宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1333
レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577311

作品紹介・あらすじ

宇宙の全体を調べてみると目に見える物質は5パーセントにも満たなくて残りの約96パーセントは正体不明の暗黒物質と暗黒エネルギーだというのです。その正体を突き止めていくうちに不可思議な現象にぶち当たることに…。宇宙は多次元で、いくつも存在するとしたら。今までの宇宙の概念をくつがえす最新宇宙論入門。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙についてのテレビ番組を最近見て、少し興味があったので読んでみた。
    この程度の興味と知識では、この本はちょっと難しい。

    前半は暗黒物質や暗黒エネルギーの話。
    後半は題名「宇宙は本当にひとつなのか」というところで、多次元宇宙、多元宇宙という話が出てくる。

    前半部は、例えなども分かりやすくて、割と読みやすい。
    ノーベル賞を受賞した小柴先生の研究は、そういう事だったのか、と今更恥ずかしながら理解した。

    後半部の多次元については、かなりの想像力を要する。

    最後に著者の
    「学校では、まだこれが分かっていないということは習わない」
    という言葉が印象的だった。

    宇宙についてはまだ全然分かっていない。
    それが分かって、ちょっとワクワクして、そういう読み方もありかな。

  • 面白い。
    宇宙のことが書いてて、特にいいのは、なんでそれが分かったのかを書いてくれてる。
    どの星になんの原子があるのかは、光のプリズムの黒い線を見ればわかるとか、普通は恒星から離れたら回転速度が遅くなるがそうならないものがあるから、暗黒物質が存在するとか、根拠の部分もちゃんと書いてあるところが面白い!

    が、とにかく難しい。、
    後半は挫折した。、悔しい。
    とりあえず超ひも理論を使えばうまいこと説明できることは分かった。

  • 20世紀における宇宙論の到達点がビッグ・バン理論であるのなら、本書はそれを前提としながら21世紀の宇宙論がどんな風になっているかを語りおろした、現代宇宙論入門書。広大な宇宙において、その構成比率で物質はわずか5%しかなく、大部分は暗黒物質と暗黒エネルギーで満たされているとう導入からして驚きであり、多元宇宙論・多次元宇宙論といったロマン溢れる内容が現代物理学によって提唱されつつあるという話は理解できずとも心躍らさせられずにはいられない。重力は電磁気力と違い、多次元にも影響を及ぼす力なんて仮説とかもう胸熱。

  • 宇宙の話は面白い。

    でもわけわかんねぇw

    凡人には理解できない世界。だけど面白い。

    なんかねー、全部だまされてるような気分になるんだよねー。

  • 私たちはわかったつもりなっていたが、実はなぁ~んにもわかっていなかったということがよくわかる(つまり「無知の知」)。
    我々が”科学”としてわかっていることなんて、ごくごくわずかなものであるということさえ知っていれば、人は謙虚になれるだろう。
    科学は万能であると驕る人こそ、畏れることをもっと知るべきである。

  • 最新の宇宙論の解説書。2011年のノーベル物理学賞は、宇宙の膨張速度が加速しているという発見であったが、この本はその詳細が解説されている。この時期にこの本に出会えたのは非常にタイムリーであった。
    ダークマター、ダークエネルギーとそれを理論的に説明するために導入された多次元宇宙や多元宇宙というアイディアについてその一端を知ることができた。
    スイスにあるLHCという装置により光速近くまで加速された陽子を衝突させることにより多次元世界の存在を確かめようとしている。2つの陽子が衝突してブラックホールができれば多次元宇宙の存在が確認できる。多次元世界は実は目に見えないくらい小さい可能性もある。
    宇宙物理学と素粒子物理学から宇宙の謎が徐々に解き明かされつつある最新の研究動向が理解できる良書である。

  •  中国の故事に杞憂というのがある。空が落ちてこないかを心配する男を笑う話だが、この杞憂を真面目に考えている学問がある。それが理論物理学者の考える宇宙に関する理論である。この分野の学問では、宇宙の始まりから、今後の運命までを理論的に解明しようとする。
     近年、宇宙にはまだ人間がその本質を理解しえていない暗黒物質なるもがあることが分かってきたと言う。暗黒というだけにそれは何もないのではなく、確かにあるのだが分からないものなのだ。この存在を認めると宇宙のさまざまな現象が理解できると言うのだ。
     さらに興味深いのは本書のタイトルにもなっている多元宇宙論だ。宇宙は10次元の世界からできており、宇宙はその発生の際はさまざまな可能性をもって生み出されていく、しかし3次元空間を保つことができる可能性のある宇宙はかなり限られている。私たちがいる宇宙のようなものが他にもいくつも生み出されている可能性はあるのであり、実は宇宙は一つではないというのである。
     理論の積み重ねからできた摩訶不思議な話であるが、どれもが真剣に研究されている結果でありSFではないのが面白い。
     本書はサブタイトルに「最新宇宙論入門」とあるように一般に向けた啓蒙書であるが、あとがきにこの分野の学問をミュージシャンにたとえ、学問が好きになればどれだけでも学問に打ち込めブレークスルーの機会も生まれるだろうし、自分が学者でなくとも、この分野へ関心をもつ人が増えれば研究者にもやりがいが生まれ、よりたかい研究心を持つことができるだろうといったことが書かれている。
     確かに本書はきわめて分かりやすく書かれているとはいえ、肝心な点が直感的に理解できない。何を言っているのか本当に理解できないうちに、それを前提とした理論がさらに積み重なっていく感じがどうしても否めないのである。別の言い方をすれば、それこそがこの分野の特徴であり、魅力なのかもしれない。

  •  大変興味深く読みました。
     宇宙の構成物質の中で原子は5%にも満たない。残りのほとんどは暗黒物質と暗黒エネルギー。
     それがないと、今の宇宙の成り立ちや観測されるデータを説明できないそうです。例えばビッグバンのあと、宇宙の膨張はだんだん減速してくるはずなのに観測データではすこしずつ加速している、と。
     これを説明しようとすると暗黒物質や暗黒エネルギーが5次元か6次元の世界から次元を越えて注入されている、としか説明できない(かも)と。
     何故この世に人間が生存できているかという説明のための仮説ですが、実は多元世界は無限にあり、その大半は人間の生存に適さないもの。そのうちのたった一つが我々のいるこの世界(かも)とします。
     物理学の最新理論を解り易く解説します。

  • 多元宇宙とか燃える。

    本書に出てくるドーナツ型異次元の分かりやすい例 → http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1108/05/news036.html

  • 宇宙完全に理解した(してない)という感じの内容。暗黒どーのこーの何て漫画か何かの話だと思ったら真面目な奴。宇宙の始まりだとか意味を考えると狂いそうになる感覚をより一層味わえる一冊。

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著者プロフィール

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)教授、カリフォルニア大学バークレー校Mac Adams冠教授。
1964年東京都生まれ。1991年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。東北大学助手などを経て、2007年から2018年10月までKavli IPMUの初代機構長を務めた。専門は素粒子論・宇宙論。『宇宙は何でできているのか』(幻冬舎新書)はじめ著作多数。メディアを通して研究成果を伝えることにも力を入れる。難解な素粒子論・宇宙論をわかりやすい言葉で語る。

「2020年 『そうたいせいりろん for babies』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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