さえている。(このエンターテイメント性は、アメリカの教育の自然淘汰によるものなのか。)
あと、もう一つポイントとして、各章の終わりに「チョットした小テスト」がついているのもイイ。
四択問題が、10問ほど載っている。
これがまたちょうど良い難易度で、良い復習になる。あったら、嬉しいしヤル気もででくる。ここら辺のエンターテイメント性もとても洗練されている。
日本の教育もこんな感じで、スゲーオモロくなってくれることを切に願う。
やっぱり世の中を変えてくのは教育だと思うし。
最後にココロに残った一文を載せる。
「想像を絶する速さと正確さでdna合成という仕事が行われる。大腸菌では、複製複合体は一秒あたり1000塩基を超える速さで新しいdnaを作り、間違いは100万塩基の中で1塩基未満である。」
すごすぎるぜ。大腸菌。
で、ヒトだと約60兆個の細胞があってそれらが相互に関連しながら、転写、翻訳してる。
すごすぎるぜ、おれら。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お薦めです。
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多くの大学で採用される世界基準の生物学教科書『LIFE』を忠実に翻訳。多用される美しいイラストや写真を見るだけでも楽しい。第1巻細胞
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生物学を専門として学び始めた学生に おすすめです。
理図書 460||Sa13||2 11720629 -
文系にも面白い
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1-6 生命科学
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読みにくかった(物理的にw)。もう少し良い紙質にしてほしい。
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研究開始に際し、遥か彼方へ忘れ去った知識たちを呼び起こし中。この本、分厚い教科書(Cellとか)読むよりずっと読みやすい。とりあえず日本語で。
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遺伝子の仕組みはなんて巧妙なのでしょう。「誰かがデザインしたのか?」と思いたくなるほど。でも、よく見ると「最適解」にはなっていない。無駄も多い。これは試行錯誤によって今に至っている傍証だろう。
少ない遺伝子からより他種類のmRNAを生み出す「選択的スプライシング」なんて仕組みがあるのを初めて知った。巧みに発現をコントロールする技、これだけ見ても感心すると共に、自分の身体の中でも起こっているかと思うと不思議な感覚になる。