記憶のしくみ 上 (ブルーバックス 1842)

  • 講談社 (2013年11月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784062578424

作品紹介・あらすじ

記憶するとはどういうことなのか?
ノーベル賞学者が書いた新しい脳と記憶の教科書。カラー図解

上巻では、記憶は人の存在・個性(その人が誰であるか)を決定する基本的な生理機能であり、記憶には種類があり大きくは二つに分類されることを具体的な証拠をあげて説明していきます。その一つは、陳述記憶であり、これは言葉で説明できる出来事(エピソード)に関するもので、意識できる記憶です。もう一つは、運動技能や反射などの非陳述記憶であり、このグループに属する記憶は、説明することができないばかりではなく、意識することもできません。記憶には種類があることを決定的に裏付けた患者H・Mの症例についての記述は、上巻の中でも最もエキサイティングな部分です。つまり、難治性てんかん治療のため海馬を含む側頭葉の摘出手術を受けたH・Mは、術後にてんかんは軽快したものの、悲惨にも陳述記憶は失われ、非陳述記憶は健常人と同様に保存されていることが、ブレンダ・ミルナーらによって発見され、この事実はその後の記憶研究に大きな影響を与えました。軟体動物のような比較的単純な神経系の動物でも、非陳述記憶ははたらいていて、この種の記憶が神経細胞のつなぎ目(シナプス)でどのように作られるかの説明は、上巻のもう一つのクライマックスです。

みんなの感想まとめ

記憶の仕組みを解明するこの書籍は、学習や記憶に関する新たな知見を一般読者にも分かりやすく伝えています。著者たちは、記憶の種類やそれを支える分子、シナプス可塑性について詳しく解説し、科学的な視点から記憶...

感想・レビュー・書評

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  • 科学を楽しみ、神経系がどのようにして学習し、記憶するかについての驚くべき新発見に興味を持つ一般読者でも理解できるよう、必要なところには、生物学および認知心理学の初歩的な知識が補われている。

  • 記憶はどのように組織化されるのか?記憶の種類、記憶を司る分子、学習とシナプス可塑性を中心に解説する。カラー図解による脳と記憶の教科書。

  • 記憶の仕組みについて医学の第一人者といって差し支えない2名が一般読者に向けて書いた本。極端に読者に寄り過ぎることをしないため難しい部分も多いが、とても得るものの多い本。
    記憶の解明を歴史とともに説明しており、当時の感覚になって驚くような追体験ができた。陳述記憶という単語はなれないが読み進めるほどに興味が湧く。
    忘れることで概念ができる事に結構驚いた。記憶にコンテキストが影響するのも納得。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4062578425
    ── スクワイア & カンデル/小西 史朗/桐野 豊・監修
    《記憶のしくみ(上)20131121(下)1220 講談社》ブルーバックス
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4062578433
     
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784062578431
      
     Squier, Larry R.   19410504 America /
     Kandel, Eric Richard 19291107 Wien /2000 Nobel 生理学・医学賞
     
    ── 山田 ちとら《記憶っていじったり消したりできるの? 20211228 19:00》
    https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%98%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%8A%E6%B6%88%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%AE/ar-AAScAyt?ocid=msedgdhp&pc=U531
     
     Image: Angelica Alzona/Gizmodo USImage: Angelica Alzona/Gizmodo US
     
    (20211229)

  • 第1章 心から分子へ
    第2章 非陳述記憶のための修飾可能なシナプス
    第3章 短期記憶のための分子
    第4章 陳述記憶
    第5章 陳述記憶のための脳システム

  • ☆徳島文理大学薬学部で訳出。原典は2009のもの。
    なぜ、薬学部がと思っていたが、最後の方にアルツハイマーとかあるので納得。

  • 中条図書館

  • 生物にとって記憶とは何か、記憶は神経系のどのような機能によって実現しているか、著名な研究者2人の共著による教科書的な本。陳述記憶/非陳述記憶、短期記憶/長期記憶の区別など既知の内容もあったが、神経細胞内の物質の流れや遺伝子の関わり方など、細かくはあるが重要な点を体系的に知ることができ、大変役に立った。高校生にも読んで欲しいと訳者あとがきにはあるが、文章はそれほど簡易ではない。私は分子生物学と認知科学の基礎的な知識があり専門的語句にも割と慣れているが、それでも内容を理解しながら読み進むのに骨が折れた。

  • 記憶のしくみ 上 (ブルーバックス)

  • 記憶はどのようにして実現されているのかを最新科学情報で説明する。記憶には陳述記憶と非陳述記憶がある。陳述記憶は、短期記憶と長期記憶に分かれ、短期記憶には即時記憶と作業記憶がある。非陳述記憶は意識に上らない記憶である。アクセスできない記憶とも言える。

  • 脳の機能面は難しく感じた。

  • 原著タイトル
    Memory: From Mind to molecules 2nd edition
    生物学的観点から見た記憶であることに注意
    心理学研究に重きはおかれていない

  • 我々の意識という問題を考えた時に最も重要となる記憶に関してノーベル賞受賞者が解説した本。網羅性、わかりやすさ、妥協のなさいずれも最高レベル。

  • 決して内容がよくないというのではなく、思っていた以上に学術的で、正直言って読み進めるのがつらかった、ということで。

    学術的ではないところで、面白かった、というか、以前からどうなんだろう、と思っていたことについて、答えがあった。

    それは、我々は本当に忘れるのか、それとも、まだ脳に存在している記憶を想起する能力を失っているだけなのだろうか?という疑問に対する答え。

    それほどロマンチックではなかった。

  • シリーズの下巻。

  • 最新の研究結果とともに、記憶の仕組みが説明されています。

    記憶の成立はシナプス連絡の数を増やすことだけではなく、伝達機構の変化でもあると書いてありました。
    人の脳の神秘性に触れることができました。

  • ヒトの記憶のしくみを、研究の歴史に沿いながら詳細に解説している。記憶テストなどの研究から分かることだけでなく、分子生物学の視点から解き明かされることまで、非常に幅広い範囲に触れられている。

    我々が記憶と呼んでいるものにどのような類型があり、それらがそれぞれどのような仕組みで形成されているのか、全体的に理解することができる、よい本だと思う。

  • 非常に興味深いことが書かれているのだが、淡々と書かれているので、あまり楽しみながら読めなかった。固めな本。

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