- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062578233
作品紹介・あらすじ
ナポレオンやデカルトまで虜にした魅惑の図形
もっとも単純な多角形でありながら、紀元前の昔から数学者や歴史上の偉人たちを魅了しつづけた三角形。ピタゴラスの定理だけじゃない、シンプルな形に隠された美しくも不思議な性質の数々を紹介します。
秋山仁さん推薦!(数学者、東京理科大学理数教育センター長)
三角形は単純な図形だが、驚くほどたくさんの美しく、かつ深淵な性質をもっている。三角形はすべての図形の基本であるとともに、未知の宝庫でもある。本書を読めば、三角形の素顔とその奥深さを知り「三角形バンザイ」と叫びたくなるでしょう。
ピーター・フランクルさん推薦!(数学者、大道芸人)
全世界の中学生が学んでいる三平方の定理、これさえ知っていれば細矢先生の本を存分に楽しめる。難しい証明や複雑な数式がなく驚くべき事実や美しい図形が勢揃いする一冊で、まさに幾何学の美味しいところ取りである。数学に興味がある老若男女に必読だ!
感想・レビュー・書評
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
東大OPACには登録されていません。
貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
返却:物性研図書室へ返却してください詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学〜大学入試レベルまでの初等幾何のうち,三角形について色々と示されている。ところどころ読みにくい文章はあるが,教科書では得られないような発見もあると思う。
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中学生程度の知識で高校1年生の内容の図形の問題に切り込んでいる。スタンスとしては、細かい説明や証明はある程度省略し、特徴的な図形の性質の紹介に力を入れているので、数学の力をつけるのではなく、面白い図形の性質に出会う本と割りきった方がよい。
紹介される性質等も面白いのだが、発見に至る考察や発展のさせ方は共通テストにも近いものがあるのではないかと感じた。数学が苦手な高校2年生の文系生徒等に薦めてみたい。「図形、ちょっと面白そうかも」と思いつつ、考え方のエッセンスに触れることができると思う。 -
可もなく不可もなく
ひたすら三角形の定理が -
本屋でパラッと見たところ,「3辺の長さがすべて整数で,1角が60度または120度である三角形の辺長の一般式」が書かれていた。例えば7-5-3(七五三)は120度, 7-8-3(悩み),7-5-8(名古屋)は60度の角を持つ。僕自身,これについては10年ぐらい前に考えたことがあった…という縁もあって読んでみた。が,著者が数学よりもむしろ化学,強いて言えば数理パズル畑の人だということもあってか,厳密なところで話を省略してしまうのは(新書の読者層を考えると適切なことかも知れないが)ちょっと物足りなかった。
さりげなくすごいことも扱っているので,バランスをとるのはたしかに難しいと思う。例えば,「3辺の長さが連続する3自然数であり,しかも面積が整数値になる三角形の各辺長の一般式」(本書103頁)の導出については,「途中の計算過程はやや高度なので,結論だけ書く」と書かれており,気になって自分でやってみたらとんでもなく難しい。インターネットの助けを借りて計算方法を知ったが,たしかにこりゃ冗談抜きで標高10000メートル級や。(というわけで,ターゲットにしている読者層が今ひとつ絞れていないのが難点かも。偉そうなことを言いました。) -
紀元前の昔から数学者や偉人たちを魅了しつづけた三角形。ピタゴラスの定理だけじゃない、シンプルな形に隠された美しく不思議な性質。
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三角形にまつわるさまざまな話題に触れられていて、非常に興味深い。三角定規についてだけでも、すごくワクワクさせてくれます。
ナポレオンの三角形や、デカルトの四接円の定理とか、簡単でも証明の道筋を書いて欲しかった。紙面の制約なのでしょうか。