高校数学でわかる流体力学 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062578677

作品紹介・あらすじ

水理学や航空力学はもちろん、船や海洋、さらにはエンジンや油圧、配管など気体・液体を扱う全ての分野で、流体力学は必須です。
また、理系好きの読者にとって、流体力学憧れです。
そこで本書では、流体力学の基礎的な理解から、飛行機の飛ぶ原理として有名は「ベルヌーイの定理」の完全理解を目指します。

「飛行機が飛べる原理は、『ベルヌーイの定理』ではない」という説が、話題になったことがありました。しかし、やはり「ベルヌーイの定理」を用いない限り、ジェット旅客機の巨大な揚力の発生を説明することができません。
 液体、気体などの流れる物体を「流体」または「連続体」と呼び、それらの振る舞いを知る物理学を「流体力学」と言います。「ベルヌーイの定理」はこの流体力学のなかの最も重要な定理の一つです。
 本書は、流体力学の基本的な考え方から初めて、「ベルヌーイの定理」の完全理解を目指すとともに、「7大難問」で有名な「ナビエ・ストークス方程式」も解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 高校数学だけでは・・・、わかるところまではいかないんじゃないかなと思う。ちょこちょこ大学の教養レベル(理系高校数学+αの内容)をも超える数学が出てくる。タイトルを本気にしてはいけない。
    また、タイトルには無いが高校物理学も学んでいることが前提となっている。

    ただ、序盤は数式をしっかりと理解しないでも流体のイメージをしやすく書かれている。
    細かい数式の展開を追いたい場合には、物理や数学の教科書を側に置いて、わからない箇所は教科書を読みながら式の解き方を学ぶと良い。


    本文中には図と数式が多いが、数式を用いずに説明するには限界がある(;式を使わないように説明するせいで非常にわかりにくく誤解しやすくなっている物はよく見る)ので、個人的にはこんなもので良いし、むしろ誠実な書き方だろうと思っている。

    ただ、数式から入ると理解が進まない、挫折することも多いので、数式を完全に理解しようとせずサッと眺めてから、
    実験やシミュレーションの動画や図を探して眺めて(シミュレーションなどで実際に流体をいじって遊べればもっと良い)から、それらの現象をもっとちゃんと理解しようと数式に戻ると、急に意味が分かるようになったりする。書籍では対応できない「実際に動かして身近に感じる」部分を他の媒体で補ってやると本書の理解がもっと進みそうである。

  • ブルーバックスの中でも、かなりハードに数式が書き込まれているほうだ。ベクトルの話になるのでやむを得ない。流体工学を「つかむ」には、定番教科書をいきなり読むよりも、この内容をサクッと頭に収めてからのほうが良さそう。専門家でないのなら、この本の内容でも十分。

  • ニュートン力学の極致、憧れの流体力学について、基礎的内容から、飛行機の飛ぶ原理として有名な「ベルヌーイの定理」まで、完全理解を目指す。

  • 粘性による応力(206p)の説明が分からない。それ以外は理解できたが、このシリーズでは珍しい。後は満足。

  • さらっと読んだので、近々、式を丁寧に追いたい。

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著者プロフィール

1960年徳島県生まれ。1985年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。理学博士。富士通研究所研究員、マックスプランク固体研究所客員研究員などを経て、1997年早稲田大学理工学部(現在は先進理工学部)助教授、2002年より同大学教授。ブルーバックスに『高校数学でわかるマクスウェル方程式』『高校数学でわかるシュレディンガー方程式』『高校数学でわかるフーリエ変換』など「高校数学でわかるシリーズ」が10タイトルあり、多くの読者に支持されている。

「2019年 『高校数学でわかる複素関数 微分からコーシー積分、留数定理まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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