論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.86
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本棚登録 : 764
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577939

作品紹介・あらすじ

必要な情報がきちんと伝わる-そんな文章を書くにはパラグラフの概念が重要。欧米では学生時代に徹底的に訓練される「パラグラフ・ライティング」の技法を7つのポイントで分かりやすく解説。今日から使えるテクニック満載。

感想・レビュー・書評

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  •  これはすごい。なんてすごいんだ。
    数ある文章術の本を読んできましたが、ここまでクリアに「論理的に書く」ということを説いた本はありません。
    この本の解説そのものがこの本で説かれているルールに則って書かれている。ルールの実践を理解しながら習得できるという仕様。

     「論理的に書く」ための原則がほぼ説かれていると言っても良いので、これ一冊身につければ誤読を生まないクリアな文章が書けます。

     ところで、本書でも書かれていますが、アメリカでは「書く」ための教育が徹底されているそうです。小学校の頃から論理的文章の作法を学ぶのだとか。大学では、論理的文章の書き方の授業があるくらい。そういえば、村上春樹は小説を書いている時以外は、アメリカの大学でクリエイティブライティングの授業で食べているという。それほどアメリカでは「書く」ということが重要視されているのでしょう。

    日本でも書く場所は増える一方で、読める文章は数多転がっており、読み手は読む文章を選ぶことができる時代です。読み手から選んでもらうためには、まずは書くための作法をおざなりにしないことが、要となるのではないでしょうか。

    このようなお話もありました。
    (後藤正文の朝からロック)考えたい、表現する責任
    https://www.asahi.com/articles/DA3S13368790.html
    >「書くことの難しさは変わらないが、書くことができる場所だけが増えている。だからこそ、書くことに対する責任について、深く考えたいと思った」

    • nejidonさん
      読書猫さん、こんばんは♪
      「おめでとうございます!」と思わず言いたくなってしまいました・笑
      文章術についてずっと探索していらして、実は秘...
      読書猫さん、こんばんは♪
      「おめでとうございます!」と思わず言いたくなってしまいました・笑
      文章術についてずっと探索していらして、実は秘かに応援しておりました。
      自分の求めるものに出会えると、嬉しいですよね。

      私は文章を書くことを生業としていないので、文章術についてはさほど真剣には考えて来ませんでした。
      読んで楽しく、分かりやすければそれで良い、という程度です。
      書くための作法、というのが存在するのですね。考えたこともありませんでした。
      手に取って読んでみたい一冊です。ありがとうございました。


      2018/03/13
    • 夜型さん
      nejidonさん
      こんにちは。
      ありがとうございます(;_;)
      超嬉しいです( ;▽;)
      小生は思考した事をきちんと言葉にすべく文...
      nejidonさん
      こんにちは。
      ありがとうございます(;_;)
      超嬉しいです( ;▽;)
      小生は思考した事をきちんと言葉にすべく文章術を勉強しています。
      今回、大当たりを引けました!
      ありがとうございます。
      2018/03/14
  • この本では、論理的で分かりやすい文章が書ける「パラグラフ・ライティング」を紹介しています。
    パラグラフ・ライティングとは、海外で使われているライティング法のことで、ビジネス文章やプレゼンなどに適した論理的で分かりやすい文章が書ける方法です。

    私がこの本を読んで、とくに参考になったのは以下の2点です。

    まず1点目は、伝えたい文章は詳細をごく短い文章で伝えられるものだということです。
    文章は短すぎても詳細が伝わりませんし、逆に詳細を伝えようと長文を書いても回りくどいため読み手が途中で離脱してしまう恐れもあります。
    なので、なるべく短い文章で詳細を全て伝えることが大切だといえます。

    そして2点目は、パラグラフの文頭に既知の情報をもってくるということです。
    既知の情報を再度掲載すると少しくどく感じますが、既知から未知のパラグラフへとつなぐ場合でも、文頭に既知の情報を載せるだけで、そのパラグラフ自体が未知の情報であってもスムーズに伝えられるというのは目からウロコでした。

    これら2点のように、この本の教えを守れば、論理が伝わる分かりやすい文章が書けるのではないかなと思います。

  • パラグラフ・ライティングの入門書である。このスキルはぜひ身につけたいので、非常に興味深く読んだ。大変分かりやすく、参考になる。
    筆者にお会いしたことがあるが、ちょっと求道家っぽい感じがする方だった。良い本を出されたと思う。

  • 論理が伝わる「書く技術」を読むことで得られるメリットは3つあります

    ・パラグラフで書く技術を学べる
    ・相手に伝わる文章が書ける
    ・書いている本人の理解が深まる

    パラグラフで書く技術(パラグラフ・ライティング)を学べるのがこの本の目的です
    パラグラフはレポートや論文のような論理的な文章に適した考え方
    そのパラグラフ・ライティングとは論理的な文章を書くための世界標準の書き方です

    相手に伝わる文章が書ける理由は文章の形式が統一されていて見た目にも美しいロジカルな文章に整うからです
    これは著書全体で構成が同じで反復練習しているような感覚です

    書いている本人の理解が深まるのは伝えるために自分で考えを整理して編集した文章を発信しているからです
    要約文で始めるポイントやコツ…書くためのテクニックが満載で読むだけで一定以上のレベルの伝わる文章を書けるのではないでしょうか

    どうでしょうか
    この本で紹介されているメソッドでレビューを書いてみました
    これは論理的な文章の手法なので主張型のブログやビジネス文章には適しているでしょう
    ストーリー型や直感型のブログや日記では参考にはなりますが真似すると全体的にクールな印象になりすぎるリスクもあるので使い方が大事ですね

  • この本で書かれていることは、それなりに有効だと思います。私の評価がそんなに高くないのは、知らない情報があまりなかったためです。
    大学2回生、授業でハイデガーの『存在と時間』を読んでいたときのこと。先生から「この段落のキーセンテンスはなにか」という質問がありました。受講生は7人くらいだったと思いますが、私を含めて誰もうまく答えられませんでした。
    そのとき先生は「各パラグラフにはひとつのトピックが設定されており、それらが論理的に構成されて、論文全体が成立している。西洋哲学の論文はそのように構成されている。感覚や印象で読むのではなく、文章が構成されている論理に着目して読解していかないと誤読してしまう可能性が高い。ハイデガーの講義録や後期思索ではそんなに論理的な構成になっていないこともあるが、『存在と時間』は、概ね伝統的な論文構造をとっているので、パラグラフリーディングがしっかりできるはずだ」といって、各パラグラフのキーセンテンスやトピックなどを指摘してくれました。
    先生の助言を踏まえて本文に立ち戻ると、たしかにそのように文章が組み立てられており、それ以外の読み方はできません。それまでは焦点がはっきりしてなくてぼんやりとしかわからなかったのですが(というより明確にはなにもわかっていなかった)、先生のほんの少しのアドバイスによって、みるみるうちに霧が晴れていくようでした。「自分ひとりで読んだときには、なぜ、こんな明らかなことがわからなかったのだろう?」と愕然としました。それ以来、パラグラフリーディングをちゃんとしよう、と努めています。まあ、なかなか十分にはできないんですが。
    この本を斜め読みしていて、そのときのことを思い出しました。
    なので、時間がたっぷりある学生には、きっちり組み立てられた論文を、構造に着目して精読することが、パラグラフリーディング、ライティング理解のいい方法だと思います。
    あと、論文を正確に読もうと思えば、概念構造はどうなっているか、論述の視座はどうなっているかなども重要です。
    逆に言えば、論理が伝わる「書く技術」には、そういうところも重要なはず。そういったことは、特に触れられていなかったように感じました。
    あと、5ページの下から2行目に、「文章に適用した例ついて説明」とあって、「に」が抜けています。冒頭からこういう脱字があると、それだけで真剣に読む気がなくなります。(2018年4月8日読了)

  • 論理的でわかりやすい文章を書くためのルールをまとめてありわかりやすい。文章自体がルールに則って書かれているので納得性も高い。
    バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」でロジックの構成の仕方を理解してから本書を読むと、スムーズに本書で指摘されているポイントがわかってよいかも。また、「考える技術・書く技術」では網羅されていない、長い文章の書き方の具体的な補足として理解できる。2冊で併読することをお勧めする。

  • パラグラフライティング、読みやすい…。
    読み飛ばしができるって実はめちゃくちゃ大事なんだなと。。
    いつも、大事なところを読み飛ばしてしまわないか不安で全部読んでいた。
    そうすることによって、知りたいところから別の情報を読んで思考が散って、理解に苦しんでいたのに気づいた。。

    この本を読んだ後に、パラグラフライティングで書かれていない実用書を読むと結構辛かった。。

  • [感想]
    上司に文章が技術文書の書き方がよくないと言われたので購入。研究職時代に論文も書いていたのである程度の自信はあったが、とても勉強になった。ただ、実践するとなると難しい。試しに本書の概要を下に書いてみたが、いまいちうまく書けた気がしない。ひとまず、上司にはだいぶよくなったと言われたので、効果は出ていると思う。

    個人的に印象的だったのは、メンタルモデルの話(人は先を予測しながら読むので、予測しやすく書き、予測の通りに話を続ける)、同じ内容の文を何度も登場させるという話(各章の総論は、各節の総論のまとめ。各節の総論は、各パラグラフの要約文のまとめ。各パラグラフの要約文は、そのパラグラフ自体の要約)。

    [概要]
    ただ時系列順に起こったことを書くと、文章を最後まで読まないと内容が把握できないため、忙しいときには適切ではない。そこで最初に総論・要約を書き、続いて補足情報を書くようにすることで、最初だけ見ればその続きが予測できる。続く補足情報も、先を予測しやすく書くことで、読み手が不要と思えばいつでも飛ばし読みができる。忙しいビジネスパーソンには、このように素早く必要な情報だけを取り出せる文章が適切である。

    文のまとまりごとに総論・要約を書くことで、読み手は先の展開を予測し、読む・読まないの判断ができる。具体的には、章の最初の節はその章の総論、節の最初のパラグラフはその節の総論、パラグラフの最初の文は要約文とする。総論・要約文の次に、補足情報が続くが、読み手は総論・要約文を見て不要と判断すれば読み飛ばせば良い。

    総論・要約文に続いて補足情報を足していくが、読み手が続きを予測し、いつでも飛ばし読みできるようにする。具体的には、既知の情報から未知の情報に繋がるように書く。自然と書けばそうなるはずだが、書き手にとって未知の情報などないため、意識的に既知 > 未知の流れで書くよう努める。

  • 02.09.17(木)晴

  • 学生時代に読みたかった本。ビジネスの場において起承転結型の文章だと非効率的と感じる場面が多々ある。せっかくの良い意見、アイデアも、的確に伝達できる手段を伴わないと価値が伝わらない。

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著者プロフィール

1961年生まれ。東京大学工学部卒業。NECにて、18年間LSIの設計に従事するかたわら、ライティングやプレゼンテーションの指導を始める。2005年に有限会社ロジカルスキル研究所を設立。現在、企業研修として、日本語および英語のライティングや論理的思考法、ディベート、プレゼンテーションなどを指導している。『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』『論理が伝わる 世界標準の「プレゼン術」』(講談社ブルーバックス)、『書く技術・伝える技術』(あさ出版)など著書多数。

「2015年 『論理が伝わる 世界標準の「議論の技術」 Win-Winへと導く5つの技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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