図解・ボーイング787 vs. エアバスA380―新世代旅客機を徹底比較 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577489

作品紹介・あらすじ

ボーイング、エアバスの2大旅客機メーカーが21世紀に初めて出した新型機が787とA380。両機はほぼ同時期に開発されたが、そのコンセプトは大きく異なる。787が燃費効率に優れた中型機なのに対し、A380は史上最大の超大型機。こうした基本的な方向性の違いから、製造に至る経緯、機体の性能まで、両機種を徹底分析。豊富な写真や図を用いて、わかりやすく解説した決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 2大航空機製造メーカーの最新機種である、ボーイング787とエアバスA380をベンチマークした書籍です。
    開発の経緯から、エンジンや主翼などの最新技術、コクピット、キャビンを、写真や図で丁寧に解説してます。
    なかなかお目にかかることができない、製造メーカ情報もあり、かなりの部分について日本メーカーが関わってます。ボーイング787については、実に全体の35%だそうです。
    一番の技術革新は、機体フレームで使用している炭素繊維強化プラスティックで、既にボーイングは50%、エアバスでは22%の比率を占めてます。
    東レさんが長い時間をかけて実用化まで持ってきた、軽量化と強度向上を両立するメイドインジャパンの技術ですね。
    本書を読んで、まだまだ日本の技術も廃れてはいないという再認識と共に、課題である競争優位を得るための洗練されたビジネスモデルの構築・向上を感じた次第です。

  • ようやく読み終えた。前半半分くらいは豆知識程度にちょうど良いのだが、後半半分は辛すぎる。エンジンタンク1つ1つの容量とか、どの部分に何Lとか、マニアックにもほどがある。軽い読み物感覚で手を出してはいけない。

  • ボーイング、エアバスの2大旅客機メーカーが21世紀に初めて出した新型機が787とA380。基本的な方向性の違いから、機体の性能まで徹底分析。

  • 787とA380の開発の狙いの違いがわかった。個人的には787に乗りたいな。

  • 見た目が対照的なボーイング787ドリームライナーとエアバスA380について、航空機全般に造詣の深い著者が解説。
    淡々と性能について語られる。
    B787の生産第一号機がANAに引き渡されなかった理由など、たまに書かれているエピソードが印象的。
    ちりばめられたデータからは、大きく重い旅客機のペイロードや燃料搭載量、航続距離などを抜き出すことができます。
    開発の経緯や内部構造まで知りたい以上の情報が詰まっています。

  •  最新鋭の旅客機を紹介。ボーイングとエアバスが,それぞれ経済性と大型化という異なる方向性を目指して開発。ここに至った歴史的経緯から,両者のスペック比較など詳しい。
     ボーイングは当初,先行していたエアバスA380が狙っていた大型化は避けて,高速性能重視の中型機を開発しようとしていたが,911によって旅客需要が激減する中で,高速化による運賃上昇は受け入れられないと断念。経済性重視の中型機に決定した。初めは7E7と呼んでいて,21世紀だし従来の名付け法にこだわることもあるまいと7E7のままにしようとしていたが,中国系航空会社のたっての希望もあって,787と命名したとか。八は末広がりだし(これは日本限定?),縁起がいいから。北京五輪も2008/8/8開会だった。
     ゲン担ぎはボーイング自身もやっている。ロールアウトの日程を,2007年7月8日にして(2007/8/7←y/d/m)それにこだわった。無理やり日程を守ったこともあって初飛行,型式証明取得が大幅に遅れてしまう。エアバスA380も遅れたが,787は三年も。
     A380は四発だけど,両端のエンジンは逆噴射できないんだとか。エンジンが大きく,取付位置も胴体から遠いため,一方が故障するとモーメントが大きくなりすぎる。着陸進入速度を抑えたので,内側二機の逆噴射でも十分停止できるようになっている。
     ボーイング787,エアバスA380のほかに,ボーイング747-8とエアバスA350XWBも紹介。747-8は大型機747-400をもとに,二階デッキを後ろに伸ばすなどさらに大型化したもの。A350XWBは,経済性重視の中型機で,ボーイング787同様複合材料を多用して燃費向上。

  • B787 と A380 はカテゴリの違う機種だと不思議に思ったが、設計年代が近いので、対比できるところも多いとわかった。
    B787 は機体が非金属になったために、客室を加湿できるようになったのを知らなかった。A380 はまだ金属部分があるので、その恩恵はないようだが。

  • んーーーん。

    ジャーナリストなら、正確さよりも伝わりやすさを、もう少しほしいなぁ。



    専門誌な感じが、少し面倒でした。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:408//B59//1748

  • 専門用語が説明なしに使われる箇所があり、素人には難しかった。が、その分、非常に詳細な比較が為されていて、二機種の違いがよくわかった。そしてボーイング社とエアバス社の競争も。次にどちらに乗るかわからないが、その時が待ち遠しくなった。

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著者プロフィール

1954年12月、北海道札幌市生まれ。1977年3月、立教大学社会学部卒業。同年4月、航空雑誌出版社「航空ジャーナル社」に編集者/記者として入社。1984年1月、月刊『航空ジャーナル』の編集長に就任。1988年6月、月刊『航空ジャーナル』廃刊にともない、フリーの航空・軍事ジャーナリストとなる。著書は、『航空自衛隊F-4マニアックス』『幻の第5世代戦闘機 YF-23マニアックス』(秀和システム)をはじめ、『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版)など多数。

「2023年 『幻の国産旅客機 SpaceJetマニアックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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