火薬のはなし (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 73
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062578790

作品紹介・あらすじ

爆発と燃焼は、どう違うのか。
爆発の巨大なエネルギーの正体は?

小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットは、全段が固体ロケット推進薬で構成されていました。実は「爆発する物質」は、我々のまわりに無数にあります。意外なことに、火薬にとっ.ての絶対条件は、必要ない時は「絶対に爆発しないこと」なのです。
 燃焼、錆び、生命の代謝、爆発。これらのすべての現象に共通なのは「酸化」です。どれもが物質が酸素と結びつく酸化現象なのですが、大きな違いは、そのスピードにあります。
 火薬は、人類の文明を築いた原動力の一つであると当時に、大いなる不幸を人類にもたらしました。すべては、瞬間的に放出されるその膨大なエネルギーによります。
 本書は、火薬の化学的側面だけでなく、宇宙ロケットやエアバッグなどの実用的な利用から、打ち上げ花火と「玉屋」「鍵屋」のエピソードまで、火薬のすべてを分かりやすく解説します。

感想・レビュー・書評

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  • ブルーバックスらしい本です。
    タイトル通り火薬の話。火薬や爆薬をサイエンスから見た、エネルギーが放出される機序などを、理系で化学を専攻したことがある人にちょうどいい感じ。
    ミリタリーの話はなし。
    花火の話は詳しすぎて、逆に難易度高め。
    最後の章が法律の話なので、重要だとは思いますが、前章までとティストが変わってしまって、なんとも尻切れ蜻蛉な読後感でした。

  • 化学の基礎を知らなくても読めます。こういう知らないことだらけの本はおもしろい。
    爆轟は時速3万km、3千℃、30万気圧くらいあるらしい。
    弱い化学結合が切れて強い結合に変わるときのエネルギー放出が爆薬のエネルギー源。有名なニトログリセリンやTNTは威力としてはレベルが低いほうで、HMXとかHNIWという高威力の爆薬があるらしい。
    最も汎用的なのは硝酸アンモニウム。ベイルートの小麦粉粉塵爆発のやつか。
    車のエアバッグや人口ダイヤモンド合成に火薬が使われているとは知らなかった。

  • 「爆発する物質」は無数にあるが、火薬にとっての絶対条件は「必要ない時には絶対に爆発しないこと」。火薬のサイエンスをわかりやすく解説。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062578790

  • 火薬についての入門的な本として分かりやすい。

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