日本の深海 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • 本棚登録 :77
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062578240

作品紹介・あらすじ

東京湾のすぐ近くの相模湾の水深は1600メートル。さらに隣の駿河湾は水深2500メートルという深さ。どのくらいの深さを深海と呼ぶのかは厳密には決まっていないが、海洋生物学では水深200メートルより深い海と定義することが多い。地質学では水深2000メートルより深い海が目安となっている。どちらにせよ、日本の海はほとんどが深海である。
日本は小さな島国で、領土面積は世界61位にすぎない。しかし領海と排他的経済水域を合計した面積では世界6位である。水深5000メートルより深い海域の堆積では世界1位というデータもある。つまり、日本は「深海大国」なのである。
身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。
深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年、博物館で深海展があったりテレビでダイオウイカのドキュメントがあったりと、一部で深海ブームがあった。本書もこの流れに乗った本かと思ったが、かなり違う。タイトルからすると、生物学系の本のようだが、地学、地震学、鉱物学、気象学など様々な面を含んでいて、海洋・深海研究の現状を分かりやすく解説してくれる。
    個人的には、日本近辺の各プレートの移動で形成される深海底の形状についての解説が一番面白かった。地図と断面図が豊富で、とても分かりやすい。
    メタンハイドレートやレアアースなど深海に眠る資源については、その豊富さを強調して人々の関心を惹きたくなるところを筆を抑えて、費用、環境への影響を含めて回収可能性を冷静に判断すべしと、冷静な態度を貫いているところが良心的。
    生物や地球温暖化と深海との関係も、最新の知見が詰まっている。
    というわけで、宇宙空間に次ぐフロンティアと言われる深海について詳しくなれ、興味を掻き立てられる一冊。分かりやすくて、とても面白い。

    ちなみに、海底地形やプレートテクトニクスに関する本書の記述について、その理論や更なる詳細を知りたくなったら、「図解・プレートテクトニクス入門」木村学、大木勇人著(ブルーバックス)がお勧め。

  • 日本の「海の広さ」は世界第6位で、そのほとんどが深海である。日本は世界屈指の「深海大国」といえる。地形、資源、生物、環境など、多角的な視点で紹介。

  • 読了。

  • 最新の海洋科学に触れられ楽しい一冊でした。

  • 第2章の「深海に眠る資源」は興味ある話題満載だ.第4章の「深海と地球環境」で出てくる「深海水は地球を回る」はよく調べたなという感じ.最後の章では東日本大震災を様々に取り込む研究者達の熱意を感じられて嬉しかった.

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:408//B59//1824

  • 配架場所 : 新書
    請求記号 : SHIN@452@T100@1
    Book ID : 80100458858

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002370339&CON_LNG=JPN&

  • ブルーバックス 452/Ta73
    資料ID 2013101350

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