地球進化 46億年の物語 (ブルーバックス)

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本棚登録 : 206
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062578653

作品紹介・あらすじ

誕生から現在まで「激動の地球史」を最新の知見で解説。これまでの常識を覆す最先端の話題を盛り込みながら46億年を1冊に凝縮!

感想・レビュー・書評

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  • 地球の歴史を作者の知見を活かして解き明かそうとするサイエンスミステリーの決定版です。
    46億年の地球年齢を冥王代、始生代、原生代、顕生代にわけて解説しているので、興味のある時代から読み進めることもできます。
    本書の面白さは、やはり微生物から陸上生物が誕生した顕生代の考察です。
    生物の進化と滅亡の繰り返しは必然だということが、よくわかります。
    例えば、地震を引き起こすプレートテクトニクスは今では悪者扱いですが、長い地球の歴史からすれば大陸移動は大気の組成や気温の変化という意味において、生物にとっては福音であったこと、また気候変動を突然起こす原因は隕石の衝突以外にも局地的な火山活動とそれに伴う氷河の崩壊などを発生させ、生物種の栄枯盛衰は避けられないのですが、その気候変動を人為的にわざわざ早めているのが我々が今やっていることです。
    そもそも地球の命綱である太陽の活動変化で地球上に陸上生物がすめる環境はあと10億年が限度だという死刑宣告を受けてもなお、戦争や紛争による殺し合いをやめない愚かな人類・・作者は皮肉を込めてこう書いています。
    「人が生き残って進化し、近隣の惑星や近隣の恒星に移住している可能性もある。もし私たちの末裔が宇宙進出に成功したら、地球はかつてないほど大切にされているだろう。外に出てみない限り、人が誕生した場所がいかによいところなのかその真価を知るのはむつかしい」(P341)
    失ってはじめてわかるその大切さ・・
    また、地球の温暖化で海面も10年で30cmづつ上昇するが、海水が熱膨張するだけで海面の高さは3m上昇する。
    「それは人間社会にとっては大きな問題だが、地球自体はほとんど影響を受けない。それは世界の終わりではない。私たちの世界が終わるだけだ」(P351)
    余命宣告をされた人間が余生をどう過ごすのか?
    人類は今その選択を迫られています。

    本書を一読して、この内容をVRで映像化して、多くの学校教育で活用して、国家の枠組みにとらわれない真の意味でのグローバルな視点を持った人材教育を始められたらいいのにと思いました。

    1家に1冊の必読書です。

  • 塩や水のみならず鉄・マグネシウム・カルシウムなど、生命は多種の無機物を活用しながら進化してきた。
    この事実から、生命と岩石・鉱物が密接に関わってきたことは当然なのだが、さほど気にしたことはなかった。
    また、生物なくしては存在しない無機物が3000種類も存在するとは驚きだ。
    鉱物が生命誕生と進化に大きな役割を果たしたという視点はとても斬新で面白い。

  • 「1 地球はリサイクルされた原子で作られ、それは現在もリサイクルされている。
    2 人間の時間枠で考えると、地球はとてつもなく古い。
    3 地球は三次元で、その活動の大半は見えないところで行われている。
    4 岩石は地球史の記録をとどめている。
    5 地球のシステム ――岩石、海、大気、生命体――は互いに複雑に結びついている。
    6 地球の歴史は停滞している期間が長いが、突然、不可逆的な出来事が起こることがある。
    7 生命体は変化し、地球の表面を変化させ続けている。」

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB15546814

  • ☆いくら、一般向けとは言え、図表もほとんどなく、参考文献もない。ちと読む気にならない。また、「鉱物進化」とか「岩石と生命の共進化」が新しいとか言われているようだが、当たり前のような気がするのだが。

  • 地球と生命の共進化を扱う一般書は多いけど,冥王代と始生代にこれほど紙幅を費やしてる新書は他にないだろう。特に岩石と生命の共進化に力点が置かれていて,月の形成,隕石重爆撃,プレートテクトニクス,光合成による大酸化イベント,スノーボールアースなど,地球環境の大変化を丁寧に追っていく。
    カンブリア爆発以降の生物の多様化,陸上進出はごくコンパクトにまとめられていて,五回の大量絶滅についても簡単に触れる程度。
    地球と生命の未来については,億年,百万年,万年,百年単位でそれぞれ描かれていて,各時間スケールで何が効いてくるのか,その視点を優しく解説してくれるのが良かった

  • ちょっと難しい。岩石の名前とか。でも、地球と生物が互いに影響しあい進化してきたダイナミックさを感じることができる本です。

  • 幾度もの大変化をくぐり抜けてきた地球。激動の46億年を生物と無生物の相互作用という新しい視点で描き出す、驚きに満ちた新しい地球全史。

  • 地球の誕生から始まり、生命の誕生、全球凍結を経ての緑の地球、そして未来へ向けての変化のシナリオが描かれており、まさに地球の大河ドラマを見ている様な気になった。

    特に地質学的な地球の変化と生命の進化は、独立なものではなく、相互に影響しあいながた一つの地球を作ってきたことに興味を惹かれた。

    また、46億年という気が遠くなる様な歴史を解明できたのがごく最近の出来事であることにも驚かされる。海底の詳細な地図が作られたのは、潜水艦を安全に航行させるためであったし、精密な地震計が開発されたのは、核実験を監視するためであった。地表のごく一部に生息する、人間同士の小さな争いが、地球の内部構造や生成過程を推測することに貢献したということらしい。

    しかし、足下の地球で起きてきたこと、今起きていることについては、まだまだ知らないことが多そうだ。
    日進月歩とはいかない学問分野だと思うが、この領域の発見には今後も注目していきたい。

  • 地球の誕生から現在、そして未来の地球について書かれている。
    ・人間の営みによって、地球環境に変容を与え、ある種の生物が絶滅しても、地球の歴史を考えるとそれは当然のこと
    というのが印象的だった。

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著者プロフィール

ジョージ・メイソン大学クラレンス・ロビンソン冠教授、カーネギー地球物理学研究所上席研究員。米国メリーランド州在住。

「2014年 『地球進化 46億年の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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