海に還った哺乳類 イルカのふしぎ イルカは地上の夢を見るか (ブルーバックス)
- 講談社 (2013年8月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062578264
作品紹介・あらすじ
「イルカと話したい!」
「言葉を理解する」スーパーシロイルカと、イルカ博士の20年間の奮闘記――。
5500万年前、彼らは突然、海へと戻っていった――。
かつて陸上で暮らしたイルカの祖先は、なぜ海中生活に舞い戻ったのか?
海が進化させた独自のからだと「水中生物最大の脳」の秘密とは?
乳母や保母に育てられる“女系社会”の掟や、
「鳴き声」を名刺代わりに使う知性に驚嘆する――。
「ヒトと会話ができ、文字が読めるイルカ」を目指して探求してきた第一人者が語る、最新イルカ学のすべて。
村山司(むらやま・つかさ)
一九六〇年、山形県生まれ。東京大学大学院博士課程修了、博士(農学)。水産庁(現・水産総合研究センター)水産工学研究所、東京大学を経て、現在、東海大学海洋学部教授。高校時代に見た映画がきっかけとなり、イルカとの会話を目指す。主に飼育下のイルカを対象として、視覚能力や認知機構の解明に取り組んでいる。主な著書に『イルカが知りたい』(講談社)『海獣水族館』『ケトスの知恵』(ともに東海大学出版会)『イルカ』(中央公論新社)『イルカの認知科学』(東京大学出版会)などがある。
感想・レビュー・書評
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水族館の人気者、イルカ。水の中で華麗な泳ぎを見せる彼らですが、その祖先は陸で暮らしていました。なぜ彼らは海に舞い戻ったのでしょうか。彼らの祖先から現在のイルカの生態に迫っていきます。最後の章では、著者がイルカに言葉を教えるという実験をしています。果たしてイルカは言葉を覚えることができるのでしょうか。
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地球の裏側にいる相手にも瞬時に届くメール。その届くしくみを学びながら、インターネット上でのデータのやりとりが自然とわかるようになる。
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ベルーガを使った実験。ベルーガは数の概念や順序関係を理解できる(たとえば、フィンを二つ提示すると、「2」という文字の書かれたボードをタッチできる)。しかし、フィンやマスクに対応する記号を覚えさせてから、フィンを見せるとフィンの記号をタッチできるが、フィンの記号を見せてもフィンをタッチすることはできない。しかし、記号を描いたボードではなく、音声で学習させると、記号→実物、実物→記号の対応付けも可能であった。
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丁寧に作った本。写真のイルカの姿勢がいい。図版が判り易い。巻末に索引も。イルカの進化上の位置付けから、様々な機能、論理能力、会話力まで。左右の脳が別々とは知らなかった。
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いるかーーー!!!
しゃち!!!だいすきな海の生き物について細かく知ることができてとても興味深かった。いるかといつかお喋りできる日が来るのかなあ。