コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.10
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本棚登録 : 117
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579230

作品紹介・あらすじ

最近、学校や会社の中で人と上手に話ができなかったり、他人の話をちゃんと聞けない人が目立つという。自分の言いたいことだけ言ったら、他の人の言うことには耳を貸さない、相手の目を見て話ができない、等々。いったい、「コミュ障」とはどういう人なのか? 本書では、「コミュ障」の人たちの特異な言動を、脳の情報処理系から分析していきます。すると、意外な発見が……。じつはコミュ障の人には他の人にはない社会を突き動かす能力が備わっているというのです。さらに、こうした情報処理能力は、動物的な処理経路を捨て去ることで実現していると。つまり、コミュ障の人たちは、より人間らしい人間と言い換えることができるのです。ますます住みにくくなってきた現代社会をどう生き抜いていったらいのか、そのヒントがここにあります。

感想・レビュー・書評

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  • コミュニケーション障害のことを「コミュ障」と呼ぶということを、本書のタイトルで初めて知った。私の近くにもコミュ障の人がいる、と思っていた。しかし、よく考えると自分がそうかもしれない。とにかく雑談が苦手。プロ野球観ない、車に興味ない、映画ほとんど観ない、本はそこそこ読むから本好きの人とは話ができるかと思うが、ミステリーが好きな人とか、歴史ものが好きとか、最近の若手作家とか、やっぱり話が合わない。上手に合わせられない。けっこう深刻かもしれない。いろいろと調べてみると、コミュ障の人というのはどうも進化した人間なのだとか。脳の古い部分に障害?があるそうだ。怒っている顔を見つけるのにちょっと時間がかかるのだそうだ。危険にさらされたとき早く対応できるかどうかと関係があるようだ。つまり、野生の生き物が生き残っていくのに必要な力が、コミュ障の人は弱い。だから、人間の中でも進化した方ということ。なるほど。だけど、だからどうなのかということがわからないままだった。またまた、消化不良のまま読了。

  • ブルーバックスにしては珍しいエッセイのような本であった。

  • イメージしていたコミュ障とは少し違ったけど、生物学?的な視線から解説されていて興味深かった。

  • 社会心理学的に見てコミュ障というのはどういう存在なのか、それは動物としてみたときの人間の特徴をどのように反映しているかについて書かれた本。この中で取り上げられている実験自体は聞いたことのあるものが多かったが、それをコミュ障の文脈で読み直すとまた別の含意があるのかなという印象。

  • イマイチ評判の良くない『ケータイを持ったサル』と同じ著者ですが、ブルーバックスから出ているので気になって読んでみました。

    「コミュ障」の定義から始まり、知的活動への極度の依存(とは書いてないが、いわゆる依存している状態)を、否定的に見るのではなく、客観的に捉えるところがなかなか面白かったし、チェスのボビー・フィッシャーを引き合いに出してくるあたりも面白いし読ませる。

    高度なコミュニケーションを常に求められる現代に、やっとの事でも追いつけない。それはよく言われているように人間的な能力の不足ではなく、低次の動物的なコミュ力がイマイチだからだ、という定義がおもしろい。

  • 生存に必要なはずの危機察知能力が欠けた人類=コミュ障というのは、納得できる話だと思った。
    一方で、注目欲しさにいたずらをするのを「周囲からの反応を良し悪しに関わらず大きさで捉えるから」…としているのは、どうなのだろうか。敢えて悪いことをするのがかっこいいという気持ちも結構ありそうに思う。

  • コミュ力が低いというとネガティブに捉えられがちだが、相手の言動にいちいち捉われず没頭できる人は知的能力が高く、天才と言われている人も多いそうだ。コミュ力の高低は良し悪しではなく、それぞれ長所短所を伴う特性に過ぎない。周りのコミュ力が低い人のこともよい面を正しく評価し、自分がコミュ力低いと思っている人も自分の良さを伸ばそうと著者は説く。納得。自分は自分でコミュ力を高める努力はしつつ、どんな相手にも偏見を持たずに接せるよう努めたい。

  • 2016年2月新着

  • コミュ症は先天性で、むしろ進化した人類と言える。

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著者プロフィール

大阪生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。米国立衛生研究所、独マックス・プランク精神医学研究所などを経て、現在は京都大学霊長類研究所教授。著書に『コミュ障 動物性を失った人類』(ブルーバックス)『音楽を愛でるサル』(中公新書)など多数。

「2017年 『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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