へんな星たち 天体物理学が挑んだ10の恒星 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 185
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579711

作品紹介・あらすじ

夜空に瞬く恒星は、どれも小さな点にしか見えない。
だがじつは、どいつもこいつもとんでもない!
星とは思えぬ異様な姿、奇想天外なふるまい……
はるか遠くの彼らの想像を絶する「生きざま」が、
いま観測技術と天体物理学の進歩によって、
少しずつ明らかになってきている。
恒星研究のプロフェッショナル厳選、
10個のへんな星たちに驚き笑い呆れながら、
星の物理を学べる本。

宇宙には、こんな星たちが実在している!
★フィギュアスケートの選手みたいにイナバウアーしている
☆恒星のくせにバカバカしいほど長い尾を引きずっている
★墨を吐いて自分の姿をくらますタコなやつ
☆蚊取り線香みたいなやつ
★遠距離恋愛のカップルが久しぶりに会ったような盛り上がりのペア
☆盛り上がりすぎてついにくっついてしまったペア
★世界中の天文学者が推理バトルを繰り広げた謎の幽霊星 ほか

感想・レビュー・書評

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  • 私たちの太陽って、多くの恒星と比べると平均的なんだそうです。
    この本は、そんな「平均」から大きく外れた規格外の「へんな星」を紹介した本です。
    地球から見ると一つにしか見えない星も、調べると連星って言う、星が2つ3つと重力的に結びついて回転している星もいっぱいあるそうで。へぇ~~って思いました。

    この本で紹介されていた星でいちばん気になったのはミラ。驚き、という意味の命名も含めて。きっとその当時はすごい驚きを持って観察・観測されたんだろうな、と思いました。

    この本を読んで、本の内容とは直接関係ないですが、宇宙の歴史(=100億年以上!)から考えたら、私たち人間(地球人)の一生(=長くて100年)なんて無いも同然。だから、どんな悩みでも本当に大したことないなぁって思ったし、やりたいことをやるとか、行きたい場所に行くとか、会いたい人に会うとか、絶対大事だなぁと思いました。また、常識というものも狭い世界だけのことだなぁ、とも感じました。

    ちょっと難しい内容もありましたが、興味深く楽しく読めました。物理学の知識とかあったら、もっと深く理解できると思います。読んで良かった。

    宇宙には不思議がいっぱいです。

  • 今年出版されたばかりで、最新の研究成果に基づいて珍妙な星を10個紹介している。
    章が進むにつれて文章のテンションが上がって行くのが面白い。実際に星空を見上げながらの星座解説(天然プラネタリウム、略して「天プラ」)をなさっているとのことで、非常にわかりやすい説明になっている。
    それぞれの星の正体が判明していく過程も紹介されているのだが、何かというと「地球外生命体説」が登場して(は否定されて)いるというのも面白い。

    第5章で触れられているいっかくじゅう座V838について、恒星同士の衝突という説があり、現時点ではまだ否定されていないというのが驚き。
    星空では密集しているように見える恒星も、宇宙空間の中ではそれぞれ数百、数千、数万光年の彼方にあり、ぶつかることなどまずありえないと言われている。ありえないほどの低確率と、無数に存在するという個数を掛け合わせて生じる偶然がそこにあるのかも知れないという可能性が天文学のロマンなのだなあと。

  • ちょっと(かなり)変わった恒星について紹介してくれる本。
    わずかな情報から恒星の本当の姿を導き出す天文学者たちの戦いの歴史でもある。

    恒星の成り立ちについて凄く勉強になる。

    あとベテルギウスはあと数十万年は先だという話を聞いてびっくりというかがっかりというか。
    そうだったのか・・・!

  • 宇宙には個人的に興味があったのでタイトルに惹かれて購入。
    読み始めてから2章くらいで一旦ストップしていたのですが
    残りを一気に読みました。
    宇宙ネタとか何となく好きだけど天文学にはあんまり詳しくない
    という私のような人にはちょうど良い内容でした。
    とは言えスペクトルやら何やらという話も出てくるので
    高校の物理なんかを全く理解していないレベルだと読むのはちょっと難しいかも。

    小学生から高校生の頃まで星を見るのとかが好きで
    将来天文学者になりたいなぁと漠然と考えていた私にとって
    天文学者がどのような観測をしているのか少し分かっただけでも良本でした。

    この本をきっかけに宇宙関連本も少しずつ読んで行きたいなぁと考えています。

  • 恒星には、私たちの「星」の概念をひっくり返すへんてこな星がたくさんある! なんでそんな恰好に? なんでそんなふるまいを?

  • ミニコメント
    恒星には、私たちの「星」の概念をひっくり返すへんてこな星がたくさんある!
    10個のへんな星たちに驚き笑い呆れながら、星の物理を学べる本。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1160856

  • ☆━━…‥・企画展示・‥…━━☆
        宇宙(そら)をよむ
    ・‥…━━☆・‥…━━☆・‥…━━☆

    自らが光り輝く恒星。
    その中でもひときわ”へんな”10個の恒星について、やさしい文章で紹介。
    空を見上げて恒星を探したくなる。

    ・‥…━━☆・‥…━━☆・‥…━━☆

    OPACはコチラ!▼
    https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000029469

    貸出期間 1週間

    ・‥…━━☆・‥…━━☆・‥…━━☆

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