図解・プレートテクトニクス入門 (ブルーバックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062578349

作品紹介・あらすじ

プレートの運動によって地球のさまざまな現象を解き明かす地球科学=プレートテクトニクスがわかれば地震大国日本の見方が変わる

感想・レビュー・書評

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  • 「ありえない138億年史」を読んで、プレートテクトニクスについて知りたくなり選んだ一冊。プレートテクトニクスを理解するために必要な地球科学・地質学等のベーシックな知識を得る入門書としては、タイトル通り図解や写真も多く、とても分かりやすくい。地震の多い日本に暮らす者にとって知っていて損のない内容だと思う。

  •  プレートテクトニクスに関する知識がギュッと凝縮されている一冊だ。高度な地質専門家と専門知識を平易に伝える専門家とのコラボが活きている。
     それにしても、地質(プレート)のスケールの大きさには驚かされる。とんでもない時間と温度、圧力、厚み、重量、そして比重や構成鉱物、水の作用、応力等々の要素によって地球が形づくられているということ。
     人間のスケール(前述の要素)を超えた自然の理(ことわり)を知ることにより、我々の地球は普遍ではないということを実感できる。

  • 少し前に異常震域を体感した身として,プレートについて知っておいた方が良いと思い呼んだ本。キーワードだけを並べると相当難しいが,図の活用や文章の工夫により地学に興味を持った中高生でも読めるようになっている。

  • この分野を専門とする大学院生だが、図と文章がかなり分かりやすく、基本的ではあるが重要な概念が何個も載っている。名著と言っても誰も文句は言わないだろう。

  • ブラタモリを見ていて思うのが、説明の範囲の収まりの良さだ。

    京都のチャート地層に放散虫が含まれていることから昔は海だったことを説明するが、これにより地層を年代ごとに識別できるようになり、日本の学会にプレートテクトニクス論が広まったことまでは踏み込まず。

    志摩のリアス海岸がプレートの沈み込みによる付加作用によりつくられたことを紹介しつつ、底付け作用やデュープレックス構造には触れない。

    知識がない人向けに必要最低限の構造の説明をしつつ、知識がある人も文献で知った構造の実例を楽しめる。
    なるほどこれが理想的な入り口の作り方かと感心することしきり。唯一文句の付け所があるとすれば、次のステップへのガイドがないところだろうか。(あとナレーションの棒読み…)

    本書はまさしくその次のステップとして最適。スラブ、デラミネーション、アセノスフェア、ホルストグラーベン構造と専門用語は多いが、文体は平易で読みやすい。
    ブラタモリで紹介される入り口よりも一歩踏み込んだ解説を楽しめるだろう。

  • プレートテクトニクスは、地球表面の岩石圏に見られる、さまざまな構造や変動を解き明かす科学だ。知られざる地球のからくりが見えてくる。

  • たとえばマグマというものはどういうものか、実は知らなかったのだなということが分かった。この本は基本的なことをとてもわかりやすく説明してくれてとてもためになった。

  • 良書ではあるが、読み難い。

  • 以前、ブルーバックスの「新しい高校地学の教科書」を読ませていただいたが、プレートテクトニクスについてもう少し深く理解し、全体像を把握したいと思い、この本を購入。
    読んでみると、1つ1つの観測的事実を積み重ねて、プレートテクトニクスについて書かれているので、自分の心の中にある”なぜ”という疑問が晴れていく。また、図やイラストも多いので、理解をより深めやすい。
    最後に、この本を読んで、地球のダイナミックさに驚くことができた。

    プレートテクトニクスに関する入門書としておすすめであるとおもう。

  • 「日本の深海」を読んで、海底地形やプレートテクトニクスのさわりを知り、興味が湧いていたところに偶然書店で出会ったのが本書。
    地殻やマントルを構成する岩石の種類や成分というミクロレベルから、プレートの生成・移動・消滅というマクロレベルまで、理論面も含めて平易に解説されていて、とても分かりやすい。情報量も満載で、一読だけではすべては覚えきれないが、時間があれば再読したいと思うくらい面白かった。座右の書に加えたい一冊。

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著者プロフィール

文京学院大学・准教授 

「2023年 『めばえ幼稚園の保育実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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