すごいぞ! 身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議 (ブルーバックス)
- 講談社 (2015年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062579407
作品紹介・あらすじ
いろいろな表情をもつ表面は謎だらけ。
ひと口に表面といっても、その顔は千差万別。おまけに生物から物質、マクロからミクロと見方によってその姿は自在に変化。
表面とは何なのか?
表面はなぜあるのか?
表と裏の境界はどうなっているのか?
考えれば考えるほど湧き出てくる表面に関する疑問の数々……。
今日からキミも表面科学マニア!
温泉の鏡はなぜ曇らない?
トンボの翅をまねた風力発電とは?
うるおいのある肌の秘密とは?
脳の中の表面って何?
光が当たると汚れが落ちる光触媒とは?
カタツムリの殻はなぜいつもきれいなのか?
サメ肌水着はなぜ速く泳げるのか?
超潤滑分子ベアリングって何?
感想・レビュー・書評
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表面にまつわる色々なトピックがコンパクトにまとめられていて、興味ある分野をつまみ食いできる。
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自然現象や生命現象、科学にすべからく重要な現象の多くは界面・表面をその場とするものが多い。しかしながら、直接観測する方法は限られており、本書で述べられている科学的なトピックは、多くの科学者が苦労して築き上げてきた成果だ。本書では、日常生活に密着した表面に関連するトピックスが非常にわかりやすく述べられており、とっかかりの入門にはもってこいだと思う。
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【板屋智之先生】
昨年度、「書斎の鍵」と「その悩み、哲学者がすでに出しています」の2冊の本を紹介しましたが、今回は私の専門分野である化学分野の本「身のまわりの表面科学」を紹介します。
私たちが普段利用している日用品から最先端のナノテクノロジーに到るまで、表面科学は、重要な役割を果たしています。
動物、植物がどのように表面科学を活用しているか興味はありませんか?
スキーがよく滑る原理や車のタイヤが滑らないでよく止まる秘密を知りたくないですか?
リチウムイオン電池の性能向上に表面科学が貢献していることを知っていますか?
表面科学の知識は、トランジスタやバイオセンサーにも利用されています。表面科学は難しいですが、この本は化学を専門としない人にもわかりやすく書かれています。化学(材料)が工学のいろいろな分野と繋がっていることを実感できると思います。 -
SUN MUSIC
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気になる箇所をpick.
日常生活の表面科学,人間・健康の表面科学が興味深い。
専門である最先端ナノテクノロジーも良き復習になった。
AFMを始め走査型顕微鏡は物凄い広範な分野で利用されていることを知り,改めて興味が湧いた。
・曇らない鏡の秘密。
・消臭剤はどうしてにおいがとれるの?
・よく付く接着剤はどんなしくみなの?
・直毛とくせ毛は何が違うの?
・無反射フィルムやバリアフィルムはどんな構造なの?
・サラサラ,ツヤツヤ,髪の毛の手触りは何で決まるの?
・歯の丈夫さは何によって決まるの?
・スマホのカメラは「電子の目」で撮影する!?
・磁気センサーはどこまで感度が上がるの?
・一個の分子を電子部品として利用できるの?
・スマホやPCのディスプレイはどうなっているの?
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これから読む
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http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062579407